「第13回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」開催のご案内

2022年5月3日に開催した「第11回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」は、驚きの新しい炊き方でした。(講座の様子はこちらから)
こちらの記事で、その感動ぶりをご紹介させていただきました。

第11回からの炊き方は、セカンドジェネレーションになりますので、第10回までの炊き方とはまったく異なります。
したがって、過去に「小豆玄米ご飯の炊き方講座」を受講された人でも、ぜひバージョンアップのために受講していただきたいです。

驚きの柔らかさに炊きあがりますので、玄米嫌いの人や小さなお子さんでも喜んで召し上がってくれるほどです。
私は離乳食でも食べられるのではないかと密かに思っています。
ということは、胃の弱い方や、消化力の落ちた高齢のかたには、最高の元気食になるはずです。

これによって、プレーンな玄米ご飯も美味しくなりますので、塾生さんにはもれなく受講していただきたいと思っています。

 
 

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【講座名】
「第13回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」

【開催日】
2022年9月24日(

【会場】
授業:「むそう塾」京都市左京区孫橋町18
懇親会:ホテルオークラ京都カフェ レックコート(1階) 6/28追記

【内容】
・中川善博による小豆玄米炊飯デモ1回&試食
・各自が実際に炊く練習&試食

【昼食】
小豆玄米ご飯・おばんざい・お味噌汁・糠漬け・三年番茶

【小豆玄米投稿】
投稿期間:2022年9月25日()〜10月4日(火)までの間に3回

【タイムテーブル】
11:00     開場
11:30~14:00 小豆玄米炊飯のデモ・おみそさんのデモ&お食事
14:00~17:00 各自の実習・質問など
17:00     終了
17:30~19:30 懇親会(希望者のみ) 6/28追記

【定員】
8名

【受講資格】
幸せコース在籍以上(2023年度幸せコース申込者を含む)

【持ち物】
・玄米・塩
・圧力鍋
・鍋敷き
・ふうわりさん
※小豆は教室で用意

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
授業:33,000円(消費税込)
懇親会:無料

【受講費の支払期限】
講座開催日の1ヵ月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(中川式小豆玄米ご飯 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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「第3回 京料理人中川善博の料理試食会」開催のご案内

過去に2回「京料理人中川善博の料理試食会」を開催しました。
・第1回:2021年11月12日(講座の様子はこちらから)
・第2回:2021年12月25日(講座の様子はこちらから)
しばらく間が空いたので、そろそろ3回目の開催をしようかと思っています。

むそう塾に一度も来られたことのない人が、ブログの写真で見ているだけだったお料理を、実際に食べてみるという集まりです。
お料理って実際に食べてみないと、その美味しさは伝わりませんからね。

また、過去の開催では、体調のことでご相談のある方も来られました。
今の時代は健康のために何かをしていて、それがかえって健康によくなかったなんてこともあるので要注意ですね。

他のマクロビオティック教室に行っていたけど、お料理が美味しくなくて……と来られたかたもおられます。
わかります。「マクロビオティック=美味しい」ではありませんから。
むそう塾のお料理は自信を持って「美味しい!」と断言できます。

マクロビオティックも陰陽も知らないけど、苦手なお料理をなんとかしたいという人もおられました。
お料理が苦手な人大歓迎です。
お料理上手への第一歩は、美味しいものを食べることから始まるからです。

中学1年以上の老若男女が、「美味しい!」を求めて集まれたらいいな。
そんな想いのもとに、この日を設けました。
ふわふわの玄米ご飯も召し上がれますよ(^o^)

むそう塾で、本当の楽しさを味わっていただけたら嬉しいです。

 
 

ご質問は下記の方法でお気軽にどうぞ。
① この記事のコメント欄にコメントをする。
お問い合わせフォームからメールをする。
③ マクロ美風のTwitter(@macro88)宛にTweetする。

(ご予約前に、こちらをご確認くださいますようお願いいたします。)

 
 

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【講座名】
「第3回 京料理人中川善博の料理試食会」

【開催日】
2022年9月23日(

【会場】
試食会:「むそう塾」京都市左京区孫橋町18
懇親会:京都ホテルオークラカフェ レックコート(1階)

