痩せすぎ注意! モデル体型を目指すと栄養障害に陥りやすい

暑くなってくると、薄着になる人が多いので、痩せすぎの人を見かける頻度も多くなる。
痩せていても元気さを感じるならよいのだけど、いかにも病的な人を見かけると、「どんなお食事をされているのかな?」と、つい気になってしまう。

むそう塾にも以前、異常なほど痩せた人が来られたことがある。
食べ方に問題があったのだけど、胃腸にも問題があった。
世の中には痩せたい人が多いけれど、太りたい人も結構いる。
胃腸に問題がなければ、食べ方で改善出来ることが多い。
あ、精神的な面で悩み事を抱えていると、必ずしも上手く行くとは限らないけど。

 
 

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こんな記事があった。
「モデル体型指向、低体重若年女性に潜む栄養障害」 2023.7.20

近ごろ、若年女性の間で“シンデレラ体重”という言葉が流行している。これはBMIが18kg/m2となる体重を指し、「モデルのようで理想的」とされている。しかし、BMI 18.5kg/m2未満は医学的には低体重に当たり、不妊や骨粗鬆症、免疫力の低下といった痩せ過ぎによる健康リスクが指摘されている。一方で、その根底にあると考えられる栄養学的な影響については、実態が明らかになっていなかった。

ということで、藤田医科大学臨床栄養学講座教授の飯塚勝美氏らのグループが、健康診断データを用いて、同大学の教職員を対象に後ろ向き研究を行った結果が載っていた。

その結果、飯塚氏は「若年の低体重女性は、蛋白質、炭水化物、葉酸、ビタミンB12、ビタミンDなどの摂取量が少ないのが特徴的で、栄養障害に陥りやすい」としている。その原因として、「40歳代以上と比較して、20~30歳代では一人暮らしで自炊をしていない人が多く、ビタミンB12やビタミンDを多く含む魚類、食物繊維や葉酸を多く含む野菜の摂取がおろそかになってしまうからではないか」と飯塚氏は推測する。

 今回の調査の対象は同大の教職員で、看護師が多く含まれる集団。「ヘルスリテラシーが高い医療者でさえも、低体重、そしてそれに伴う栄養障害が散見された。そのため、一般集団ではより深刻な状況となっているかもしれない」と飯塚氏は語る。

 
 

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私はマクロビオティックを始めてから、3か月で10キロ以上痩せた。
同じく痩せた仲間でモデルの女性がいた。
彼女は、「モデルには体調不良の人が多いんです。生理がストップした人もゴロゴロいます。」と教えてくれた。
彼女もその一人で、健康になりたくてマクロビオティックを始めたという。

痩せたい願望には色々な理由があるだろうが、飯塚氏が指摘されるように栄養障害が深刻な問題につながることも予想される。
特に免疫力の低下は、一番気になるところだ。

健康な体を作ってくれるのは、まず第一に食事であることを忘れずに、シンデレラ体重を見直してほしいと強く思う。

 
 

(鱧寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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