お酒は悪? 「マクロビオティックの陰陽がわかる本」の感想文より

「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を読まれた塾生さんから感想文が届きました。
とても大事なところを読み取ってくださって、ギュッと凝縮した内容の感想文でした。
こういうのを「陽性な文章」といいます。
この文章を見て、「ああ、やはりこの人は陽性だな」と判断するわけです。

それは書いた人の肉体の陰陽ではなく、精神面の陰陽を判断しています。
陰陽を考えるときには、必ず心身両面から考えるようにしないと、正しい見方はできません。
では、塾生さんの感想文を掲載させていただいて、一緒に考えてみましょう。

 
 

<塾生さんの感想文より> 抜粋

この本を読んで、今後気をつけようと思ったのは、51頁の『陰陽を善悪と捉えないようにする』です。
そう思ったのにも関わらず、食事日記記録期間中、お酒を数日間我慢してみるという行動に出てしまいました。お酒を悪と捉えていたからです。案の定、便秘にはなるし、仕事中はなんだか覇気が無いし、夕食が楽しくないし。あ、そうか、日中かなり陽性になっているわたしは、夜の白ワインでゆるんでバランスを取っていたのかな、と考えました。陰陽を善悪で捉えない、肝に銘じます。

 
 

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この塾生さんをAさんとしましょう。
素晴らしいですねぇ。
Aさんはマクロビオティックの肝心なところを、すでに把握されています。
(私がマクロビオティックを知ったときにこのような本があったら、回り道をしなくても済んだのに……)

そうなんです。陰陽は善悪ではないのです。
でも、文字からして、ついつい陽性がよいと思ってしまうんですよね。
これは私たちに刷り込まれた善悪論が根強いからですね。
この善悪論から逃れない限り、戦争もなくなりません。

マクロビオティックはあくまで対象物を比較しながら、『中庸』の状態に近づけることを目的とします。
しかし、この中庸は『ここ』というように1点に絞られるのでもなく、固定されているのでもなく、『中庸ゾーン』を漂っているような感じです。
ここを目指して、日々陰陽をコントロールするのが具体的方法であり、楽しさでもあります。

 
 

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次はアルコールに関して。
誰しも仕事中は陽性になるものですが、Aさんは特に陽性を求められる働き方のようです。
神経を集中する度合いが強い、責任ある立場にある、失敗は許されないなどが陽性になる原因と判断できます。

ですから、帰宅して夕ご飯の時間になると、アルコールの陰性で陽性から解放されたくなるわけですね。
そしてAさんは「白ワイン」がお好きなようです。
アルコールの陰陽というのがありまして、ワインは最も陰性であり、白ワインは赤ワインより陰性です。
その極陰性でAさんの精神面はバランスが取れるようなので、相当陽性になっていますね。

こういう場合は、口から入る物で陰陽バランスを取ろうとするのではなく、人間に癒やしてもらうのが一番いいですね。
しかし、賢いAさんを癒せるだけの人がそばにいないのかもしれません。
陰陽バランスでいくと、Aさんより陽性の男性に出会えるといいのですが……

ちなみに、Aさんの肉体はそんなに強い陽性ではありません。
ですから、お酒の力を借りなくても便秘が解消して、昼間も今以上にパワフルに動ける体になることを目指しましょう。
さあ、これからこの心身をどのようにコントロールしていかれるでしょうか?
今後の変化が楽しみでもあります。

なお、過去記事に次のようなものがあります。
陰陽の考え方の参考になってくれたら嬉しいです。

お酒と陰陽(マクロ美風の体験的マクロビオティック) 2016.1.19

 
 

(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会)

 
 

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「マクロビオティックガイドブック」を読んで 塾生さんの感想文より

幸せコースの塾生さんから感想文が送られてきました。
誰にもあることですし、私もいつか通った道を歩んでおられました。
どうしてもなってしまうんですよね。
ここが本当のマクロビオティックを、なかなか理解してもらえないところだと思います。
記事にさせていただいて、一緒に考えてみましょう。

