「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」の季節ですね。
一日のうちでも、朝と夕方ではもう景色が変わるほど、新緑の変化が激しいです。
(鰹のたたき 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室むそう塾)
昨日は、むそう塾の「秘伝コース」で鰹の授業がありました。
中川さんが柵取りした鰹を、塾生さんがそれぞれお刺身に切って盛り付けます。
この盛り付けの段階で個性が現れます。
初めてでも、
①お手本のポイントを把握してサッと盛り付ける人
②目の前にお手本があるのに、そのポイントがつかめない人
③お手本とは程遠い盛り付けになる人
などに分かれます。
これは、次のようにも分析できます。
①は状況判断が的確にできる人
②は状況判断が苦手な人
③は目から学ぶのが苦手な人
では、それらの人は日常生活でどのような特徴があって、今後どのようにしたらよいのでしょうか?
①の人は注意力や再現力があるので、どんどん上手になる。
②の人は、未経験のことに関して特徴をつかむのが苦手なので、お手本(=基本)に忠実になるところからスタートして、数をこなす。
③の人は、目からの情報で再現するのが苦手なので、頭で理屈を理解してその理屈に沿うように練習する。苦労は多いがしっかりとしたサポートで前進できる。
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私は、美しい盛り付けは芸術品と同じだと思っています。
お箸で崩してしまうのが勿体ないくらい、ずっと眺めていたくなります。
日本のお料理は総じて美しいものが多いですが、お刺身はその中でも一番美しさが映えるかもしれません。
冴えわたる包丁技術の競演といったところでしょうか。
美しい盛り付けのお料理は実に清々しく、心に清々しい風が吹き抜ける感じがします。
一方、雑な盛り付けのお料理からは、残念な印象を受けます。
美術館を巡って良い作品に触れるように、美しいお料理に接する機会を増やして、目を肥やすのが勉強になります。
美風さん、おはようございます。
盛付の応援記事をありがとうございます。
お手本の盛りは、イキイキしていてすっきりまとまっていて、まさしく清々しく、
心地よさに包まれます。
目の前にお手本があるのに、、なぜ?!となる②③を授業で実感しました。
家で復習してみて、撮影して、写真を比べて。。とその度に新たな間違い探し状態です。
特に私のタイプにはこれが学びのステップだと感じ、
その都度改善点を見つけることができます。
授業で「なるほど、そっかー」だけで終わらせずに実際にやり直すことの重要性を感じました。
食材に限りはありますが、丁寧に復習していきます。
おはるちゃん、おはようございます。
コメントをありがとうございます。
そうですね。おはるちゃんは②③タイプだと思います。
玄米ごはんの炊き方も、「なんとなく」とよくおっしゃっていましたから、何かを特定して考えるのが苦手なのでしょう。
>授業で「なるほど、そっかー」だけで終わらせずに実際にやり直すことの重要性を感じました。
内容によっては、「なるほど、そっかー」だけで解決しないものがありますね。
時間の経過とともに白紙状態になってしまうからです。
「なるほど、そっかー」が冷めないうちに、自宅で実行してそれが身につくまで繰り返す。
これって学校の勉強も同じだと思いませんか?
思い出す(使う)頻度が高いほど定着するということですね。
>食材に限りはありますが、丁寧に復習していきます。
すべて材料を揃えて復習しようと思うと、とてもお金がかかるお料理もありますよね。
そんなときには、似たような感触の食材で練習することもおすすめです。
高度な部分の感触には違いが出ても、パーツを切るときの角度を身につけることはできます。
一つひとつのパーツがきちんと出来てこそ、全体のまとまりが完成するので、まずはその練習をされるのもよいのではないでしょうか?