以前、何かの記事で「子ども向けミシン」があることを知りました。
その時は、「へ〜、今はそんな時代なのね」と思いましたが、今朝は違った角度から書かれている「子ども向けミシン」に涙しました。
同じ内容でも、人はその時の気持ちで受け止め方が違うようです。
・「さんたさんへ」娘の手紙に涙した父 15万台売れたミシン開発秘話 2025.12.24
2015年から販売されたAXE YAMAZAKI(アックスヤマザキ)の「子ども向けミシン」は、好きな毛糸を使い、針から指を守るガードもついているそうです。
おもちゃ屋さんで売っているそうなので、もうお子さんが使っているご家庭もあるかもしれませんね。
中が透き通って見えるミシンまであって、男の子だけでなく私までワクワクします♪

(写真はこちらのサイトからお借りしました)
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私が育った家には昔のミシンがあって、「蛇の目ミシン」でした。
写真のように足踏み式で、母・姉たちにが使っていましたが、私も小学生になるかならないかの年齢でこのミシンを使っていました。
今でも糸通しの順番は覚えています。手が勝手に動くんですよね。

(写真はこちらのサイトからお借りしました)

美しいですよねぇ。
ピアノの黒と同じ肌触りで、思わず撫でてしまいたくなるほどです。
右側のオレンジのベルトが、使いすぎで摩耗して交換したことがありました。
私は社会人になってから、お給料で「brother(ブラザー」のミシンを買って、自分のお洋服はほとんど手作りでした。
同僚から仕立ての依頼もあって、ブラウスやスカートは勿論のこと、スーツやコートも縫っていました。
そうこうしているうちに、お給料より仕立ての収入の方が多くなって、せっせと貯金ができましたよ(あの頃は金利もよかった)(^o^)v
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私がお洋服を作るようになったのは、ひとえに環境のおかげです。
母や姉が作っていたから、私も自然に作るようになっただけです。
おもちゃのお人形さんは姉が作ってくれて、私もそれを真似ながら作るようになりました。
そして、着せ替え用のお洋服も作るのです。
姉はとても手先が器用で、お人形さんのお洋服も綺麗に作ってくれました。
母からは和服を、姉からは洋服の楽しさを学んだ私の子ども時代でしたが、今は全国の家庭でこのような暮らし方は減ってしまいましたね。
すべてを外に求めるようになってしまいました。
時代の流れで仕方のないことではありますが、子どもの感性や手先の器用さを育むには望ましくない日常だなぁと思います。
ですから、せめて「子ども向けミシン」で、身近なものから手づくりしてみることに興味が湧いたらいいなと思いました。
成長期にはとにかく手を動かすこと。
これが殊の外必要な時代になったのかもしれません。
2030年頃には、手に技術のある人が強みになる時代がやってくるでしょうから。













