こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

陰陽は人生という航海の羅針盤 京都タワーは灯台

昔、マクロビオティックを知ったとき、「陰陽は人生という航海の羅針盤」だと教わりました。
そのときは「へ〜」という感じでしたが、ほどなく「羅針盤」の意味が理解できるようになりました。
そうしたら陰陽が俄然面白くなって、年月を重ねるたびに私のしっかりした柱になってきました。

「羅針盤」とはよくいったもので、これを持っていると自分の進むべき方向が確認できるので、とても安心できるのです。
夜の大海原に放り出されたら、誰だって死を覚悟することでしょう。
でも、どんなときにもこの世は陰陽で動いていることを知っていると、なんとかしてそれにすがろうとするでしょう。

そうです。
すがってもいいのです。
陰陽は日々の生活に根ざしていた方が、諦めない生き方ができるのです。
だから、どんどん日常に役立てましょう。

昨日もちょっと陰陽の話をしました。
自分の性格ってなかなか変えられないものですが、一歩だけ踏み出してみると、陰陽の違いを感じることでしょう。
そうやって、自分の目指す方向に歩んでみませんか?

 
 

 
 

昨日、神戸から京都に帰ってきたら、京都タワーがショッキングピンク色になっていました。
この京都タワーは、町家の瓦屋根を波に見立て、それらを照らす灯台をイメージしているそうですね。
(日によってライトアップの色は変わります。こちらに色の解説あり。)

 
 
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マクロとミクロの視点でバランスよく生きてみよう

人は視点を小さくすればするほど、不満や不安が増えます。
何かの道具を使えば、裸眼では見えないことまで見えてしまいます。
重箱の隅をつつけば、森が見えなくなってしまいます。

でも、飛行機や山の頂上から下界を見下ろすと、もっと雄大な景色が広がっています。
この視点に立つと、それまでの不満や不安はちっぽけなことだったり、こだわりすぎていたと思うことがあるでしょう。

人間関係も仕事も人生も同じです。
まずはマクロな視点を基本にして、部分的にミクロな視点を追加するのがちょうどよいのです。
その比率は決してミクロが勝たないことです。
迷ったときにはマクロの視点を優先するのがいいですね。

 
 

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健康情報にはミクロな情報が溢れていますから、その一つひとつに踊らされないことが大事です。
健康になろうと思って集めた情報で、かえって不健康になっている人をたくさん見てきました。
人はついついミクロの世界に入り込んでしまう生き物のようです。

また、子育てにしても、夫婦間の問題にしても、100%を目指すと失敗しますね。
世の中は陰陽で成り立っていることを知っている人なら、決して100%は目指しません。
ちょうどよい「落としどころ」を探ります。
これが「中庸」であり、マクロとミクロの絶妙なバランス帯なのです。

なお、喧嘩というのがありますが、これは物事がうまく流れていない時に起きます。
つまり陰陽バランスを欠いているわけですね。
流れが滞っているので氣が悪い状態です。
こういう人は病気になる確率が上がるので、早急に流れを良くしてほしいですね。

 
 

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先日「自由人コースにおけるマクロ美風の座学でお伝えしたいこと」という記事を書きました。
まずはマクロの視点を幹として、それに枝葉をつけるつもりでミクロの視点を採用するのが基本です。
でも、枝葉が多くなってしまったら、日当たりも悪くなるし、風も通らないので、剪定して幹をしっかりさせます。

これと同じことが人間の生き方や考え方にも当てはまるのです。
理想を求めて頭でっかちになっているときは、ぜひ剪定をして大事な部分のみを残してみてください。
必ずそこから良い方向に進めますから。

 
 

(立冬の日の京都東山の空 薄っすらと上弦の月が見える 11/8 13:38撮影)

 
 
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「平成の米騒動」のとき、ずっと国産米を配達してくれたお米屋さん

突然ですが、私は1993年に起きた、「平成の米騒動」の経験者です。

結婚したばかりのとき、お米は歩いて200mほどのお米屋さんまで買いに行っていました。
城下町独特の古い作りのそのお米屋さんは、奥の方からお店の様子が見えるようになっており、寒い冬でもお店まで奥さんが出てきて挨拶をしてくれました。
陽気な奥さんは、世間話をするのが楽しいらしく、あれこれよく話したものです。

そのうちに我が家は、30kmほど離れた他の街に家を建てて引っ越したのですが、相変わらずお米はそのお米屋さんで買っていました。
夫の職場までお米屋さんが届けてくれて、夫が自宅まで運んでくれました。

そうこうしているうちに、1993年の米不足問題が起きました。
お米屋さんの店頭には輸入米も並び、国産米との抱き合わせで販売するようになりました。
しかし、お米屋さんのご主人は、「大丈夫。国産米だけで配達するから安心して。」とおっしゃって、ずーっと最上級の国産米を配達してくれました。

 
 

