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再び「マクロビオティックにおける動物性食品の取り入れ方」 

こちらは2011年に掲載して、2017年にも掲載した記事ですが、とても大事な内容なので、再びご紹介します。
マクロビオティックを誤解している人に、ぜひ伝わってほしいです。

とても長い記事ですが、マクロビオティックを提唱した桜沢如一(G.O)と、マクロビオティックを広めた久司道夫氏やその他の弟子たちの動物性に対する温度差がわかって、とても参考になる記事です。

この記事にはマクロビオティックの考え方でとても重要なことが書かれています。
排他的でないこと。
それなのに、それを忘れているマクロビオティック実践者のなんと多いことか。
それでは本当のマクロビオティックとは言えませんね。

マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。
他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

*   *   *

以下、日本CI協会の記事からリンクします。
How to Include Animal Foods (動物性食品の取り入れ方)

カール・フェレー

マクロビオティックを実践している若者・ジョーは首に違和感を覚えていた。数年間、熱心にマクロビオティックを実践していたが、彼の病状は悪化の一途を辿っていた。ジョーは久司道夫氏のアドバイスを受けるため、テキサスからボストンに飛んだ。道夫氏のアドバイスにもかかわらず、病状の好転は見られなかった。ジョーはさらにヘルマン相原氏にもアドバイスを求めたが、結果は同じだった。結局、ジョーは全身を動かさないと頭を回せない身体になってしまっていた。彼の首は完全に凝り固まってしまっていた。

救いを求め彼は医者を渡り歩いたが無駄に終わった。結局、一人の医者がノースカロライナの専門医を紹介してくれた。この専門医がジョーを診断した結果、彼は非常に稀な骨障害を抱えていることが分かり、彼に解決策を示してくれた。鶏である。専門医の説明によれば、ジョーの骨は悪化し続けており、鶏のある成分(それは鶏にしかないそうである)が彼の病状を治療可能だそうだ。

ジョーは私の友人で、病気の兆候が現れる前の1975年に彼と出会い、共にマクロビオティックをスタートした仲でした。彼はとても社交的で面白く、毎日がパーティのような生活を送っていました。GOMF(George Ohsawa Macrobiotic Foundation)で働くため、私は1978年にカリフォルニアへ引っ越してきました。ジョーに最後に会ったのは、1983年にテキサスへ彼を訪ねたときでした。彼は完全に治癒しており、初めて会った頃の彼に戻っていました。一体どのようにして治癒したのかを聞くと、先に書いたように説明してくれた後、次のように言っていました。「良くなるためにマクロビオティックを諦めて鶏を食べなくちゃいけなかったんだ」

「冗談だろ!」と私は出し抜けに言い、続けて「身体が求めるものを食べるのがマクロビオティック食じゃないか」。ジョーは理解できなかったようだ。マクロビオティックでは鶏は敬遠すべきものだという考えに凝り固まっていたのだ。鶏は食べないものだという「マクロビオティック」の食箋に従っていた時よりも、身体がそれを求めていることを受け入れ、鶏を食べたジョーの話を聞いた時、彼が本当にマクロビオティックを実践しているのだと感じることができた。

BACKGROUND-背景-
現実的に考えてみると、マクロビオティック食に動物性食品を導入している人もいればしていない人もいる。動物性食品を健康に寄与する形で摂るこることは可能だと考えている人もいれば、魚介類以外の動物性食品を摂るのは避けるべきだと考えている人もいる。マクロビオティックの実践をする際の敷居を低く設定している人もいれば、高く設定している人もいるのである。

魚介類以外の動物性食品を制限・禁止するという厳格な規定がある一方、それを摂っても良いという程度の寛容な規定もある。今日、動物性食品を食べることの危険性は以前にもまして大きい。只、より深刻な危険とは、マクロビオティックの理念を病気治しのための食事に限定してしまうことにある。この記事では、魚介類以外の動物性食品をマクロビオティックの理念や実践に導入する際の賛否両論を検討する。尚、これ以後、「動物性食品」とは、魚介類以外の動物性商品全般を指すことにする。

