2025年11月21日。夫の病院通いに付き添って来ました。
日大板橋病院での今年の受診がやっと終わりました。
来年は1月23日に脳神経内科で受診をして、脳神経外科と循環器科は4月23日の受診となりました。
今のところ、より悪くはなっていないので、受診の間隔が空いたわけです。
あとはリハビリのみということで、せっせと歩くように医師から言われました。
夫はこの他に、地元の病院で泌尿器科と睡眠時無呼吸科にもお世話になっていますが、ひとまず遠い病院通いが減ることになってホッとしているところです。
どうか、このまま再発しないでほしいと祈るばかりです。
薬の種類と量は相変わらず大量なのですが、こればかりは減らしてもらえず、残念ですが仕方ありません。
しかし、今後は薬でコントロールして、週3回(1回40分)の訪問リハビリと、週1回(1回3時間)の通所リハビリで、少しでも動ける範囲を増やそうとしています。
夫は7月16日に脳梗塞になってから4か月あまりが過ぎましたが、筋肉がげっそり削ぎ落ちているので歩行が一番問題です。
杖を使うと左手の動きが鈍くなるので、私が一緒のときには杖を使わないで歩く練習をしています。
でも、疲れるとやはり杖がほしいそうなので、リハビリで筋肉がついてくるのを待つしかありません。
なんとか杖なしで歩けることが第一目標です。
左手左足に麻痺があるので、それを少しでも軽くするべくリハビリを頑張っているのですが、なかなかすぐには筋肉がつかないので気持ちにムラが出るようです。
夫が「脳梗塞の人にはメンタルのケアも必要だね」と言っていましたが、本当にそうだなと思います。
「頑張ろう」と思える日もあれば、「もうダメだ」と思う日もあって、波があるんだと言っていました。
「自律神経もやられているのかもしれないね」と言いますが、リハビリというのはそういうものだと思います。
リハビリを経験した人は、口を揃えて「つらかった」と話されますから。
そこにはやはり、周りの人の励ましや応援がやる気につながるのだと思います。
今後は夫の食べるものばかりでなく、精神面での応援もしっかり意識しなくちゃいけないと、改めて思ったところです。
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病院を出て車に乗ろうと思ったら、以前は緑だった木がすっかり色づいて、黄色を通り越して茶色になっていました。
それだけここに通った月日が流れたんだなあと、感慨深く見上げました。

その後池袋に出て、家族3人でお寿司を食べました。
夫はタンパク質を摂ることに気が向かっているので、お魚のタンパク質を選んだのでした。
まだ麻痺は残っているものの、こうして外で家族揃ってお食事ができるのは、本当に幸せなことです。
神様はまだ夫に生きている道を与えてくれているようです。

お湯のみの亀甲柄が縁起が良いなと思って眺めていたら、ちょうど太陽の角度がテーブルと私に当たって、なんだか幸せな気持ちになりました。
太陽の光って本当にありがたい気持ちにさせてくれますね。
その光で体も心もホカホカに温まりました。
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池袋で夫と息子にサヨナラをして、私は東京駅に向かいました。
まだ明るい時間に京都に向かうなんて、とても珍しいことです。
しかし、いつも通り富士山側に座ろうと思うと、全然席が空いていないので、4本電車を遅らせてやっと富士山側に座れました。
下りの新幹線では富士山が綺麗に撮れないのですが、このお天気なら富士山を眺めることはできるはずと思って乗りました。
今回は本を読まずに、ずーっと外を眺めていたら、今まで写真に撮っていない富士山も見られました。
霞んでいますが夕暮れ時の富士山です。

この季節の夕暮れはどんどん進んでしまうので、どうか太陽が沈まないうちに静岡を通過しますようにと思っていたら、かろうじて夕焼けの富士山を見ることができました。

これだけでも十分満足です。
スッキリと頂上まで雲一つない富士山を眺めて、夫の病気も確実に山を越えたと思いました。
一番つらいのは夫ですが、家族もそれなりに暗い気持ちになるものです。
そんなときに、晴れ渡った空と富士山の全景を目にすると、励ましてもらえたようで本当に嬉しかったのです。
ありがとう富士山。
これからも頑張ります!













