マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

「鱧の骨切り特訓講座」が無事終了しました

今年も「鱧の骨切り特訓講座」が3回、無事に終了しました。
「無事」というのは、大きくて重い骨切り包丁や出刃包丁を使うので、一瞬で怪我につながる危険性があるからです。
か細い女性がプロと同じ包丁を使うのですから、とても緊張するわけです。

でも、受講してくださった塾生さんたちは、落ち着いて黙々と鱧に向き合っていました。
昨年から9寸(27cm)の骨切り包丁を使う人が何人も登場しましたが、今年はむしろ1尺(30cm)の方が合う人が登場しました。
中川さんがその人の技術と体格とキッチンの状況、入手できる鱧の大きさを見定めて判断していますので、とても貴重なアドバイスです。

面白いもので、大きめの包丁の方が、その重さで余計な動きが出ない結果、綺麗に骨切りできる現実があるのです。
華奢な女性がずっしりとした骨切り包丁を振っている姿は、本当に「むそう塾」だけの光景だと思います。
素晴らしい女性たちがむそう塾には存在していて、指導次第で伸びていく女性の限りない才能を感じさせてもらっています。

私も間接的に良い氣をいただいた3回の講座でした。
各回の様子は下の記事からご覧になれます。
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月6日
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月13日
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月30日

 
 


(京料理人 中川善博の鱧の骨切り マクロビオティック京料理教室むそう塾)

 
 


(京料理人 中川善博が切った鱧 マクロビオティック京料理教室むそう塾)

京料理の代表的料理技術を、京料理人からすべて直接伝授された皆さんは、素晴らしい財産を手にされましたね。

 
 
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オレンジ色のブラウスがお似合い!

昨日は「自由人(びと)コース1」の授業がありました。
皆さんがお仕事をされていて、遠くから来られています。
でも、復習時間を捻出するために、時間のやりくりを上手に管理されていて、さすがだなあと思いました。

買い物の仕方も短時間で済ませるように工夫されていて、見ていても気持ちの良い光景でした。
彼女たちには決断力があるので、すぐ実行してグングン伸びていきます。
迷ったり躊躇することがないのが素晴らしいです。

昨日、素敵なことがありました。
kyoroさんがオレンジ色のブラウスで登場されました。

 
 

 
 

kyoroさんは割と静かな色合いのお洋服を選ばれる人だったのですが、いつも笑顔が溢れる元気なタイプだったので、明るい色をおすすめしていました。
もちろんスッピンですが、オレンジに負けないで輝いています。
前向きな生き方とともに、家族愛の強い素敵な塾生さんです。

ご自分の持っている良さをそのまま表現してくれるお召し物。
そこに色合いはとても重要です。
色の陰陽というのがありますから、それを味方につけて暮らすと一層マクロビオティック的ですよね。

 
 
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四毒抜きを実践する人は身体の声を聴き逃さないでほしい

昨日の「幸せコース」の授業は、私の座学でした。
日頃疑問に思っていることを、次々と質問してくださる塾生さんがおられたので、内容が色々盛り沢山になって充実しました。

そのご質問の中に「四毒抜き」の食事法がありました。
すでに過去記事でも発信していますが、ポイントは盲信しないことですね。
人間は必ず身体から発信している「声」がありますので、その声を聴き逃さないでほしいのです。

声といっても、音で聞こえるわけではありません。
発疹だったり、痛みだったり、痒みだったり、色の変化だったり、便の変化だったり、身体の重さや睡眠時間や寝起きだったり、精神面だったり、無言のまま教えてくれます。
ですから、それらの声に気づくことが大切なのです。

 
 

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私たちの身体は、吸った空気食べたもの考えたことで出来上がっていますので、食べるものだけでなく、考え方も大きく影響します。
どんなに理想的な食べ物をいただいたとしても、考えている内容が食べ物の効果を十分に発揮できなかったり、相殺してしまう場合があります。

逆に、少々身体に悪いものを食べていても、考え方が理想的なので、食の悪さが大きくならずに通過してしまう不思議な人もいます。
ですから私は、何を食べるかも重要ですが、どんな考え方で生きるかはもっと大事だと思っています。

というわけで、四毒に気を配るのも悪くはありませんが、実践している期間を考えながら、身体の声にしっかり耳を傾けて、行き過ぎないようにしてほしいなと思っています。

 
 

<過去記事>
「四毒抜き」を実践するときに押さえておきたい点  2024.11.27
四毒抜きとマクロビオティックに感じる共通点と理想 2024.11.28

 
 


うぐいす餅 仙太郎さん)

 
 

あえて四毒の一つを(笑)

 
 
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鱧の骨切り特訓講座 大きな包丁に挑戦した結果が凄いことに!