マクロビオティックを実践する際、動物性食品の位置づけに関する混乱は、マクロビオティックの著書に既に見ることができる。1960年に出版された「ゼン・マクロビオティック」は、George Ohsawa(桜沢如一、以下GO)が食箋について書いた最も詳細な著書である。彼はその中で、健康になるための10の食箋を提唱しており、その中の5つはベジタリアン食で残りの5つは動物性食品を含んだ食箋だった。彼が列挙した後者のマクロビオティック食には、鶏、七面鳥、卵、そしてバターや牛乳などの乳製品が含まれていた。

その一方で、健康的な生活には動物性食品を摂る必要がないことGOは書いている。動物性食品が人間の霊的な成長を阻害すると考えていたからだ。動物性食品を全く摂らなくてもよくなるまで自分自身を啓発することをGOは奨励していた。GOが動物性食品をマクロビオティック食に摂り入れた理由は、人々が与えられた食箋を厳格に守り続けることがマクロビオティック食であるという誤った考えを持たないようにすると共に、動物性食品を食べたいという希望を持っているためにマクロビオティックの理念を敬遠してしまうのを避けるためだったように思える。彼は可能な限り包容力のあるものとしてマクロビオティックを望んでいた。排他性を心底毛嫌いしていた。

ヘルマン・コルネリア相原夫妻が著した1970年代の書物では、動物性食品を時々食べても良いとする嗜好品の部類に入れている。事実、コルネリア夫人は何年もの間、感謝祭の日に七面鳥などの動物性食品を料理していたし、そうした料理レシピを『カレンダー料理本(“Calendar Cookbook”)』に掲載していた。GO夫妻も相原夫妻も、動物性食品の適切な摂り方に関するガイドラインを示しており、例えば、ごく少量をときどき摂取すること、オーガニックの飼料で生育され、放し飼いされている動物であることなどが示されていた。さらに両夫妻は、健康体であるためには、動物性食品は必要ないということも指摘していた。
マクロビオティックにおいて動物性食品を完全に禁止する方向に舵を切ったのは、道夫・アベリン久司夫妻により著された1980年代の書物に端を発する。『標準的なマクロビオティック食事法(“Standard Macrobiotic Diet”)』で道夫氏は、魚介類以外の動物性食品を「日常的に避けるべき食べ物」の部類に入れている。アベリン夫人は、週に2・3回ならば少量の魚介類を摂っても良いというスタンスから、1985年までに自著『マクロビオティック食完全ガイド(“Complete Guide to Macrobiotic Cooking”)』の中で、「肉、家禽、卵、乳製品の摂取は厳禁である」と述べている。

こうした厳格な規定に固守するというマクロビオティックの教えこそ、GOが避けようと試みてきたことだった。今日、マクロビオティックを指導する講師やそれを実践する者の多くは、アベリン夫人の食箋に従い、肉、家禽、卵、乳製品の摂取を厳禁としている。さらに言えば、人々の多くは、そうした食べ物はマクロビオティック食ではないと信じ、また指導している。マクロビオティックの実践者がGOや相原夫妻の書物を目にした際に混乱が生じるのである。我々は次の質問が投げかけられている。「マクロビオティックで動物性食品を摂っても良いのでしょうか?」

マクロビオティックとは大きく、偉大な生命という意味であり、それは動物性食品を摂る者も摂らない者も抱合するのに十分たる包容力がある。マクロビティックの原理によれば、反対のもの、あるいは対立するものは全て、同時に相補的でもある。健康的にマクロビオティックを実践できるのであれば動物性食品を摂っても良いと考える人も、それを摂るのは厳禁であると考える人、その両人を統合可能な考えがマクロビオティックである。個人的には両人の考えを尊重する。ただ、そこには問題もあるという点も指摘しておきたい。

PLOBLEMS WITH INCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を取り入れることの弊害-
動物性食品を摂っても構わないとすることの問題は、そのような記述が誤解の源泉だからであろう。この号の『マクロビオティック・トゥデイ( “Macrobiotics Today”)』の編集者への手紙で、読者はまさにこの点に関する懸念を述べている。マクロビティックの食事とは主に植物性食品を中心にしたものである。オーガニック飼料で生育された放し飼いの動物、あるいはその動物を元にした製品を時々、少量食べたからといって、それは変わらない。またこの事は、GO、相原夫妻、あるいはマクロビオティックの原理を勉強している者みなが皆、残虐非道な農場経営手法を容認している訳ではない。

