陰陽京料理人中川善博という人は本当に不思議な人で、京料理の枠内にとどまらず、次々と美味しくて体にやさしいお料理を生み出します。
一般的に知られているお料理でも、中川善博という料理人の手にかかると、味がまろやかになったり、食感が自然体になってすんなりと食べられるから不思議です。
ここで私の思い出話を一つ。
私が初めて中川善博という人のお料理をいただいたのは、2006年4月29日でした。
当時はマクロビオティックのカフェを開いていた中川さんなので、玄米ごはんと和のベジ料理が並んでいました。
私は酢の物が大好きなので、添えられていた「もずく酢」を期待感いっぱいに口に運びました。
するとどうでしょう。今まで食べたもずく酢にはなかった美味しさで感動したのです。
私も東京で結構あちこちの酢の物をいただいた人生でしたが、中川さんのもずく酢にはそれらを超える優しさがありました。
そうなんです。中川さんのお料理には優しさがあるんですよね。
その要因はいくつかありますが、一番影響しているのは「陰陽の理」だと私は思っています。
すべてのお料理を陰陽で洗い直して編み出されているので、体にとっても味覚にとっても自然体なのです。
この自然体が喉越しのよさだったり、まろやかさだったり、さっぱりしたお味であったり、食後の体の軽さだったりするわけです。
50年に及ぶ一流料理人としての技術と、陰陽が融合したお料理は、かくも体と心にやさしいのかと驚きの連続です。
そんなお料理がもう900種類を越えて、ひたすら1,000種類に近づいています。
(むそう塾で京料理人中川善博が教えた陰陽料理名一覧)
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先日は「自由人(びと)コース3」の授業で、昼食にビーフシチューとフランスパンが提供されました。
そのビーフシチューの美味しさについては、こちらの記事にご紹介したのですが、今回はフランスパンについての反応をご紹介させてください。
<めぐさんのXでのご感想>
お土産にと持ち帰った中川さんのフランスパン。
顎関節症の為フランスパンはやめるように指導された息子だが
中川式フランスパンは、フランスパンでありながら既存のフランスパンにあらず。
美味しいと食べており、母嬉し。
Xでこのポストを見つけたとき、とても納得しました。
そうなんです。中川さんのフランスパンはとても食べやすい硬さなのです。
何もつけずにそのまま食べ続けられる美味しさと、口の中を傷つけやしないかと気にする硬すぎさがないのです。
でも、しっかりフランスパンの美味しさが溢れています。
これは本当に凄いことですよね。
優しさを感じるフランスパンだからこその事例かと思います。
やさしいお料理は、食べた人の心も穏やかにしてくれるなぁと思う日々です。
このフランスパンは「自由人コース4」の2月に習えますので、今から楽しみにお待ちください。

(フランスパン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

(ビーフシチュー 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)













