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むそう塾について(できるまで)

むそう塾ができるまで

世の中に美味しいお料理を作れる料理人はたくさんいることでしょう。でも自宅で家族のためのお料理を作る料理人は少ないものです。ましてや主婦同然に子育てをしながら、作りたてのお弁当を子供に持たせる料理人はもっと少ないことでしょう。
 
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愛するお嬢さんのために、時には息子さんと二人分のご飯とおかずを用意してお弁当を作るのですが、一方はマクロビオティック仕様、もう一方は普通仕様で主食さえも違うのです。このお弁当を持たせて、「行ってらっしゃい」を言ってからその料理人は大急ぎで仕事に向かうのです。そして仕事から帰ると、病気の母親と二人の子供のためにまた夕ごはんを作るのです。
 
その料理人は妻を早くに亡くしました。妻は乳飲み子の娘と小学生の息子を残して、あっという間にスキルス性胃がんで天に召されてしまいました。妻を救いたくて必死に覚えた玄米正食という食事法とお手当ても間に合わないスピードでした。子供を抱えて一晩中泣いた料理人は、それから父として母として生きることを余儀なくされました。
 
料理人の腕はピカイチでしたが、その腕を家族のためにふるうことになったのです。それからの日々は難病の母親のために、子供たちのために、冒頭のお弁当も含めて主婦同然の日々が続きました。
 
料理人は妻が亡くなってから自分のお店は閉め、外食産業に勤め始めました。その会社で料理人は、フランス料理を経験しているイタリアンのシェフと新しい商品開発に明け暮れる日々を送りました。こうして和の料理人に洋のエスプリが入って行きました。
 
そのうちに母親の容態が芳しくない状態になって来ました。そこで料理人は自宅の1階でランチのみの小さなお店を始めました。もともと京都の高級老舗料亭「萬亀楼」で磨いた腕と、自分のお店を持って鍛えた腕なので、お料理は文句なしのレベルです。
 
そのうえ写真の腕も素晴らしくて、ブログに掲載される写真に多くの人が釘付けになりました。こうしてその料理人の生み出す料理はネット上でも評判になり、お店も繁盛しました。そんなとき、一人の主婦が料理教室をしてほしいと頼んで来ました。料理人は熟考の上、もう一度人生の舵を大きく切り直す決意をしたのです。
 
妻が生きていたら食べさせたかった料理。
 
それは病気にならない、健康になれる料理。それを家庭の台所を預かる主婦やお嬢さんに教えて、美味しくて健康な料理が作れる人を一人でも多く増やそうというものでした。こうして料理人が18歳の時から身につけたプロの料理技術は、素人でも一流料亭レベルの味を出せる技術に置き換えられて伝えられることになったのでした。
 
料理人(中川善博)50歳、主婦(マクロ美風)59歳の時の決断でした。二人とも子供が成人して、親の責任を果たしたところでの船出となりました。その時の会話です。
 
「中川さん、それで後悔しませんか?」
 
「お金のある人のための料理はさんざん作りました。
これからは病人を出さないための料理を開発します。」
 
清々しい男の決断でした。その料理教室は「むそう塾」と命名されました。
 
京都にはマクロビオティックの創始者である桜沢如一氏のお墓もあり、その京都で料理教室を始めるのだから、やはり「無双原理」を大事に伝えて行きたいと思っての命名です。中川善博もマクロ美風も、マクロビオティックの考え方を取り入れることで、体調や精神面に良い体験をしていたので、料理教室の内容はマクロビオティックをベースにすることで一致しました。
 
しかし、現実にはマクロビオティックを知っているのはほんの少数であるため、マクロビオティックを実践している人たちが家族や友人関係で食べ物を巡って孤立する現状があることを考慮して、動物性を使ったお料理も最低限教えることにしました。 それは次の観点からも大切な意味を持ちます。
 
核家族が日本に広まってから、次世代に伝えておきたい文化や伝統がことごとく断絶されている現状があります。暮らし方もそうですが、お料理においてもそれは目を覆うばかりの惨状です。そのような現実の中で、日本人としてこれだけは知っておいてほしい、これだけは出来るようになってほしい、という内容をカリキュラムに盛り込むことにしました。
 
それは日本の伝統料理であり、昔から伝わる食材やその効用、それらが身体に与える影響を、マクロビオティックの観点のみではなく、もっと古い歴史的考察も加えて見直すことでした。それは日本人としてのアイデンティティにも通じる奥深い考察になりました。
 
さらに、人間関係が希薄であるがゆえに生ずる心の問題にも対応するべく、「人間塾」としての側面を併せ持ち、徹底したフォローをするとともに、カリキュラムにも座学として組み込んであります。

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