動物性食品を避ける人が言うには、ごく少量であれば動物性食品を食べても良いと伝えてしまうと、それを聞いた人は、いつでも、好きなだけ食べても良いと勘違いしてしまうそうだ。これは明らかに誤りである。GOや相原夫妻は共に、特に当時の食品の質を考えた場合、動物性食品を食べることの危険性を指摘している。今日、品質はさらに悪くなっている。動物性食品に対する無知と、それを過度に摂取することに対する彼らによる警鐘は今日にも当てはまるのである。

マクロビオティックの世界には指摘しておくべき神話がある。マクロビオティックの実践者の中には、動物性食品を摂らない自分たちの方が高い精神性を持ち、判断力も高く、その他の点でも優れていると考えている者がいる。マクロビオティックを実践する菜食主義者は、動物性食品の量や質に関わらず、それを食べる人だと知りながらその人と席を共にしようとは考えてない。

動物性食品を食べる・食べないにせよ、その選択の裏にある考えも同様に重要なのである。マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

動物性食品を制限することに関する別の議論は、マクロビオティックを実践しようとする人の大部分が、何らかの病を治療する目的でそれを始めるということにある。そのような状態にある人が病を克服するためには、必ずと言っていい程、動物性食品を避ける必要がある。そうした話をしていくと、各人に応じた適切な動物性食品の摂取を伝えるよりも、皆に動物性食品を避けるよう推奨したほうが話として簡単になったのである。動物性食品を制限する理由は多数あるが、それにより誤解が生まれ、様々な意味でマクロビオティックを制限することになったのである。個人的にその最たる例は、マクロビオティックの原理を学ぶことをせず、ただ盲目的に基本食を守るという欲求に駆られるという点ではないかと思う。

PROBLMES WITH EXCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を除外することの弊害-
動物性食品を厳しく制限することの弊害の一つは、健康の維持・増進を図るために動物性食品を必要とする人を過度に怖がらせ、それを食べるよう薦めるアドバイスに耳を貸さなくすることにある。友人のジョーは彼の症状を改善するために、動物性食品(彼の場合は鶏肉)を必要としていた。動物性食品のせいで彼はマクロビオティックをやめてしまった。しっかりとマクロビオティックを理解していなかったために、彼はそれを全て放り投げてしまったのである。こうした限定的な物の見方のためにマクロビオティックをやめなくてはならなくなった人が一体何人いるのだろうか?

魚介類以外の動物性食品を食べる必要があるとアドバイスを受けた経験を持つ人を何人も私は知っている。私自身、数年前に同じようなジレンマに直面したことがあり、わずかの間だけ動物性食品を食生活に摂り入れ、体調が改善した。私は、何をどのくらい食べるかを決定する際にマクロビオティックの原理を活用したが、心配されるほど難しくはなかった。

動物性食品を制限することで発生する別の問題とは、マクロビオティックを実践する指導者の多くがそれを自らの食生活に摂り入れていることにある。何年も前に、私は、乳製品を厳しく制限する理由をいくつも挙げレクチャーを開催していたマクロビオティック講師の素晴らしレクチャーを聞いた。大変な感動を覚えたため、講演後、感謝の気持ちを伝えるため、彼の控え室を訪れてみると、なんと彼は、牛乳入りの冷たいシリアルを食べているところだった。私はショックを覚え、彼が講演で謳ったことと実際の行動が違うのは何故なのかと考えてみた。

数年後、マクロビオティックの指導者たちが集まる会合に参加した際、その答えが明らかになった。過去2ヵ月の間、魚介類を除いた卵や動物性食品を食べていないかを聞かれ、6人中一人がYESと答えた。私は混乱した。彼らは自分たちの主張を正当化するために、動物性食品を摂っても良い理由を、自分たち講師はマクロビオティックの原理、例えば、食材の品質、食べる量、適切な調理法などを知っているからだと主張した。マクロビオティックの原理を知っている者であれば動物性食品を食べても良く、知らない者はたべてはいけないのだ、と私は考えるようになった。このことを初めから教えてくれないのはなぜか?単に動物性食品を絶対摂ってはいけないと教えるのではなく、健康に資する形でそれを導入する方法を説明してくれないのはなぜなのか?

