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穀物の陰陽と食べ方の陰陽 食事療法で大事なこと
塾生(A)さんから質問メールがありました。
他の人にも参考になるので、記事にしておきます。
Aさんは以前、一般に出回っているマクロビオティックの本を参考にお食事をしていたら、体がつらくなってしまったパターンです。
その理由は、一般的にマクロビオティックの本は陰性の人が陽性になるような食べ方が多いためです。
よ〜く読めば、陽性の人が陰性になる方法も書かれているはずなのですが、そこを見落しているか、解りにくい表現だったのかもしれません。
***
マクロビオティックや食事療法で大事なことは、まずその人がどのようなタイプかを判断することです。
中医学では「八綱弁証」といって、「陰と陽」「表と裏」「寒と熱」「虚と実」に区分けしますが、その区分けをまとめる総称が「陰と陽」になります。
一方マクロビオティックでは、すべてを「陰」と「陽」で判断していくのです。
陰陽で体質や体調を判断して、そこから何を食べるか、食べないかを決めていきます。
その陰陽判断は生活全般に及びますので、食べ物以外の暮らし方や考え方も含みます。
病院に行くと、お医者さんがまず患者さんの症状を把握してから薬を決めるのと同じように、マクロビオティックでも本人の体調の把握が第一なのです。
***
さて、冒頭のAさんですが、彼女はかなりの陽性タイプなので、私からは「陰性なお食事を増やす」ようにアドバイスしました。
Aさんは玄米ごはんを大量に食べる癖がついていたので、玄米ごはんの量を減らしてもらい、麺類の回数を増やすように伝えました。
お野菜や果物も増やすといいですねとも。
Aさんからメールが届きました。
>今まで可能な限り小麦を取らないようにしてて、粉物の時は米粉を使っていました。でも、2日間くらい陰性にする食事をやってみました。2日間お米を麺類に変えて、そうめん、パスタにしたら、食後がすごく楽で満足も速いし、なにより食後の苦しさがないことがいい感じでした。
でも、小麦に対するイメージが良くなくて(中略)、それは現代の大勢が小麦を取りすぎているからであって、私のように陽に偏りすぎてしんどくなったり、食後麺類の方が楽なら小麦も上手に取り入れたら良いという感じでしょうか?
あまり小麦は取らない方がいいという考えが強いからそこお聞きしたいと思って!
***
うんうんという感じです。
ここで大事なことがあります。穀物の陰陽です。
お米を食べて陽性になっているのですから、お米より陰性な穀物に置き換えなければいけないのですが、Aさんはなんと「米粉」を使っていたのです。
むそう塾では米粉料理を教えていないのですが、彼女には「小麦粉はダメ」という知識が根強くあったようです。
今は「四毒抜き」という情報もありますから、仕方のないことだと思いますが、単純に小麦粉を排除しなくてもいいと私は思います。
たとえば素麺・うどん・冷や麦などは昔から食べてきましたし、小麦粉を使った料理方法もたくさんあります。
これらはお米より陰性なので、体調の陰陽調節をするときには上手に利用したらよいのです。
ちなみに、薬膳の五性(ごせい)では、米(平性)・小麦(涼性)・そば(涼性)として分類されます。
この分類に従うと、常に食べるものは平性で、涼性のものは調整用と考えられますよね。
Aさんが食べていた米粉は粉になっても平性なので、お米を食べているときと同じようなつらさがあったわけです。
でも、そうめん(小麦)・パスタ(小麦)にしたところ、ちゃんと体が変化して分かりやすいですね。
(注)厳密にいうと、米・小麦はイネ科(旧称 禾本科)であるのに対し、蕎麦はタデ科である。
***
ところで、上に書いた考え方は食材による陰陽です。
実際には料理方法の陰陽が加わって、食べる時の陰陽が決まります。
たとえば、お蕎麦をザルで食べるか、温かくして食べるかによって陰陽が変わってきます。
ここまで考えて初めて体調をしっかりコントロールできるのです。
むそう塾ではここまで教えていますので、ぜひ食べた後のことまで考えてお食事を選んでほしいなと思います。

