私はマクロビオティックの考え方を知ってから、食べるものと体調の関係を長い間観察してきました。
最初のうちは陰陽の区別から始まって、ヨチヨチ歩きでしたが、そのうち「これを食べるとこうなるだろうな」という予測をすることができるようになりました。
そして、その予測はかなり精度が高くて、陰陽って素晴らしいなぁと思ったものです。
今も自分の体を使って実験中ですが、本当に人間の体は精巧にできていて唸ってしまいます。
たとえば塩辛いものを食べると、後で喉が渇きますが、甘いものを食べてもあとで喉が渇きます。
これは体液の偏りを防ぐために、体が自然に求めているわけです。
この状態こそが陰陽の変化であって、それに素早く対応してあげることが健康を保つ秘訣になります。
理想を言えば、そんなに偏らせない方がいいので、そういうときは中庸のものを食べていればいいわけです。
実は、中庸というのは人それぞれ微妙に違いますが、私にとっての中庸はやはり「ごはん」です。
白米でも玄米でもいいのですが、「お米」が最高の体調をもたらしてくれます。
特に玄米は精神的にも安定するのを感じます。
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ところで、大谷翔平さんは玄米ご飯を召し上がっているそうですが、食べ方がとてもストイックなのだとか。
・ひたすら同じメニューを食べ続ける…大谷翔平がアメリカに渡ってから続けているストイックすぎる食生活
(PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 2024/04/28 )
100%の体調を維持しようとするために、このような食事法なのだと思います。
陽性に振れた、陰性に振れた、なんて呑気なことを言っていられないわけです。
1食1食をバランスよく食べてこその体調が、彼には絶対必要だからでしょう。
つまり、彼にとっての中庸ですね。
なお、玄米はダルビッシュ有さんから教えられたそうですが、そのダルビッシュ有さんは玄米を食べると血糖値との関係で合わないので、今は止めているそうです。
それで冷凍おにぎりを召し上がるのだとか。面白いですね。
冷凍おにぎりのレジスタントスターチだと合うそうなんですよ。
あなたにとって「中庸」になれる食べ物はなんですか?
これを知っていると、一生の健康管理が楽になりますよ。