マクロビオティックの哲理には、生命のあらゆる領域で活用可能である普遍的な原理が内包されている。ところが、食養との関連が強くなったため、その哲理が疎かにされてきたのである。マクロビオティックは非常に限定的になり、「規模、範囲、能力が非常に大きいこと」と辞書が定義するようなマクロなものではなくなってしまった。マクロビオティックが食事面に限定されてしまったのみならず、その食事そのものも限定的なものとなってしまったのである。

How to Include Animal Foods
-動物性食品の取り入れ方-

このセクションでは、マクロビオティックの原理を使った動物性食品の取り入れ方のアイデアをいくつか提案していこうと思う。但し、以下の提案は、誰もが自分の食生活に動物性食品を摂り入れるべきだと述べているのではなく、また、注意深く熟考せずにそれを取り入れてもよいと述べているわけでもない。

Condition:健康状態
基本的に動物性食品は酸を形成し、植物性食品よりも身体に負荷がかかる。このため、すでに病気を抱えている人は動物性食品を摂取する前に、注意や相談といった正規の医療サービス提供者からのアドバイスを受ける。
全く健康な人ならば、動物性食品を摂る前にその特質や効能を徹底的に学ぶことが助けとなる。

Constitution:体質
ある人たちは、自分たちが積極的に動物性食品を摂っており、ほかの人達はそうではないと見出すが、私たちはみな一人ひとり違う人間である。私たち人間も含め、全く同じものなど存在しない。例えば、血液型がO型だという人たちの多くは、動物性食品を摂った方が身体の調子が良いと話すが、A型の人たちは、植物性食品を摂り、動物性食品を全く摂らない方が良いのだそうだ。

Purpose:目的
動物性食品を摂るかとらないかで、暮らしの中で無双原理やその哲学を使う目的に、直接影響を与えてしまう。心の成長のためにマクロビオティックを実践している者は、植物性食品を多く摂り、動物性食品を減らすことが有効であるといった桜沢や相原の教えを見出してきた。不調を癒すことに関心のある者は、各人特有の健康状態のためにはっきりこれ、と必要な食品がない限りは、前述した教えが同じく当てはまることに気づくだろう。

Attraction:効果
私は、フレンチメドウキャンプでのあるセッションを思い出す。ヘルマンがキャンプの女性参加者たちを楽しませているあいだ、コーネリアが男性参加者たちに話していた。ある男性参加者がコーネリアに、女が男に期待することとは何かと訊ねると、彼女はぐるりと彼らを見回しこう言った。「あなたたちみんな陰性すぎよ!」彼女は我々に、(適切ならば)動物性も含めたより陽性な食品を摂るよう薦めるのだった。彼女が考えるに、我々は女性の陰性さを引きつける陽性さが十分ではなかった。我々は「陽は陰を、陰は陽を引きつける」原則にではなく、コーネリアの助言には同意しかねる。

Quality:質
いずれの食品を摂るときにも、最も重要なことはその品質である。私見だが、選んだ食品の質は、動物性食品の場合は悪化する。化学物質や農薬、防腐剤、添加物等々といったものの入らない食品を選ぶことが重要だ。基本的には、人工的に手が加えられていなければ、それだけ良いということであろう。この原則は大量消費向け商業ベースの食品店からほとんどの動物性食品を排除してしまう。飼育場を自由に駆け回り、オーガニックな作物や飼料だけを食べている動物(やその加工食品)を選ぶのがいいだろう。可能ならばその飼育場を訪れるのだ。野生の獲物の肉は通常、飼育されているものより質は良いものである。

Quantity:量
GOは「量は質を悪化させてしまう」といったが、これは言い得て妙なことである。私の経験では、ごく少量の動物性食品であればそれはとても役に立つ〜たとえばコーンブレッドに入れる卵一つとか。いつものように、各人の健康状態や目的に応じた必要量を摂ることだ。もし健康状態のために動物性食品の摂取が必要で、それが少量なものならば、方法の一つとしては、自然飼育された食肉を扱う肉屋から骨を買いスープストックを作ることだ。このやり方なら、食肉そのものの過剰な脂を摂らずに骨のミネラルを摂取できる。

Yin/Yang:陰陽
陰陽の分類上、動物性食品がより陽性だと考えられている一方で、動物性食品は陽性の性質と陰性の性質、両方を合わせ持っている。肉についている脂肪は陰性であり、その脂肪こそが陰陽バランスを取る際に厄介なものなのである。GOが提唱する食養法ではその人の食事療法に動物性食品が含まれている場合、穀物を控え、サラダや果物、デザートなどをより多く摂るよう助言している。

