私の日常は「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」がある、京都の鴨川のほとりで過ぎて行きます。
授業が終わって東山近くのマンションに帰ると、サーッと空気が変わって、一服の清涼剤を飲んだような感じになります。
確かに鴨川近くと東山近くでは空気が違うのです。
つい深呼吸をしたくなる空気です。
今は埼玉の自宅でこの記事を書いているのですが、この住まいは利便性を優先して購入したマンションなので、京都のマンションのように癒される建物ではありません。
でも、20年ほど住んでいるので慣れが醸し出す安定はありますけどね。
3か所の建物を移動していると、その場の氣というものをとても良く比較できます。
今の時代は便利さを限りなく追求していますが、それとは正反対に人間の心はどんどん荒んで行くように思えます。
一番心に影響するのは「余計な情報」でしょうね。
今はマスコミだけでなく、ネットからも雑音情報が入って来ますから、それによって自信を失っている人が多いですね。
そんな人は「心のお手入れ」が必要です。
自分の使う道具を綺麗にお手入れするのと同じように、自分の心も定期的にお掃除のようなお手入れをするのです。
そうでないと、心の中がグチャグチャで不安という陰性な氣が充満してきます。
私が「マクロ美風の家事アドバイス講座」で、「家の中に血液を流しましょう」というのは、家の中の氣の流れを良くするためなのですが、心の中もそれと同じようにお手入れが必要なのです。
家事アドバイスで家の中を整理した結果、全員が「気持ちがスッキリした!」とおっしゃいます。
これは目に見えるものと心が連動していることでもありますが、目に見えないものの方が心には大きく影響していますので、こちらも整理が必要なのです。
便利な情報がいっぱいあっても、それがいつしか心を窮屈にすることに作用しているかもしれません。
反対に不便だと思っていたことが、案外癒やし効果が高かったりするかもしれません。
むそう塾で煮物を習った塾生さんが口を揃えておっしゃることがあります。
「煮物を作ると心が落ち着く」と。
煮物は作って癒され、食べて癒され、体調も良くなって、本当にセラピー効果の高いお料理です。
デパ地下で煮物を買ってきても、セラピー効果は得られません。
便利さのおかげで失ったもの、それは案外「心」なのかも知れません。
私は思います。
情報とは、体を動かして、時間とお金を使って取りに行くもの。
一方的に流れてきた情報は確認が必要であること。
それがないと、確たる自信にならず心が不安定になるのです。
さあ、あなたも「心のお手入れ」をしてみませんか?
大掃除と同じように、不要なものを整理してみましょう。
心が温かくなりますよ。
(中川式おでん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 煮物コースの授業より)
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