6月には3回「鱧の骨切り特訓講座」を開催しました。
6月3日
6月6日
6月10日

6月6日に面白いことが起きました。
骨切りするときに、あれこれ中川さんが指導していたのですが、どうしても尻もち状態が改善しない塾生さんがいました。
それで中川さんが、包丁のサイズを大きい(27cm)のに変えてみるよう指示しました。
するとどうでしょう?
すんなり綺麗に切れるではないですか!
これにはビックリ!

大きな包丁はそれだけ重みも多いので、その重みが良い方向に働いたようです。
中川さんによると、包丁が重いので悪い癖が出にくくて、素直に包丁の重みで綺麗に切れるのだろうということでした。

この現象に全員が感化されて、次々と大きな包丁で練習を始めました。
最後は中川さんの30cmの包丁を気持ちよさそうに振っています。

 
 

 
 

6月10日にも30cmの包丁が人気です。

 
 

というわけで、次々と27cmの骨切り包丁を購入することに!
昨日は6月3日に受講された人からも27cmの包丁の注文がありました。
なんだか今年の鱧の骨切りは面白い展開になってきましたよ。

包丁が大きくなると、秋になって鱧が大きくなってきたときにも切りやすいので、これから注文してもメリットがあるそうです。
幸いに鍛冶屋さんに在庫があったので、これから仕上げて納品してくださるそうです。

それにしても皆さん凄いですね。
華奢な女性たちが、鱧の骨切りというプロでも難しい包丁仕事に、嬉々として取り組むのですから。
指導の仕方によって、素人がここまで才能(技術)を伸ばせることに、改めて感動しているところです。

 
 
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京料理人中川善博が粽寿司のい草を巻く方向に陰陽視点で納得

4月13日は「秘伝コース」の授業がありました。
最終月にふさわしく、「八寸」という格調高い授業が繰り広げられました。
料亭でも板前さんの腕の見せどころですね。

八寸に盛り付けるお料理は、「丹後の節句」に間に合うように、粽寿司が入っています。
でも、これを作るのが苦手の人が多くて、あっちこちから中川さんにお呼びがかかりました(笑)
人生で初めて習うことですから、出来なくても当然ですが、ときどきススッと出来てしまう人もいます。
どんなタイプであっても、練習をすればできるようになるので、これから頑張って挑戦してほしいなと思っています。

 
 

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ところで、中川さんがデモをしているところを見ていると、しっかり陰陽のとおりに仕事をされています。
マクロビオティックで陰陽の説明をするとき、「陰性」と「陽性」の特徴を話しますが、まさにそのままのの状態がそこにあるのです。

陰性は緩む方向、陽性は締まる方向に力が働くのですが、粽寿司を巻き上げていくには、ゆるんでは困りますから必然的に陽性の方向に手を動かして行くことになります。
ここを理解していると、巻く方向で間違うこともないし、見苦しく仕上がることもありません。

粽寿司に限らず、世の中のあらゆる事象が陰陽の結果であり、私たちは知らず知らずのうちにそれを生活に取り入れています。
何かが上手くいかないときや、壊れてしまうときには、陰陽の方向に逆らっていることが多々あります。

健康も、食べ方も、お料理も、人間関係も、お仕事も、人生も同じです。
日常生活のすべてが陰陽に影響されているのですから、その陰陽を味方につければ怖いものなしだと思いませんか?

ですから、陰陽の特徴を知って、それを生活に活かしていくことを、これから一緒に実践していきましょう。

 
 

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<粽寿司の過去記事>
京料理人中川善博が教える粽寿司と塾生さんの再現力が素晴らしい! 2022.4.11
京料理人 中川善博が魅せる粽(ちまき)寿司のキレ 2016.4.18

 
 

(2016年の八寸 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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