Change:変化
全ては変化する。マクロビオティックは柔軟性や、適応力をもつことを説いている。釣り合いをとるために、素材に備わっている陰陽を料理法を変えることで調整するのだ。下準備や陰性食品を組み合わせることで陽性食品のバランスをとるといったことだ。マクロビオティックの料理本にはそのための多くのアイデアが載っている。初めあるものは終わりがある。もし我々が動物性食品を食べ始めたならば、それらを食べることを止める時もまた来るだろうし、後に再び食べ始めるほうへと引き寄せられることもあるだろう。

Front/Back:表裏
表あるものはまた裏もあり表大なればまた裏も大なり。効のあるものは害をなすこともあるということ、効能が大きければそのぶん害もまた大きく潜んでいるのだということを、GOは我々に教えてくれた。その理論を理解せずに、ただ闇雲に杓子定規な規則のあと追いをすることこそが最も危険なことだ。適切な理解や予防措置といったことなしに動物性食品を食べることは間違いなくその危険行為に当たる。

CONSEQUENCES
-結論-
マクロビオティック哲学のもっとも重要な概念の一つが、我々が飲み食いしたものが、その結果を引き起こすというものだ。GOは経験はまた偉大な教師であると教えてくれた。彼の助言はつまり「やって、それをよく見ろ」ということだ。我々が飲食に何を選ぼうとも、最も重要なことはその結果を見極めるということなのだ。もし我々がさらなる不調を感じたなら、摂ると自分で決めた(不快さや病気を引き起こす)食べ物を飲み食いする、その欲求を控えることだ。

我々の考え方や指導にも結果はついて回る。この財団が入る建物の大家は、我々の活動が気に入っているといってくれていた。我々が沢山の人たちの健康維持やその回復を助けていることを、自分は知っているんだと話してくれた。しかしながら、彼は、厳格なマクロビオティックダイエットを続けながら30年やそこら生きるくらいなら肉やピザを楽しみながら10年ちょっと生きるほうがましだと、言い続けてもいた。彼はドアの向うへ歩きながら振り返りこういった。「もちろん、10年かそれよりもっとか、病院から君の助けを求めているかもしれないけどね」

あの時、私は絶好の機会を逃してしまった。私はマクロビオティックを治療目的のダイエットへと焦点を絞りすぎてしまったのだ。そして大家はドアの向うに歩き去っていった。彼が寄せたマクロビオティックへの関心は失われてしまったのだ。彼が肉やピザを食べながらでもマクロビオティックの原理を使えることを私は説明出来たはずだったのに、結局それをしなかった。そのドアを閉じる代わりに、その瞬間を捕らえ彼の考え方の方向転換をはかることで別の扉を開けることが出来たはずなのに。

動物性食品を摂ることを選ぼうとそうでなかろうと、我々は動物性食品に対して感謝の念を捧げることはできるし、また我々は食べ方に頓着しない人々を受け入れることはできる。マクロビオティックは頑固な決まり事のセットではなく、人生の全てに当てはまる順応した哲学なのだ。マクロビオティックにおける全ての経験は価値があり必要とされるものである。我々が他者を受け入れる努力をより多く払うことは我々の自由や喜びもまたさらに深みを増すのだ。

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「Macrobiotic and Animal Foods(マクロビオティックと動物性食品)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

GOMFの連絡先は下記となります。
gomf@earthlink.net

英語版を読みたい方は下記のウェブサイトをご参照ください。
http://ohsawamacrobiotics.com/joomla/index.php

 


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マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 再掲載

先日、幸せコースの授業で、皺(しわ)の話になりました。
お顔に縦のシワがある人、目尻に笑い皺のできる人などの話から始まって、痩せる太るの話になりました。

誰でもそうですが、人はあまり老けて見えるのは嬉しくないもの。
でも、往々にして極端な菜食をしている人は老けがちです。
あれ? おかしいですね。
菜食をすると、健康的で、むしろ元気になるのでは?

