料理人 中川善博の陰陽料理」カテゴリーアーカイブ

「おうちレストラン 第2弾」のポトフで驚いたこと

こちらの記事では、「極ハンバーグ」と「チャイ」の美味しさが中心になってしまいましたが、実は、私が静かに感動しているお料理があります。
それが「簡単ポトフ」です。

名前のとおり、作り方は簡単なのですが、お皿に盛られたときのスープが素晴らしいのです!
どうしてこんなに透明なの?という仕上がりです。

 
 

(簡単ポトフ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

スープが透明な理由は作り方にありました!
真夏に煮込み料理は陽性すぎてイヤ!と思われるでしょうが、実はこれがスルスルと入ってしまう涼し気な仕上がりなのです。
不思議ですねぇ、作り方次第でこんなにも陰性をまとった仕上がりにできるなんて。
まさに陰陽を駆使した結果だったのです。

スープを濁らせないと、心まで透き通ってくるから不思議です。
なんとも気持ちの良いお料理でした。

それから、もう一つ。
食べ進んでもじゃがいもの崩れが起きないのです。
絶妙なところで仕上げてあることに感動した私です。

これから受講される方は、ぜひこのスープもお楽しみに♪
8月30日にあと1席だけお席があります。

 
 
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「おうちレストラン 第2弾」が超美味しかった!

昨日は「おうちレストラン 第2弾」の初開催をしました。
むそう塾の懐かしい講座に、「夏から秋の極上お弁当講座」というのがあります。
ご希望者が多くて何回も開催したのですが、最近では2021年に開催して、現在もなお「再開催ご希望講座一覧」に講座名を連ねているほどの人気講座です。

そこに「ふわふわハンバーグ」というのがあるのですが、今回開催した「おうちレストラン 第2弾」では、「極ハンバーグ」というのが登場しました。
これは塾生さんのリクエストにお応えしたメニューなのですが、これがとっても美味しくて、昨日の初講座ではみんなが惹き寄せられるように召し上がっておられました。

「ふわふわハンバーグ」は手軽さを「極ハンバーグ」は本格的な作り方を追求したものですが、その作り方に誰しもが驚きました。
「エッ?」という声があちこちから聞こえてきます。
常識を覆したその作り方には、ちゃんと理由があって、その説明も非常に納得の行くものでした。

半信半疑のうちにハンバーグが焼き上がりました。
「ふうパスタ」「マッシュポテト」も添えられました。
どちらもリクエストによるものです。

 
 

(極ハンバーグ ふうパスタとマッシュポテト添え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

ハンバーグを早速口に入れると、ふわふわで優しい感触が広がります。
それと同時に気持ちまで柔らかくなって来るのがわかります。
なんて静かな食べ心地なのでしょうか。
知らず知らずのうちに癒やされている自分がそこにいました。

これは食材の選び方だけでなく、その作り方が限りなく陰陽を踏まえているからにほかなりません。
陰陽バランスが取れたお料理は、本当に食後感が爽やかです。

あ、そうそう。
チャイが大好評で、中川さんにはインド人の血が流れているのかと思われたほどです(笑)
これはかなり念入りに試作を繰り返して完成したお味なので、皆さんの感動してくださる姿が、開発者には一番嬉しかったことでしょう。

これからあと2回開催しますが、お席は8月31日の2席しかありません。
ご都合がついて受講できる人が増えますように。

 
 
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若い時代の京料理人 中川善博の仕事に感動 むそう塾の原点

昨日は試作会をしました。
教室に到着すると、懐かしい本が置いてありました。
私も昔読んでいたお料理の本です。

中川さんの昔のお料理が載っているというので、早速開いてみると、「美しい!」の一言に尽きます。
そして、さらに驚いたのは、キレッキレッのお料理たちです。
お料理の取材は中川さんが30代のときに行われていましたが、秘伝コースで習ったお料理がいくつも載っていて身近に感じます。

鱧をこんなに美しく切れるなんて!
素晴らしすぎます!

 
 

 
 

「粽寿司」もありました。
キリッとして美しいですね。
ちゃんと巻き方の写真も載っています。
巻き方も文章で載っていますが、実は難しいんですよね(^_-)

 
 

 
 

***

古い新聞もありました。
お弁当の取材を受けたときのものだそうですが、記事を書いた人の文章に思わず頷きました。
いかに当時の中川さんが燃えていたかが伝わってきます。

歳を重ねるほど包丁の腕はさえる。というのは実はウソ。要は気力と体力。むしろ若くて無名の方がよい仕事ができるー最近ようやくわかってきた。
 ここもその感を反すうさせてくれる店である。包丁を握るのは弱冠二十七歳の主人、中川泰典(※)さん。万亀楼で六年間修業、二年前に開店した。

ー中略ー

奥さんの実佐子さんの対応もすがすがしい。

25歳でお店を始め、奥様と頑張っているときに取材を受けた記事のようです。
でも、その後奥様が病気になってしまい、お母様と頑張ってお店を続けられていた当時に取材を受けたのが、上の写真だったのでしょう。

※ のちに中川泰典から中川善博に改名しています。

 
 

 
 

教室に来られた塾生さんは、本を手にとってお読みいただけます。
2冊置いてあるのですが、その中に「薬膳」とか「陽」という言葉が登場して、奥様の病気を治したいと必死に勉強した知識も垣間見えます。
それがそのまま「むそう塾」に引き継がれています。

「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」は、そんな背景もあって、スタート当初から「病人を出さないための料理」を意識しています。
むそう塾について(できるまで)

病気になってしまってからでは遅すぎる。
だから、病気にならないためのお食事を!
それがむそう塾の目指すスタンスです。

 
 
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新しいお味噌汁が美味しかった! お味噌汁講座より

昨日は「陰陽別お出汁の取り方と味噌汁大全講座」を開催しました。
久しぶりのこの講座ですが、今回はちょっと変化して、新しいお味噌汁が登場しました。
授業の様子はこちらから)

 
 

(さつまいもと豚肉のお味噌汁 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

私も試食させてもらったのですが、「美味しい!」と思わず口にしてしまうほど。
もともと相性の良い食材同士ですが、その料理方法が「エッ?」という感じで、さすが中川さんらしいと唸りました。
早速私も日常的にこの方法を採用しようと思ったほどです。

陰陽を考えて作ると、素材の美味しさが限界まで引き出されて、こうなるんだなぁというお味で、ますます陰陽の面白さを感じた日でもありました。

 
 
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中川式麻婆豆腐は「美味しい薬膳料理」

先日、塾生の京子さんが、次のようにポスト(Tweet)されていました。

京子
中川式麻婆豆腐を複数の人に食べてもらったら、みるみる顔色が良くなって驚いた。
調子が悪そうな人も元気になって、普段食べているものの薬効を目の当たりにした。

良い経験をされたと思います。
いつもご家族相手にお料理を作っていると、当たり前になっていることでも、異なるお食事をされている人に食べてもらうと、その反応が学びになることはよくあります。
そのうえ、体質が異なる人がおられたら一層学びになります。

マクロビオティックは本で学ぶというより、こうして実際に体験しながら得ていくものなので、実践なき陰陽論は危険ですらあります。
その一つに陰陽の判断があります。
例えば薬膳料理では五性で食材を判断しますが、この五性とマクロビオティックの陰陽には微妙に違いがあります。

そして、中川式の麻婆豆腐は、この五性を反映した作り方なので、これだけ体感してくださる人が多いのだと思います。
「中川式」は「美味しい薬膳料理」というのが正解でしょう。

 
 

(麻婆豆腐 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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