 
 

<塾生さんの感想文より> 抜粋

「マクロビオティックは単なる健康食や食事法にとどまらず、身体を健康にするだけではなく同時に心も健康にする事を目指す。
心身の健康を通じて人間が本来持っているやさしさ、穏やかさを取り戻し人々が幸せになり社会の平和が実現されることを目的としている」
と書かれている箇所がありました。

マクロビオティックを取り入れるようになって体調が良くなったこともあり、食事法と捉えてしまったが為に一時期ストイックな方向に走ったことがありました。
考え方や物事の見方が狭くなってしまい、心の方は不健康になってしまったように思います。
そんな自分が嫌になり、身体の声と言い訳して欲を満たすような食生活に走ってしまい今に至ります。

陰陽の表面的な部分に囚われマクロビオティックの目的・本質からかけ離れて迷子になっていましたが、これを機に気持ち新たに初心者のつもりで学び、心身共に健康であることを目指したいと思いました。

 
 

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私もストイックになっていたことありましたよ。
でも、そんなときって体調がよいので気づかないんですよね。
周りから見たら、変な方向なんでしょうけど(笑)

でも、当時はマクロビオティック関連の書物を片っ端から読んでいましたので、「どうやら食べ方だけではない世界があるらしい」と気づきました。
大事なことは、「こころ」の方はどうなの?ということです。

健康になった体と心で、どんな生き方をしたいの?
そんなところまでたどり着けたら素敵ですよね。

「人生を愉しむ」生き方。
陰陽でそんなことが実現できますよ。
大いに期待して、一緒にそんな世界を覗いてみましょう。

 
 

実はね、マクロビオティックは桜沢先生が、青少年に希望を持たせようとして説いた面もあるのです。
ですから、目的を見失っている人や、生き方に戸惑いを覚えているとき、人間関係に困っているとき、あるいは精神的につらいときなど、あらゆる場面で陰陽は生きてくるのです。

正直に言うと、私もまたこの陰陽で今も助けられています。
陰陽で物事を考えると、平和裏に座りのよいところに着地するので、心に平和が訪れるんですよ。
これがこの考え方の素晴らしいところだと思っています。

別に新興宗教ではないのですが、まるで宗教であるかのように心に響く考え方が出来るようになります。
これはこれで自分の精神面に柱が出来るので、強い生き方が出来てよいと思っています。
その結果、穏やかな日々になるのがいいなあと思います。

 
 

(マクロビオティックガイドブック 体と心をはぐくむ食養生)

 
 

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マグロとキムチがよく合って美味しい

今日は授業が終わって、布巾を干して、帰ろうと思ったら、中川さんが夕ご飯を作ってくれた。
中川さんがお刺身を切って、お吸い物を作って、精米と炊飯、お出汁とりは麗可ちゃんがしてくれた。

鉄分補給ということで、鮪が登場。
サササッと桂剥きをして、あっという間にお刺身が出来上がる。

 
 

 
 

下の写真は、鮪とキムチを和えたもの。
これがとても美味しかった。
ご飯にかけても美味しい。
キムチのある人は試してみてね。

 
 

 
 

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好き嫌いが多いのでむそう塾のお料理を食べてみたい うれしかったこと

9月23日に「第3回 京料理人中川善博の料理試食会」を開催するのですが、今朝お申し込みいただいたAさんが、備考欄に次のように記入してくださいました。

初めてむそう塾に伺います。好き嫌いが多いのですが、苦手な物でも、むそう塾でなら「がんばって食べてみよう」と想って、申し込むことにしました。今から、少しどきどきしています。よろしくお願いします。