【内容】
・季節のおかず数種/味噌汁/糠漬け/玄米ご飯/白米ご飯
・マクロ美風のプチ陰陽講座(ご相談もOK)

【タイムテーブル】
11:30     開場
12:00〜14:00   お食事&マクロ美風の話
14:30 〜 16:30      懇親会(希望者のみ)

【定員】
8名

【受講資格】
中学1年以上の男女で幸せコース未受講者

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
5,500円(消費税込)

【受講費の支払期限】
仮受付メール到着後7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付
※ 初めての方は事前に会員登録をお済ませください。

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(出汁巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「うどん出汁を使ったお料理講座 第1弾」開催のご案内

むそう塾の上級幸せコースで伝授する「うどん屋さんの出汁」は、誰しも唸る美味しさで、これより美味しいうどん出汁は世の中に存在しないのではないか?と思ってしまうほどです。
中川さんも、「これだけは教えたくなかった」というほど、研究に研究を重ねた味の設計があったのです。
ですから、このお出汁を習うと、冷凍庫にお出汁を欠かすことなくストックしている先輩塾生さんが沢山います。

お料理は全部で7種類ですが、そこは中川さんのお料理ですから、美味しいことはお約束です。
特に茶碗蒸しは「こんなに簡単にできていいの?」というくらい簡単でいながら、あまりにも美味しくて大反響でした。
もう一般の茶碗蒸しでは物足りなくなること間違いなしです。
私なんて茶碗蒸し革命が起きましたよ(^o^)

どのお料理も、冷蔵庫にお出汁さえあればすぐに作れるところが、忙しい人には何ともありがたいですね。
それから、これらのお料理のアレンジ版のお話も、さらにレパートリーを増やしてくれて、いつも感謝されています。
私は個人的に蛤うどんのアレンジ版がお気に入りです。

なお、どのお料理もマクロビオティックの陰陽を踏まえて、体に負担のない仕上がりになっていることは言うまでもありません。
この講座は、あなたがお料理好きになる記念すべき講座になることでしょう。

あ、そうそう。
先輩塾生さんが、「私の体はうどん出汁で出来ている」と話していました。
お仕事も子育ても目一杯頑張っている塾生さんなのですが、短時間でお料理するために、このお出汁とお料理が大いに助けてくれていることを物語っています。
あなたも、この講座で要領よく美味しいお料理を作れる人になりましょう。

 
 

*   *   *

【講座名】
「上級幸せコースのうどん出汁を使ったお料理講座 第1弾」

【開催日】
2022年9月19日(

【会場】
むそう塾 京都市左京区孫橋町18

【内容】
<うどん出汁を使ったお料理デモ&試食>
1 栗と茸の炊き込みご飯
2  大根の煮物
3  豚レタス
4  餡かけ焼きそば
5  蛤(はまぐり)うどん
6  肉豆腐
7  茶碗蒸し

<フォロー>
・iMessage
・お弁当投稿

<昼食>
デモで出来上がったお料理を試食

【タイムテーブル】
11:00 開場
11:30~17:00 デモ&試食
17:00 解散

【定員】
8名

【受講資格】
上級幸せコース在籍以上

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
55,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
講座開催日の1か月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(茶碗蒸し 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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中庸の食養生 20 か条がマクロビオティックでも参考になる

「マクロビオティックでは塩分の摂り方に絶対注意すること」で書きましたが、日野厚医師が残された「食養20か条」をご紹介します。

 
 

