マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

あなたは食べ過ぎ? マクロビオティックの陰陽で判断してみる

昨日は「幸せコース」の授業で、陰陽のお話をしました。
時間に限りがあるので、ほんの一部しか話せませんでしたが、陰陽は自分で実践しながら身につけていくものなので、その応援記事をこちらで書いておこうと思います。

一般の人は体調が悪くなると病院やお薬に頼るのですが、マクロビオティックを知っている人はなるべく自分で治そうと試みます。
そして、それが案外できてしまうのです。
しかし、もっと欲をいえば、体調が悪くならないように未然に防ぐことができたら、その方がロスが少ないですよね。
そして、それもマクロビオティックの陰陽でかなり達成できるのです。

その大きな鍵を握っているのが食事です。
食事というと、すぐ「何を食べるか?」ということに関心が行くでしょうが、「何を食べないか?」という引き算も大事です。
ということは、「食べ方」がとても重要ということですね。

 
 

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人間が生きて行くためにはある程度の栄養は必要ですが、たくさんの栄養が必要なわけではありません。
基本的にお腹がすいたら食べ、すかなかったら食べなければよいからです。
でも、時々お腹がすいていないのに食べる人がいます。
これが問題なのです。
その原因の多くはストレスです。

それをマクロビオティックの陰陽でいうと、「陽性になっている」状態と判断します。
ストレスは精神面で感じるものですが、陽性なのです。
ですから、それを和らげようとして、陰性の甘いものやアルコールに手が伸びます。
でも甘いものやアルコールは一時的な騙しであって、ストレスの原因が除去されない限り、陽性問題は解決しません。

 
 

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それからもう一つ。
生まれつき陽性、あるいは途中からなぜか陽性になっている人がいます。
この途中から陽性の人は、案外食べ過ぎ傾向にあります。
消化器系が強いと食べすぎても処理してしまうので、自分では食べ過ぎという認識がない場合が多いのですが、客観的にみると食べ過ぎに分類されます。

でも、こういう人は働き者だったりするので、「仕事が食べる」側面もあります。
つまり、スポーツ選手や肉体労働者のように、普通の人以上の体力を使っているからですね。

では、自分が食べ過ぎかどうかを判断するために、睡眠時間との関係をみてみましょう。
睡眠時間を長くとらなければ体調がよくならないときは、食べ過ぎと考えられます。
食べたものの代謝に時間がかかるからですね。
反対に睡眠時間が短時間(5〜6時間)で済む場合は、ちょうどよい食事量だと判断できます。

ですから、断食をすると短時間(5時間前後)の睡眠時間でも快調に過ごせます。
これは、私も何十年の間に断食を何度も体験して納得していることでもあります。
私は食事量が少ない方ですが、それほど肉体を酷使しているわけではないので、当然だと思いますし、睡眠時間が少ないのも納得できます。

いつも中庸を意識して、精神面と食事を調整していると、人生が本当に充実してきますので、ぜひ皆さんも陰陽を意識した暮らし方を愉しんでみましょう。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティック京料理教室むそう塾は「陰陽」とともにある

きょうは2024年5月1日。
「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」では、新年度のスタートです。
2008年にスタートしてから、今年で17年目に入ります。
17年の間には、陰も陽も経験し、その中で無事にむそう塾を続けて来られたのは、貫いてきた生き方が認められたような気がしています。

むそう塾を始めた時から、「塾生さんを守る」ことに徹してきました。
お料理だけを教えるのではなく、塾生さんの健康を支えて、良い人生になるように陰陽面で応援してあげたい。
それがむそう塾としても、私個人としても、いつも肝に銘じていることです。

人生はどこで何があるかわかりません。
一寸先は闇なのです。
それでも明日があると信じて生きています。

私たちは大きな力で生かされているのですから、その大きな力を意識しながら暮らすことが、後悔のない人生になると思っています。
むそう塾が大事にしている「陰」と「陽」は、必ずやあなたの味方になってくれるでしょう。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り

京都は連日はっきりしないお天気が続いています。
まさに七十二候の「穀雨」ですね。
桜も散り、新緑が日に日に増えて、次の候は「立夏」です。

そんな季節の移り変わりのきょうは、マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生のご命日です。
今年はまだ「自由人コース2」と「自由人コース4」の授業が残っていますが、3人でお墓参りに行って1年間のご報告などをさせていただきました。

雨の心配をしていましたが、お墓参りの間は降られることもなく、無事に終えられましたので皆さんにご報告いたします。

 
 

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まずはお掃除をさせていただきます。
先に手向けてくださったお花を傷つけないように、ソロソロと進めます。
中川さんは「水鉢」のお掃除をされています。
ご先祖様の渇きに気を遣われているので、毎年真っ先にここをお掃除されます。
自宅にあるお仏壇にお茶を欠かさないのと同じですね。

 
 

綺麗になりました!

 
 

新しいお水を注ぎます。

 
 

麗可ちゃんは墓石の汚れを落としてきれいな布で拭いています。

 
 

綺麗になりました。
ろうそくに点火すると、先に手向けられたお花に火が触れてしまうので、ろうそく立てを下におろさせていただきました。
2022年にろうそく立ても花立ても中川さんが新調してくださったおかげで、先にお参りしてくださった方のお花も一緒に並んで、賑やかになりました。

 
 

さあ、桜沢先生に手を合わせましょう。

 
 

あれ?
麗可ちゃんの写真が抜けてる💦
ごめんなさい。

 
 

