若い時代の京料理人 中川善博の仕事に感動 むそう塾の原点

昨日は試作会をしました。
教室に到着すると、懐かしい本が置いてありました。
私も昔読んでいたお料理の本です。

中川さんの昔のお料理が載っているというので、早速開いてみると、「美しい!」の一言に尽きます。
そして、さらに驚いたのは、キレッキレッのお料理たちです。
お料理の取材は中川さんが30代のときに行われていましたが、秘伝コースで習ったお料理がいくつも載っていて身近に感じます。

鱧をこんなに美しく切れるなんて!
素晴らしすぎます!

 
 

 
 

「粽寿司」もありました。
キリッとして美しいですね。
ちゃんと巻き方の写真も載っています。
巻き方も文章で載っていますが、実は難しいんですよね(^_-)

 
 

 
 

***

古い新聞もありました。
お弁当の取材を受けたときのものだそうですが、記事を書いた人の文章に思わず頷きました。
いかに当時の中川さんが燃えていたかが伝わってきます。

歳を重ねるほど包丁の腕はさえる。というのは実はウソ。要は気力と体力。むしろ若くて無名の方がよい仕事ができるー最近ようやくわかってきた。
 ここもその感を反すうさせてくれる店である。包丁を握るのは弱冠二十七歳の主人、中川泰典(※)さん。万亀楼で六年間修業、二年前に開店した。

ー中略ー

奥さんの実佐子さんの対応もすがすがしい。

25歳でお店を始め、奥様と頑張っているときに取材を受けた記事のようです。
でも、その後奥様が病気になってしまい、お母様と頑張ってお店を続けられていた当時に取材を受けたのが、上の写真だったのでしょう。

※ のちに中川泰典から中川善博に改名しています。

 
 

 
 

教室に来られた塾生さんは、本を手にとってお読みいただけます。
2冊置いてあるのですが、その中に「薬膳」とか「陽」という言葉が登場して、奥様の病気を治したいと必死に勉強した知識も垣間見えます。
それがそのまま「むそう塾」に引き継がれています。

「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」は、そんな背景もあって、スタート当初から「病人を出さないための料理」を意識しています。
むそう塾について(できるまで)

病気になってしまってからでは遅すぎる。
だから、病気にならないためのお食事を!
それがむそう塾の目指すスタンスです。

 
 
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