(鴨汁蕎麦 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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「2025年度秘伝コース」のおせち授業を終えて
12月14日はむそう塾恒例の「おせち」の授業がありました。
「おせち」を習えるのは「秘伝コース」の12月の授業です。
今年の授業は3名の秘伝新人さんと2名の再受講者、さらに10月から始まった「スポット受講」で3名を加えて、8名となりました。
14日は朝10時に教室を開けましたが、仕込みはそれよりも前に行なっています。
そこで、その仕込みの様子を見たいということで、2026年度からは泊りがけの2日間連続授業をすることになりました。
(すでにそのスポット受講のご希望もいただいております。)
おせちの日持ちをよくするため、寒いのを我慢して作るので、全員厚着で集まりました。
じっと中川さんの手元を見ているだけですが、経験者は「ハッ!」とすることもあるようです(笑)
うっかり勘違いして作っていたとか、実際に作ってみたからこその質問もあって、あちこちから活発な質問が飛び交います。
それらの質問に答えながらも、手元は休むことなく着々と進んでいきます。
秘伝コースではおせちを重箱に詰めるところを実習してもらうのですが、今年は塾生さんのおせちが素晴らしい出来上がりでした。
経験者が加わっているのもあるでしょうが、それにしても見事な出来で、よ〜く見ないと塾長が詰めた箱と見間違うほどでした。
すでに中川さんのブログで掲載されていますが、こちらでも記録として残しておきましょう。
***
【塾長のお手本】

<一の重>

<二の重>

***
【塾生さんの作品】

<一の重>

<二の重>

***
むそう塾のおせちは「食べて美味しい」のが自慢です。
一般的なおせちは往々にして、濃い味付けで美味しくないものが多いのですが、京料理人中川善博が作るおせちは「美味しいものしか詰めない」のです。
それはひとえに、最高の食材と緻密に計算され尽くした料理工程のおかげです。
「お料理は買い物(食材選び)から始まっている」というのが、むそう塾の教えですが、おせち作りの大変さは、その買い物が多岐にわたるところにもあります。
それで、「お宝さんDIRECT」を通じて、塾生さんが食材を購入しやすくしていますので、今年も多くの塾生さんがご自宅でおせちを作ってくださることでしょう。
美味しいおせちが評判になって、ご親戚の分も含めて4軒分を作る塾生さんもおられます。
頼もしいですね(๑•̀o•́)و✧
一年間のお料理の締めくくりとしてのおせちですが、作った者にしか味わえない精神面の成長があります。
もしかしたら、その余韻も大きいかもしれません。
いいですね。そんな生き方。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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「冬休み キッズクラス」をプレゼントしたお母さん
1月に開催される「冬休み キッズクラス」にお申し込みくださったあるお子さんは、現在中学3年生です。
「夏休み キッズクラス」にも参加してくださったのですが、体格がよくて高校生のような雰囲気です。
お顔は童顔なところがあって、やはり中学生なのですが(^o^)
来年の春から親元を離れて寮生活を送ることになるため、自分でお食事の準備もできるようにと、お母様からお子さんへのプレゼントとしての受講だそうです。
お母さんのお子さんを思うお気持ちが本当によく伝わってきます。
まだまだこれから成長していく年齢ですから、きっとお母さんはご自分の手でお料理を作ってあげたいことでしょう。
でも、将来を見据えてお子さん自身が技術を持つ必要性を感じておられるのが素晴らしいと思いました。
男性がキッチンに立てるのは、本人にとってもまわりにとっても幸せへの第一歩です。
キッズクラスでは何を習っても、お子さんにとって一生の思い出になり、かつ技術となって人生を助けてくれることでしょう。
たった一日のことですが、親が費やすこの一日はお子さんにとって一日以上に価値のある時間となります。
なぜなら、子ども世代の一日と親世代の一日は、将来に対する長さが異なるからです。
さあ、冬のキッズクラスはどんなお料理(技術)が登場するでしょうか?
どうぞ、お楽しみに♫