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少し前からスーパーにお米がないという情報が流れてきますが、スーパーを何軒も回るより、お米屋さんに行った方が在庫があったりするものです。
スーパよりお米屋さんの方が、生産者とつながっていることが多いので、仕入れルートが異なるのです。

私は、食べ物はできるだけ生産者さんの顔が見えるルートで購入するのがよいと、いつも思っています。
スーパーの方が何円か安いからといって利用してしまう人が多いでしょうが、そこには人間的なつながりが生まれにくいんですよね。

なんていうのかしら?
人間と人間が触れ合う買い物の仕方が、私は好きなんです。
そうして、そういうつながりがあると、いざというときに気持ちのよい対応をしてくださることがあって、感動することがしばしばあります。

生きるためには消費を伴うものですが、その消費の仕方で人生の醍醐味が変わってきたりします。
今の時代では、私のような人間は古いのでしょうが、大事にしたいことの一つです。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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のほほんとした自分にサヨナラが必要な時代

人間というのは、持って生まれた特徴がずーっとついて回るものだとつくづく思う。
肉体的にも、精神的にも。

お母さんのお腹の中にいるときはもちろん、精子と卵子の段階から、いや、その精子と卵子を作る前から影響する。
何代も前のご先祖様に顔や体型がそっくりなんてことは、よくある話だ。
歩き方や話し方まで似ていることもある。

今、自分がしていることは、精神面でも7代先まで影響するらしい。
肉体面を含めて強く影響するのは3代先までとか。
これは生活を一緒にする可能性があるからだろうね。
だから「今」の過ごし方が、とても大事なのだと思って生きている。

 
 

「先天の気」には自分にとって嬉しくないものも含まれている。
でも「後天の気」で、それを修正したり、補うことは可能だ。
その時に必要なのは「自分の意識」なのだが、これを変えるのがなかなか難しい。
理由は、「無意識」というものが横たわっているからだ。

この「不都合な無意識」は自分では分かりにくいが、第三者にはとてもよく分かる。
素直な気持ちで第三者の意見に耳を傾ける気持ちがあれば、格段に意識下で修正できるようになる。
今の時代は写真や動画というのがあって、「見た目の自分を知る」ことが容易になってきた。

 
 

しかし、最後まで手強いのが「考え方」である。
あらゆる影響が「今ここに」集まっているので、自分が最も信頼する人の考え方を採用することが多い。
そのため、誰を信頼するかは自分の人生の明暗を分けることにもなる。

では、自分はどんな人を信頼しているのか?
今はとても複雑な世の中だから、もう一度信頼している人の考え方を総点検するとよい。
特に2020年から健康に関する情報は様変わりをしてきたから、信頼する人のこの問題に対する考え方も総チェックすることをお勧めする。

特に10月から始まるとされているレプリコンワクチンは、本人だけでなく周りの人にも影響するので、ことは重大である。
年齢的に自分は対象外だと呑気なことは言っていられないのである。
あなたのお父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんをはじめ、影響する人は沢山いるはずだ。

2019年までの、のほほんとした考え方は捨てて、これからの自分を守るために、「意識的に」自分を変えていかなければ、納得した人生にならない恐れがある。
今の日本はそんな状況にあることを、一人でも多くの人が認識する必要がある。

 
 

(京都 鴨川 御池大橋より北を望む)

 
 
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きょうは立秋 暑さのピークなのでこれからは朝晩に期待!

暑い暑いといいながらも、今日は「立秋」です。
今日を暑さのピークとして、これからは少しずつ風や朝晩の気温に変化が出てくる季節になります。
そして「処暑」(8月22日)で暑さも終わりとなるのが、本来の季節のめぐり方です。

多少のブレはあっても、季節は間違いなく巡っています。
それに一番鈍感なのは、もしかしたら人間なのかもしれません。
余計な情報が入るからですね。

むそう塾では、この日から糠床を冬仕様にする準備をします。
まだ暑いのに?と思われるかもしれませんが、乳酸菌の世界は季節の変化を敏感に感じ取っているのです。
次の変化日である立春(2025年2月3日)までは、寒さを意識した対応をしてあげるのが難しい菌の世界です。

 
 

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健康のためには、季節を先取りして暮らすことが秘訣です。
お洒落も同じですね。
季節遅れのファッションほど悲しいものはありません。

季節を意識することは、お料理にも、住まい方にも必要で、それができてこそ心身の安定が実現できます。
忙しいからと、とかく手を抜きがちになる暮らし方ですが、その忙しさはもしかしたら季節に寄り添っていないために起きていることかもしれません。

季節の変化に耳を澄ませて、精神面を穏やかにした暮らし方。
それが本来の日本人の生き方だったのです。
虫の音の変化を気づける心のありよう。
私はそんな生き方がしたいと思っています。

 
 

(京都 東山近くの空 2024年8月7日)

 
 
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