人の個性とは面白いものだ。
のんびりした人、完璧を目指す人、より上へと意識が向く人など実にさまざまだ。
陰陽で考えると、陽性寄りの方が理想的な人生を送れるようにも思うが、現実を見ていると必ずしもそうではないことに気づく。
むそう塾には色々なタイプの人が集まっている。
周りの状況をよく把握し、要領よく仕事もこなし、いわゆるデキル人タイプがいる反面、のんびりとしていて、マイペースで行動し、思うように物事が進まなくても、それをあまり気にしていない感じだ。
どちらかというと、それを笑いに変えてしまう特徴もある。
つまり、憎めない性格であり、「まあ、仕方ないね」と最後は笑っておしまいとなる。
失敗や取りこぼしもあるが、「それがどうしたの?」と言えるほど自分流を貫いている。
私はそんな彼女が好きだ。
こちらまでほっこりとした気分になれるからだ。
私が一番素晴らしいと思うのは、そのような人が周りに笑いを届け、誰からも憎まれることなく、むしろ愛され、本人も幸せな人生を送っていることだ。
間違いなく恵まれた暮らしをしている。
これは生きるうえで大いにヒントになる才能である。
時々「えーっ??」という事態になっても、こちらが慌てるだけで、本人は苦笑いして済ませてしまう。
これはもう特殊才能というしかないのではないか?
自分を必要以上に責めたり、責任感で押しつぶされたり、苦しむ様子はなく、なんとなく笑顔で暮らしていられる。
いや〜、もう脱帽である。

(ブッシュ・ド・ノエル 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室むそう塾 自由人コース2 12月の授業より)