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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マクロビオティックの陰陽を改めて 驚きのビーフシチュー
昨日の「自由人コース3」では、「マクロ美風の座学」がありました。
今回は改めてマクロビオティックの陰陽を落とし込むために、陰陽に正面から向き合う時間にさせていただきました。
私自身、マクロビオティックを始めたばかりの頃、それから1年、3年、5年……何十年も経つ過程で、色々な陰陽の発見がありましたし、改めて陰陽の勉強になったことが沢山ありました。
ですから、一度陰陽を知ったからそれで終わりではなく、日々学び成長していくのが陰陽だと深く感じています。
今年の夏は夫が病気になりましたが、陰陽を知っていて本当によかったとどんなに思ったかしれません。
車の運転と同じで、ペーパードライバーではなく、いつでも確実に運転できるように、知識も技術も最新にしておくのが大事と思った次第です。
***
さて、昨日のご感想を早速送ってくれた塾生さんがいます。
スポット受講してくれた“おはる”さんです。
そのお返事を、ぜひ昨日の塾生さんにも共有したいと思って、記事にさせていただくことにしました。
長いメールなので、抜粋でお返事をさせていただきます。
>「中庸を摂って中庸へと持っていく」という調整の仕方も改めて、納得でした。
玄米ご飯や小豆ご飯を多めに食べたくなることがあるのも、この調整方法なのかなと、思いました。
すぐに極端に走りがちでしたが、中庸の心地よさを意識します。
<マクロ美風より>
よくマクロビオティックでは、陰性状態なら陽性を、陽性状態なら陰性を意識するといわれますが、食べ物に関してはコツがあります。
いつもそれを繰り返していると、シーソーのように極端から極端に移動してしまうので、偏っているときには中庸を意識するのが王道です。
しかし、急いで変化させなければいけないときには、正反対の食べ物や飲み物で対応してもかまいません。
そういう意味でも、穀物は最高の食材でありますし、「資料4」の円の中心部分を占めることもお分かりいただけると思います。
今後もし体調が悪いときには、何か極端なものを摂るのではなく、玄米ごはんを100回とか200回とか噛んでみてください。
200回以上噛むと、最後には唾しか残らないでしょうが、胃に唾を送り込むような気持ちで噛むのです。
比較的せっかちな一面を持ち合わせているあなたには、結構クスリになりますよ(^^)
***
>乳製品の分解を促す食品に自由人コースで使う食材が多く、納得でした。
<マクロ美風より>
自由人コースでは、秘伝コースまでに使わなかった食材も出てきますね。
中川さんは美味しく仕上げるだけでなく、常に毒消しのことも考えて構成してくれていますから、当然あのような食材が登場するのでした。
だから、食後感が軽くて心地よいのも納得ですよね。
気づいてくださって嬉しいです。
***
>足首が冷えるのが冬場の常でした。
>二の腕が冷えることがあるのをちょっと気にしています。手のひらで温めています。
<マクロ美風より>
年齢とともに冷える部分が出てくるのは仕方のないことかもしれません。
誰しも20代の頃と同じわけには行かないのですよね。
私も足首だけでなく、すねも冷えますので、長めのレッグウォーマーで対処しています。
二の腕が冷えるのは、実は姿勢の悪さも影響しているんですよ。血行が悪くなるんですね。
自律神経が影響しているという見解もあって、そういう場合は睡眠も浅くなります。
私はこちらも納得できる気がしていますよ。
***
ところで、昨日の講座の昼食は「ビーフシチュー」でした。
ビーフシチューは「無双原理コースメニュー講座(2)秋」でお教えしているお料理ですが、これが驚くほどさっぱりしていてスープのように体に流れていくのです。
動物性のイヤなところも、体への負担も一切感じられず、ただただ気持ちの良いお味が体に染み渡っていきます。
実は、昼食の前に「今日は体調が悪いのでお肉を少なめにしてください」とおっしゃった塾生さんがおられました。
しかし、食べ始めるとお味の軽さに驚き、すぐ「これならおかわりできます!」との声(笑)
ちゃんとお代わりしてくれて、その後も体調の悪さはどこかへ消えてしまいました。
恐るべし中川式です。
過去に感動の記事をあげておりますので、ご紹介しておきましょう。
・陰陽をビーフシチューに取り入れたら、こんなにも美味しくなりました 塾生さんの体験談より 2018.12.3
・中川式のビーフシチューが美味しすぎて・・・ 塾生さんのメールより 2018.11.21

(ビーフシチュー 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
2件のコメント
蕎麦アレルギーだと思っていたけど大丈夫だった話
先日、「自由人コース2」の授業で、手打ち蕎麦を作りました。
授業に先立って、「私、蕎麦アレルギーなんですけど…」と遠慮がちにおっしゃる塾生さんが一人。
過去に十割蕎麦を食べてアレルギーの症状が出たということで、病院で蕎麦アレルギーのテストもされたそうですが、陽性にはならなかったとのこと。
その話を聞いて私はすぐ、蕎麦に反応しているのではなく、蕎麦粉か小麦粉に含まれていた農薬か化学薬品に反応したのではないかと思いました。
そういう事例が結構あるからです。
(コーヒーでも農薬に反応することがありますね)
最初に温かいお蕎麦をいただいてから授業に入ります。
もし、彼女が蕎麦アレルギーなら、この時点で反応があるはずですが、ニコニコと美味しそうに完食しました。
それで、「ああ、蕎麦アレルギーではなかったね」ということになりました。

(鱧松茸蕎麦 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
続いてざる蕎麦も、蕎麦がきもいただきました。
でも、平気でした。
みんなで蕎麦粉をこねていますから、この時点でもアレルギーなら反応しますが、彼女は平気だったので、やっぱり蕎麦アレルギーではなかったわけです。

(ざる蕎麦 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
人それぞれ苦手な食べ物があるでしょうが、こうして本来の食材の質がよければ、苦手ではなくなるケースもあります。
食材選びはこの他の場面でも重要なので、可能な限り注意したいですね。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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