昨日は秘伝コースのおせちの授業でした。
すでに教えたお料理は前日から一部仕込みをしておいて、まだ見せていないお料理を当日仕込む段取りで、朝9時前からスタートしました。
(中川さんは前日の夜も当日の朝も仕込んでいましたが。)
おせちの授業には、レシピも覚え書きもありません。
ただ見ているだけです。
それでも秘伝レベルになると、再現できるようになるのです。
お弁当投稿をしているOBENTERS™の皆さんなら、毎日おせちに似たようなことをしているので、案外と「出来そう!」と思われたことでしょう。
そのくらいむそう塾で習ったお弁当のおかずや盛り込み方はレベルが高いのです。
毎日作るお弁当に比べると、作るお料理の数が多いのがおせちであって、一つひとつのお料理の作り方はすでに知っている内容なのです。
ですから、「はは〜ん!」と反応出来るし、応用も出来るというわけです。
昨日は朝になって急に中川さんから「暖房なし」の指示が出て、一日中暖房なしの中での仕込みでした。
煮炊きをしているので、湯気は出ますが室温はそんなに上がりませんから、皆さんが寒い一日だったと思います。
それでも我慢して授業を受けてくださってありがとうございました。
おせち作りは日持ちできるように仕上げる必要性から、寒いのを我慢して作ることも教えたかったのだと思います。
ところで、出来上がったおせちを中川さんが撮影しようとした途端、教室の照明が一部停電というハプニングが起きました。
当日には復旧せず、今朝電気屋さんが来てくれたのですが、結露が原因でショートしたのだそうです。
暖房なしだったので、水蒸気が飽和状態になってしまったんですね。
* * *
では、復習の参考のために、おせちの写真を私の方でも載せておきましょう。
先輩たちも今年のおせちを見たいと思いますのでね。
盛り込んだ順番に掲載します。
塾生「うわ〜、いっぱいですね〜」
中川「いいのいいの」
塾生「下のお料理が見えない」
中川「その方が楽しいかもしれない」
中川「さて、次!」
ちょっと斜めからも。
中川「あれ? クワイが入っていなかったね じゃ、追加しよう」
これらの写真は停電前に私が写したものです。
本当はこんなふうに写る予定だったのですが、停電のため、光量に限界がありました。
(おせち 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
* * *
それにしてもおせちというのは、「包丁仕事の集大成」だなぁと思いました。
むそう塾では、コースのスタートである幸せコースで、包丁砥ぎから始まって桂剥きや刻みを徹底指導しますが、あの時に頑張った人はここで花開く感じですね。
たとえばクワイだって、ちゃんと亀甲に剥くんですよ。
ほら、かわいいでしょ?
20時45分〜22時45分まで、みんなで楽しくおせちをいただきました。
東京の塾生さんが一足お先に帰られて、ここには入っていないのがとても残念ですが。
「カンパーイ!」
「いただきまーす!」
お疲れ様でしたm(_ _)m
12月31日になったら、今年も続々とおせち投稿が届くことでしょう。
なぜおせちを作るか?
きっとむそう塾生は「美味しいから!」と答えることでしょう。
そうなんです。この中川式おせちは、美味しいものしか入っていないのです。
美味しいものだけを36種類集めた、まるで宝石箱のようなお料理の数々がむそう塾のおせちなのです。
※昨年の塾生さん作品のおせちは、「おせち投稿」のカテゴリーからご覧くださいませ。