盛り付け上達への道 美しい盛り付けは芸術品と同じ 

「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」の季節ですね。
一日のうちでも、朝と夕方ではもう景色が変わるほど、新緑の変化が激しいです。

 
 

(鰹のたたき 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室むそう塾)

 
 

昨日は、むそう塾の「秘伝コース」で鰹の授業がありました。
中川さんが柵取りした鰹を、塾生さんがそれぞれお刺身に切って盛り付けます。
この盛り付けの段階で個性が現れます。

初めてでも、
お手本のポイントを把握してサッと盛り付ける人
目の前にお手本があるのに、そのポイントがつかめない人
お手本とは程遠い盛り付けになる人
などに分かれます。

これは、次のようにも分析できます。
は状況判断が的確にできる人
は状況判断が苦手な人
は目から学ぶのが苦手な人

では、それらの人は日常生活でどのような特徴があって、今後どのようにしたらよいのでしょうか?
の人は注意力や再現力があるので、どんどん上手になる。
の人は、未経験のことに関して特徴をつかむのが苦手なので、お手本(=基本)に忠実になるところからスタートして、数をこなす。
の人は、目からの情報で再現するのが苦手なので、頭で理屈を理解してその理屈に沿うように練習する。苦労は多いがしっかりとしたサポートで前進できる。

 
 

***

私は、美しい盛り付けは芸術品と同じだと思っています。
お箸で崩してしまうのが勿体ないくらい、ずっと眺めていたくなります。
日本のお料理は総じて美しいものが多いですが、お刺身はその中でも一番美しさが映えるかもしれません。
冴えわたる包丁技術の競演といったところでしょうか。

美しい盛り付けのお料理は実に清々しく、心に清々しい風が吹き抜ける感じがします。
一方、雑な盛り付けのお料理からは、残念な印象を受けます。
美術館を巡って良い作品に触れるように、美しいお料理に接する機会を増やして、目を肥やすのが勉強になります。

 
 
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コメント

  1. おはる より:

    美風さん、おはようございます。
    盛付の応援記事をありがとうございます。
    お手本の盛りは、イキイキしていてすっきりまとまっていて、まさしく清々しく、
    心地よさに包まれます。

    目の前にお手本があるのに、、なぜ?!となる②③を授業で実感しました。
    家で復習してみて、撮影して、写真を比べて。。とその度に新たな間違い探し状態です。
    特に私のタイプにはこれが学びのステップだと感じ、
    その都度改善点を見つけることができます。
    授業で「なるほど、そっかー」だけで終わらせずに実際にやり直すことの重要性を感じました。

    食材に限りはありますが、丁寧に復習していきます。

    • マクロ美風 より:

      おはるちゃん、おはようございます。
      コメントをありがとうございます。

      そうですね。おはるちゃんは②③タイプだと思います。
      玄米ごはんの炊き方も、「なんとなく」とよくおっしゃっていましたから、何かを特定して考えるのが苦手なのでしょう。

      >授業で「なるほど、そっかー」だけで終わらせずに実際にやり直すことの重要性を感じました。

      内容によっては、「なるほど、そっかー」だけで解決しないものがありますね。
      時間の経過とともに白紙状態になってしまうからです。
      「なるほど、そっかー」が冷めないうちに、自宅で実行してそれが身につくまで繰り返す。
      これって学校の勉強も同じだと思いませんか?
      思い出す(使う)頻度が高いほど定着するということですね。

      >食材に限りはありますが、丁寧に復習していきます。

      すべて材料を揃えて復習しようと思うと、とてもお金がかかるお料理もありますよね。
      そんなときには、似たような感触の食材で練習することもおすすめです。
      高度な部分の感触には違いが出ても、パーツを切るときの角度を身につけることはできます。
      一つひとつのパーツがきちんと出来てこそ、全体のまとまりが完成するので、まずはその練習をされるのもよいのではないでしょうか?

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