備考欄にご記入があると、すごく嬉しいのですが、初めての方なので嬉しさは倍増です(^o^)
ああ、好き嫌いの多いかたなんだなあ。
もし嫌いなお料理が出たとして、それを美味しいと思えて召し上がってくださったら、私も嬉しいし、なによりご本人が一番嬉しいだろうなあと思います。

今までむそう塾には、好き嫌いのある人がいっぱい来られました。
でも、不思議なことに、嫌いなはずのお料理を笑顔で召し上がっていて、「これは美味しいです!」なんておっしゃるのです(^^)
面白いですね、好き嫌いって。

 
 

過去に一番多かったのは、「煮魚嫌い」ですね。
これは塾生さん本人のこともありますし、ご家族のこともあります。
しかし、むそう塾の幸せコースではお魚の授業があって、そこで煮魚を教えるのですが、これがすごく美味しくて、煮魚嫌いさんが消えていきます\(^o^)/

過去にもいくつか記事を書いているので、ご紹介しておきますね。

煮魚嫌いのご主人様が皮までペロリと完食! 2018.3.11
煮魚嫌いのお父様がペロッと食べた中川式の煮魚 陰陽って凄い! 2018.3.7
玄米の炊き方そしてカラスガレイの煮付けに感動した塾生さん 2017.3.8
食べ物の好き嫌いとマクロビオティック料理 2016.9.6
食べ物の好き嫌いとマクロビオティック 2016.8.21
家庭料理だからこそプロの技術を! 2016.6.24

 
 

今度の試食会では、煮魚を召し上がっていただくのもいいかなあ?
でも、嫌いな確率の高いものをお出しするのは失礼かなあ?

 
 

(カラスガレイの煮付け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「第14回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」開催のご案内

昨夜募集した「第13回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」は満席になりましたので、追加で開催させていただきます。
新しい日程は、10月10日()になります。
まだ受講されていない人は、ぜひこの機会をご利用ください。

2022年5月3日に開催した「第11回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」は、驚きの新しい炊き方でした。(講座の様子はこちらから)
こちらの記事で、その感動ぶりをご紹介させていただきました。

第11回からの炊き方は、セカンドジェネレーションになりますので、第10回までの炊き方とはまったく異なります。
したがって、過去に「小豆玄米ご飯の炊き方講座」を受講された人でも、ぜひバージョンアップのために受講していただきたいです。

驚きの柔らかさに炊きあがりますので、玄米嫌いの人や小さなお子さんでも喜んで召し上がってくれるほどです。
私は離乳食でも食べられるのではないかと密かに思っています。
ということは、胃の弱い方や、消化力の落ちた高齢のかたには、最高の元気食になるはずです。

これによって、プレーンな玄米ご飯も美味しくなりますので、塾生さんにはもれなく受講していただきたいと思っています。

 
 

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【講座名】
「第14回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」

【開催日】
2022年10月10日(

【会場】
授業:「むそう塾」京都市左京区孫橋町18
懇親会:ホテルオークラ京都カフェ レックコート(1階) 6/28追記

【内容】
・中川善博による小豆玄米炊飯デモ1回&試食
・各自が実際に炊く練習&試食

【昼食】
小豆玄米ご飯・おばんざい・お味噌汁・糠漬け・三年番茶

【小豆玄米投稿】
投稿期間:2022年10月11日(火)〜10月20日(木)までの間に3回

【タイムテーブル】
11:00     開場
11:30~14:00 小豆玄米炊飯のデモ・おみそさんのデモ&お食事
14:00~17:00 各自の実習・質問など
17:00     終了
17:30~19:30 懇親会(希望者のみ) 6/28追記

【定員】
8名

【受講資格】
幸せコース在籍以上(2023年度幸せコース申込者を含む)

【持ち物】
・玄米・塩
・圧力鍋
・鍋敷き
・ふうわりさん
※小豆は教室で用意

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
授業:33,000円(消費税込)
懇親会:無料

【受講費の支払期限】
講座開催日の1ヵ月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(中川式小豆玄米ご飯 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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