でも、世の中には動物性を摂っていても健康で素敵な人がたくさんいます。
そして、長寿の人になると、そこそこ動物性を摂っている人が多いように思いませんか?
健康や長寿に関しては、絶対コレ!といったものはないと私は思っています。
なぜなら、人それぞれ腸内細菌叢が異なるからです。

最近では腸内環境の研究が進んできて、だんだん腸内細菌の大切さに気づき出したのはとても良いことです。
今問題になっているコロナウイルスだって、腸内環境の違いが大きく影響するはずですから。

*   *   *

授業のときに、ある過去記事を読んだかどうかを尋ねると、全員が読んでいませんでした。
それで、その記事を紹介する約束をしたのでした。

下の写真は少し大袈裟だと思われるでしょうが、いえいえ、私の周りには決して大袈裟とは思えない人がおられます。
何十年も動物性を一切摂っていない人は結構いらっしゃるし、20歳くらい老けて見られる人も結構います。
疲れやすくて体力がないとこぼしておられるのに、ボソボソとお野菜だけ食べておられる人を見ると、マクロビオティックを誤解されていて可哀想だなあと思います。

どんな自分になりたいか?
元気な肉体と健全な精神で何をしたいか?
どんなふうに生きたいか?
そんなことを改めて考える参考にしていただけたら嬉しいです。

マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 2015.3.20

 
 

 
 


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「ビーガン食の1歳児が餓死/米」の記事に思うこと マクロビオティックとの違い

2019年12月27日に「ビーガン食の1歳児が餓死/米」というアメリカのニュースがネットで流れてきたのですが、忙しくてこれに対する記事を書く時間が取れませんでした。
こちらにも下記に転載させていただいて、このニュースに対する問題点を考えてみたいと思います。


【三つの問題点】
まず第一の問題点は、これだけの情報では正確な把握は難しいのですが、年齢を考慮したお食事ではないことです。
人は年齢や性別や肉体的特徴によって、食べ物を調整するべきですが、その部分が細かく実行されていなかったように思われます。

第二の問題点は、穀物の摂取はどうなっていたのか?ということです。
記事ではそのことに触れていないので、詳しくわかりませんが、穀物が少しでも入っていたら、おそらく結果は変わっていただろうと思うのです。
それほどに穀物は重要であり、健康に欠かせないものです。

第三の問題点は、ビーガン食を続けた期間の長さです。
どんなに体に良い食べ方であっても、長い期間続けるとその効果は変化してくるものです。
漢方薬だって同じ生薬を長い期間使わないのと同じように、いつも体調をみながら細かく調整しながらお食事をいただくのが真の健康に貢献できる食べ方なので、そこが充分でなかった可能性があります。

 
 

【似た食べ方 玄米菜食】
この問題の根本は、偏った食事を長く続けた結果にあります。
それはビーガンだけでなく、少し似ている厳格な玄米菜食の実践者にもいえることです。
しかし、玄米菜食の場合は、玄米という穀物がしっかり入っているので、このニュースの事例とは違うと考えます。
とはいえ、動物性を摂取しないことに変わりはなく、そこが体調とピッタリ合っていることを確認せねばなりません。

【マクロビオティックとの違い】
単に玄米菜食というと、「=マクロビオティック」のことだと思われる人が多いのですが、マクロビオティックは動物性を一切いただかない食事法ではありません。
体調と相談しながら動物性もいただくのが本来のマクロビオティックです。
そして、その基準となるのが「陰陽の考え方」です。
常に陰陽の判断がともなってこそマクロビオティックと言い得るのです。

そして、マクロビオティックでは穀物の摂取を大切にしています。
まずは穀物があって、それから野菜や海藻です。
ですから、野菜と果物だけというのは、短期的に目的があって、陰陽のバランスを取るために摂取する場合があるということになります。

しかし、マクロビオティックの歴史の中では、一切の動物性を排除した教えをした指導者がいたりして、それが誤解を生んでいるものと思われます。
そういう指導者であっても、食養(あるいはお手当)として動物性を用いる場合があるのですから、やはりマクロビオティックは菜食一辺倒ではないと理解できるでしょう。
以上から、陰陽を忘れた食べ方はマクロビオティックではないことが明らかです。

 
 

転載開始

<ビーガン食の1歳児が餓死/米> 2019.12.27

世界では健康志向の高まりから、ベジタリアンやビーガンになる人が増えている。海外には、幼いわが子にも、そのライフスタイルを押し付けて、死なせてしまった親がいる。

 海外ニュースサイト『Daily Mail』と『Fox News』は、1歳6カ月の息子を餓死させた両親を、殺人罪で起訴したと12月24日までに報じた。

 記事によると9月27日、アメリカ・フロリダ州に住む両親(父30歳、母35歳)の自宅から、息子が冷たくなって、息をしていないと警察に緊急通報が入ったという。救急隊が駆け付けたが、その場で死亡が確認されたという。

