京都には夜がある 鴨川とネオンと今の私

埼玉と京都を毎週往復する生活がまた始まりました。
思えば2008年の7月からむそう塾を始めて、2009年5月からは「幸せコース」がスタートしました。
それに伴って、私は毎週京都通いが始まったのです。

59歳のときにむそう塾を始めたので、今より体力があったのですが、今年の7月に私は77歳になったばかりです。
この先どんな生き方をするのかなと思っていたら、突然夫の入院が。
「自分にはお金がないから、せめて妻には時間の自由をあげたい」と、京都通いを許してくれた夫です。

17年間も自由にさせてもらったので、本来なら京都を切り上げて、夫のそばで妻としての役目をしっかり果たしてあげるのが理想なのでしょう。
しかし、現実にはなかなか難しい面があります。
それで、また17年前のように、毎週埼玉と京都を往復することになりました。

 
 

***

昨日からちょっと気温が下がって、にわか雨がぱらつく埼玉を出発して、京都に到着したらすごい雨でした。
タクシーで川端通りを北に向かっていると、「京都には夜がある」と思いました。
そうなんです。京都には夜があるのです。

東京はネオンが輝いて華やかなのですが、京都に降り立つと急に暗さが際立ちます。
鴨川沿いに出ると暗さが増します。
漆黒と言ってもよいような暗さです。

暗い景色は、とても心が落ち着きます。
今の私には癒やしのように思えます。

そのうちにチラホラとオレンジ色の明かりが見えてきました。
「先斗町歌舞練場」も見えてきました。
四条大橋からこの辺りが、きっと鴨川沿いで一番明るい場所でしょう。

それでも、やはりここには夜があります。
暗さがあります。
この暗さを見るとホッとします。

空を照らすようなネオンではなく、京都の照明は足元を照らすから暗さを維持できているのかもしれません。
これはひとえに「京都府鴨川条例」のおかげでしょう。
この条例は日本一厳しいらしいですよ。

 
 

17年間のうちに、私はすっかり京都の夜に魅了されていたのだと知りました。
またこれから毎週この暗さを味わえるのだと思うと、ちょっと楽しみでもあります。

私のやるべき仕事が、埼玉にも京都にもあるのはありがたいことです。
私は忙しいくらいが丁度いいのでしょう。
自身の健康に気をつけて、役目を果たして行こうと思っています。

 
 

(川端通りから鴨川の対岸を臨む 右端が先斗町歌舞練場 Xiaomiで撮影)

 
 
カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です