きょう、兄に久しぶりに電話してみた。
ふっと近況を知りたくなったから。
何年ぶりだろう。。。
実は、兄は昨年の暮れに長年連れ添った妻を亡くしている。
同じ部屋に就寝していたのに、朝起きたら隣のベッドで妻が亡くなっていたという。
もう死後硬直が始まっていたらしい。
心臓の病気を抱えていたので、それが引き金になったのだろう。
広い、広い、広〜い家に、兄は一人ぽっちで住んでいる。
一人で日常生活はどうしているのかと、ふと気になって電話してみた。
兄は、「ご飯炊いて、おかず買ってきて、洗濯もして忙しいな」と言う。
バリバリと夜も寝ないで働いていた兄の姿しか知らない私には、兄がご飯を炊いたり、お洗濯をする姿が想像できない。
兄は北海道の十勝で仔牛を飼っていて、年間の飼養頭数は16,000頭にもなる会社を築き上げた。
今は兄の息子に社長の座を譲っているが、仕事は続けているらしい。
私が電話したとき、兄はショベルカーを運転中だった。
数年前に直腸癌の手術をしている割には、83歳なのに相変わらずの働き者だ。
何歳になっても体を動かす仕事があること。
これが一番の健康法かもしれない。

兄の会社のHPから、哺育舎の写真を拝借した。
肥育素牛が何万頭もいるため、一般的なイメージの牛舎ではなく、もう工場のように沢山の棟が建っている。
この建物の下は、私の父の時代には小豆畑だったところだ。
時代とともに土地の使われ方も変わり、まわりの山々も開発され、北海道出身の私は複雑な気持ちになる。
〜山のあなたの 空遠く「幸」住むと 人のいふ〜
私はそんな1節を心に抱いて山を越えてきたが、越えてよかったのかどうか?
兄は山を越えずに父母と暮らし、看取ってくれた。
そして、その息子も事業を引き継いだ。
兄よ、ありがとう。
甥よ、ありがとう。