 司法解剖の結果、息子は同年齢の子供よりも小さく、栄養失調による脱水症状などの合併症を引き起こして死亡したことが分かったという。この結果を受けて、両親とも児童虐待および殺人など複数の容疑で11月に逮捕に至った。

 警察の調べによると、両親はビーガン(乳製品を食べないベジタリアン)であり、子供たちにも、生野菜と果物しか与えていなかったという。母親は、亡くなった息子を自宅で出産しており、病院への通院歴はなかったようだ。この両親には他にも3、5、11歳になる子供がいて、3人とも学校には通っておらず、年齢の割には体が小さく、栄養失調状態だったという。歯が黒く虫歯を放置されている子供もおり、極度なネグレクトが疑われたため、3人とも保護された。

 母親は「亡くなった息子は1週間前から食事を受け付けなかった。歯が生えてきたからだと思っていた。他の子供たちには自宅学習させていた」と話し、容疑を否認しているという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「成長期の子供には栄養が必要。自分がビーガンだからって身勝手すぎる」「近所の人は子供たちの状態に気付かなかったのか?」「ビーガンでも大豆とかたんぱく質を取れる食品はある。学校にも行かせないし、単なる虐待だな」などといった声が挙がった。

 昨今、欧米では、健康志向の若者を中心にビーガンになる人が増えているという。ビーガンとはベジタリアンの一種で、肉、魚はもちろんのこと、乳製品などの動物由来の食品を食べないベジタリアンを指す。特にビーガン食は、低カロリーのため、ダイエット食としても人気が高いという。

 その一方で、健康被害も報告されており、ビーガン食を長く続けると、必要な脂質やたんぱく質が不足し、中には栄養不足に陥ってしまう人もいるという。成長期の子供は特に注意が必要なはずだが、海外には他にも、幼い子供にビーガン食を与え続け、栄養失調にさせた親がいる。

 海外ニュースサイト『CNN world』は、オーストラリア・シドニーに住む幼い娘にダイエット食を与え続け、健康を害したとして起訴された両親が、ともに刑務所行きを免れたと8月22日に報じた。

 同記事によると、ひきつけ発作を起こした当時1歳7カ月の娘が病院に運ばれたことから、両親によるネグレクトの疑いが浮上。娘を診察した医師が、娘の栄養不足と、骨の発達がみられず、歯も生えていないと指摘したという。

 娘はビタミンが欠乏し、骨がもろくなる「くる病」も発症。両親は、娘にビーガン食を与え続け、娘を栄養失調に陥らせたとして起訴された。しかし判決で裁判長は、母親がうつ状態であった可能性を示唆。思慮分別を欠いていたとして、刑務所行きではなく更生プログラムを含む18カ月の社会奉仕を命じたという。

 健康に気を配ることは大切だが、栄養バランスは考えるべきだ。もしも子供の健康を害すようなことがあれば取り返しのつかないことになる。

記事内の引用について

Vegan parents who eat only raw fruit and vegetables plead not guilty to murder charges for the starvation death of their 18 -month-old son
(Daily Mailより)https://www.dailymail.co.uk/news/article-7825261/Vegan-parents-plead-not-guilty-murder-charges-starvation-death-18-month-old-son.html

Florida vegan couple charged with murder after 18-month-old son dies of malnutrition: cops(Fox Newsより) https://www.foxnews.com/us/florida-vegan-couple-charged-murder-18-month-old-son-dies-malnutrition-starvation

Vegan parents whose strict diet left baby ‘severely malnourished’ avoid jail (CNN Worldより)
https://edition.cnn.com/2019/08/22/australia/australia-vegan-baby-intl-hnk-trnd/index.html

転載終了

 
 

(紅白本結び 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


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小麦より米?パンよりごはんがオススメな理由は「アミノ酸スコア」にあり マクロ美風の体験とともに

私はマクロビオティックを知ってから数年間、ストイックに玄米菜食をしていました。
最初はよかったのですが、そのうち痩せ過ぎて女性らしさが体型から消えて悲しくなりました。
30キロ台に突入して、鎖骨が浮き出ていました。