<桜沢如一先生のお墓参り関連の過去記事より> 抜粋

マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り 2023.4.24
マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り 2022.4.22
マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り 一日早く 2021.4.23
マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り 2020.4.23
マクロビオティックの創始者 桜沢如一先生のお墓参り 2019.4.24
桜沢如一先生のお墓参り 2018.4.24
桜沢如一先生のご命日 2017.4.24
桜沢如一先生のお墓参り 2016.4.25
桜沢如一先生の50回忌(4月24日) 2015.4.24
桜沢如一先生のお墓にご報告 2014.4.22
櫻澤如一先生のお墓参り 2013.4.22
櫻澤如一先生のお墓参り 2012.4.23

(桜沢如一先生のお墓は、京都市本法寺の中にある教蔵院にあります。)

 
 
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玄米から始まってお菓子やパンも習えるマクロビオティックの教室

マクロビオティック京料理教室 むそう塾では、スタート当初は動物性抜きのメニューがメインでした。
しかし、そのうちにご家族様のご要望で、「海老の天ぷらも食べたい」とか、「お刺身も食べたい」という声が寄せられるようになりました。

また、車麩のカツをお教えしていたときもあります。
でも、よく考えると、すべて小麦粉を使ったお料理なんですよね。
これはこれでとても美味しく仕上がっていて、ファンも多かったのですが、本物の豚肉を使って「豚カツ」としてデビューしました。

すると、やはり男性陣の反応がメチャクチャ良かったです。
お肉の好きな男性が多いのですね。

 
 

次に甘いものです。
むそう塾では甘いものは満足コースに進むまでは教えていませんでしたが、自由人コースではパンも甘いものもご要望によって教えるようになりました。
するとどうでしょう(゚д゚)!
皆さんが実に楽しそうに実習されています。
まるで幼児に戻ったかのように無邪気です(^o^)

しかも、それで体調が悪くなる人はいません。
自由人コースまでに体調のコントロールを上手にできるように、陰陽を学んだためと思われます。
パンもお菓子も小麦粉を使いますが、グルテンフリーにしなければ腸がもたないような人はいません。
これも、玄米や白米を上手に食べ分けてきて、なおかつ腸内細菌の重要性をしっかり認識していただいている塾生さんたちなので、腸の状態がよいのだと思います。

 
 

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昨夜、ある塾生さんと電話で話していたところ、「中川さんからパンやお菓子を習いたいので、自由人コースまで行きたい」とおっしゃって、まずは秘伝コースに進まれるということでした。
理由は、中川さんのケーキをいただくと、しっとりさに驚き、食後の体調がよいとのことです。

美味しくて、体調が悪くならないパンやお菓子。
和食とともに、上手に共存して生活を彩りよくしてくれて、癒やしの効果ももたらしてくれるメニューの数々は、これからも塾生さんの強い味方になってくれることでしょう。

甘いものは絶対ダメなのではなく、食べ方が大切です。
質の良いものをたまに。
ミネラル不足にならないように、食前食後のお食事に気をつけること。
急いでいるときは糠漬けを2,3枚食べておく。
これでも大丈夫です。

 
 

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マクロビオティックというと、あれダメこれダメという排除が目立ちますが、納得したうえで食べなくてもよくなることと、盲目的に排除するのでは大違いです。
この納得が、頭ではなくて体でストンと腑に落ちてくれると、ほぼ健康は間違いなしです。

体はいっぱい情報発信していますから、どうぞ聴き取ってあげて、良い関係を構築しましょう。
その方法は、「幸せコース」であれこれ伝授させていただきます。

 
 

(抹茶パウンドケーキ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティック京料理教室 むそう塾の今と昔 技術の伝授

先日、むそう塾の先輩塾生さんとお話をする機会がありました。
むそう塾が黎明期の頃に受講してくださったので、今のむそう塾が昔より手取り足取りであることにビックリされていました。

たとえば調味料ですが、昔は各自が計量していました。
でも、今はスタッフの麗可ちゃんが計量しています。
これには理由があって、陰性の人と陽性の人では調味料の計量にも微妙な差が出てしまうからです。

お教えしたとおりの味になるためには、正確な計量が絶対条件ですが、こんなことでも各自がきちんと揃うには陰陽の面から難しいんですよね。
過去にこんな記事を書いています。
お料理が楽しく美味しくなるための秘訣 その1 2021.9.7

 
 

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【技術の伝授】

むそう塾が始まってから丸16年。
受講してくださる方々の「今」に合わせて、いつもベストを考えてきました。
プロの中川善博には出来ても、素人さんには難しい技術はたくさんありますから、いつも技術の翻訳をしながら伝授してきました。
それは絶対味を落とさないためでもあります。

でも、翻訳できない技術があるんですよね。
それが包丁仕事です。
むそう塾では包丁砥ぎからお教えしているのですが、これがなかなか難題です。
でも、男性にお教えすると、女性より上手に砥がれるので、男女で技術の獲得には差があるのかもしれません。

しかし、一生懸命お料理の練習をされている塾生さんが、ある日中川さんに包丁をメンテナンスしてもらったところ、同じお料理がメチャクチャ美味しくなったり、巻き寿司の断面が美しく切れたりしてビックリされていました。
そこで改めて切れ味が美味しさに影響することを実感されたそうです。

 
 

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【技術の獲得は自信を生み出す】

別れ際に、ポツリと冒頭の先輩塾生さんがおっしゃっていました。
「桂剥きが上手く出来なくて何回も練習しているうちに、ある日突然スルッと剥ける瞬間があったんです。そうしたら、桂剥きが楽しくなりました。」と。
ここまで練習された塾生さんは少ないのですが、翻訳しない技術は精神面を強くさせるなぁと、彼女を見ていて感じました。

彼女には、難しいことに取り組む強さがありました。
お仕事は昼夜の区別なく忙しかったのに。
食や技術を大切にする彼女は、清々しい笑顔とともに、これからの人生も自信を持って歩んで行かれることでしょう。

 
 


ホテルオークラ京都にて)

 
 
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