何というのでしょうか、柔らかさがなくなって、きつく感じるようになりました。
洋服のサイズも3号で、大好きなお洋服選びに困るようになって、当時教わっていたマクロビオティックの先生からも、「絞ってる?」と言われる状態だったのです。

「真面目にマクロビオティックをしていたら、こんなふうになったの」と答えたところ、「もう少し太りましょう」と言われて、そこから私の体重増量作戦がスタートしました。
先生が奨めてくれた方法は全部試しました。
でも、限界がありました。

そうこうしているうちに、中川式玄米ご飯に出会いました。
ふっくらと膨らんだ玄米ご飯は、それまで私が炊いていた陽性な玄米ご飯とは違って、明らかに陰性の良さを最大限まで引き出した炊きあがりでした。

中川さんに炊き方の秘密を教えてもらって、玄米ご飯の炊き方を変え、おかずの作り方も陰性さが増えるようにしたところ、めでたく体重は増え始めました。
でも、この頃はまだ動物性の摂取には消極的でした。

そのうちに、むそう塾を始めるようになって、陰性な人がどんどん登場するようになったため、試しに動物性も取り入れてみました。
すると、見違えるように元気になられる方が増え、最も顕著だったのは、止まっていた生理が再開する人が続出したことです。

塾生さんに奨めるからには、私も一緒に食べてみるわけですが、そうすると、なんと私は体重が増え始めました。
つまり、玄米ご飯の炊き方を変えて第一段階、動物性を取り入れて第二段階の体重増加があったわけです。

そしてさらに、第三段階の挑戦をしてみました。
白米を食べてみることです。
これは毎回ではなく、たまになのですが、それでも体重は増加しました。
パンも食べてみました。
小麦粉製品も食べてみました。
すると、体重はもっと増加しました。

これで大体分かりました。
やはり白米は玄米より太るということが。
そして白米よりパンの方が太りやすいということも。
ついに体重は50kgになったので、やはり私は玄米がいいなあというところに落ち着きました。
そして、おかずは時々動物性があったらベストだと思えるようになりました。

もしこれに甘いものが加わったら、確実に体重は増え続けることでしょう。
太る食べ方も痩せる食べ方も分かりました。
こういう経験があったからこそ、目の前にいる人の体型を見ると、その人の食べているものが手にとるように判ります。

そして、次のような記事もよく理解できます。
タニタらしい記事ですが、体験的にも、陰陽的にも納得です。
もし今、玄米菜食がマクロビオティックだと思いこんでいて、体調不良の方は、この記事からヒントを得られるのではないかと思います。

「タニタの健康コラム」
小麦より米?パンよりごはんがオススメな理由は「アミノ酸スコア」にあり

 
 


(小豆入り中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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はじめとおわり

365日は単なる365日ではなく、それぞれの日に意味があります。
その意味を解って生きるのと、単純に暮らすのとでは、精神面に違いが出てきます。
日本人は元来、そういうことを意識して暮らしていたのですが、明治からそういうものが追いやられてしまいました。
ですから、旧暦でものを考えて暮らしに役立てることを、むそう塾ではおすすめしています。

月の初めに気持ちを引き締めて、充実した時間を送って、月の終わりを迎えるという気持ちの区切りは、細かく言うと一日にも当てはまります。
それゆえ、朝から氣を悪くするようなことを避けて、無事に夜を迎えるのです。
ちょっとしたことですが、これを意識しているとけじめがついて良いものです。

さて、昨日は11月1日ということで、月の始まりを意識した塾生さんが、素晴らしいお弁当をたくさん投稿してくれました。
いつもは「塾生のきょうの100点お弁当」コーナーでお一人を選ぶのですが、昨日は秀作揃いだったことと、11月1日という特別な日だったこともあって、「文句なし100!」をゲットできた10名全員を選びました。

いつもの10倍の手間をかけて記事を書きましたので、どうぞご覧ください。
京料理人指導のマクロビオティックお弁当1587 まい・朝・舞・おはる・つむぎ・さなえ・キラキラ・好・きよ・じゅんじゅんさん 2019.11.1

皆さんよく頑張りました!
惜しくももれた方は、30日に頑張って素敵なお弁当を作りましょう。
たかがお弁当、されどお弁当なのです。

 
 


(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 朝さんのお弁当)

 
 

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