<食養20か条>

1 食品添加物に注意
2 農薬に注意
3 合成洗剤の使用は慎重に
4 精製度の高い(精白した)食品に注意
5 動物タンパクのみを尊重しない
6 緑黄色野菜の摂取に努める
7 海藻を常食する
8 油脂の過剰摂取に注意
9 ビタミン、ミネラルをバランスよく
10 できるだけその土地でとれた旬の新鮮なものを食べる
11 野菜の根も皮も葉も、魚の皮も内臓も食べ、全体食を心がける
12 アクの強いもの以外は、煮こぼしたり茹でこぼしたりは控え、米とぎも程々に
13 生がいいとか、長時間加熱がいいとかにとらわれない
14 塩分や水分の摂取量も、一つの流派の教えにとらわれない
15 合成調味料はできるだけ使わない
16 過熱、過冷、過刺激のものは控えめに
17 清涼飲料水、インスタント、缶詰の使用は慎重に
18 空腹ではないのに食べない。就寝前2時間は飲食を避ける
19 よく噛み味わって食べる
20 食事中、またその前後に湯茶を多量に飲まない

 
 

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上の「食養20か条」の中で、14の塩分と水分の摂取量については、日野厚医師の苦い体験が元になっていることは当然です。
こうして桜沢先生のマクロビオティックが多くの人の経験を元に、少しずつ中庸になって引き継がれて来たんですね。

日野厚医師の「食養20か条」は、日野医師亡き後の食養内科を引き継がれた、長岡由憲医師の書かれた文章でも数多く見かけることがあります。
下の「中庸の食養生」の内容は、「むそう塾」を始めたときから大事にしている「中庸のマクロビオティック」と似た内容でもあります。
参考になりますので、ご紹介させていただきます。

 
 

<中庸の食養生>

食養内科を創設した日野厚先生は大正8年、京都の生まれですが、その当時日野家では ケーキをしっかり食べていたようです。父親は同志社大学の教授で、洋風の文化を取り入 れた家庭だったのです。

日野は6男ですが、生来虚弱で慢性の下痢に苦しむことになりました。下になるほど弱 い子が生まれ、日野の弟は生後すぐ亡くなりました。

日野の病気は通常の治療で良くなることはなく、もう治療法が無いと言う時、民間の食 事療法と断食を行って病気が治ったのでした。

民間の食事療法は桜沢如一が提唱したマクロビオティックです。日野はマクロビオティ ックを続けているうちに、今度は別の病気が発生し、それでもう一度苦しむことになりま した。

マクロビオティックもどこかが間違っていると気が付いたのですが、もう誰も頼る人は なく、誰も教えてくれる人がいないものですから、自分で間違いのない食生活を探り始め たのです。

ゼロからの出発だったのです。いったい何が正しいのか、何が本当なのか自分で見つけ るしかなくなったのです。玄米という物は食べた方が良いのか、それとも食べない方が良 いのか、これすら分からなくなります。

日野はこの疑問を解決するため、自分の体を使って実験研究を始めたのです。それはかなり大胆な実験だったようです。周りの人から、なんでそんなに過激なことをするのかと聞かれたとき、日野は人生は短いのだから、生ぬるい方法では早く結果が出ないからだと答えています。

研究の結果、これだけは確かであろうと思われる事柄を一つ一つ作っていったら 20 個できました。それが「生態学的栄養学に基づく食生活」のための 20 か条 です。日野は栄養素の不足も過剰も好ましくないと言っています。これは当たり前すぎる ほど当たり前なのですが、現実には健康法として、このようなことを言う人はいません。

半病人あるいは不健康人は不自然な生活を続けた結果、体質体調を悪くしたのです。不 自然な生活と言うのは、いろんな面の不足又は過剰が続く状態です。ですから、体質体調 を良くしようとしたら、いろんな面の過不足を解消すればよいのです。このように考える と健康法に極端なものが多いことが納得できると思います。

不足であれば過剰にすれば良いし、過剰であれば不足にすれば良いのです。昔は栄養不 足の人が多かったので、高カロリー、高タンパク質のような食事が健康食だったのです。 今は反対に、食べ過ぎ傾向の人が多くなったので、少食気味の食事が健康食になるのです。

日野が勧める食養生は中庸と言えます。多くなく少なくなく適量が良いという当たり前 のことですが、適量というのは決まった量ではなく、変化するものです。各個人によって 変わり、時間の経過と共に変わって行くものです。

日野の研究過程を見ていると、お釈迦様の修行過程と似ています。釈迦は子供のころ物 質的には満たされていて、何不自由ない生活をしていました。しかし精神面では納得行か ないことがあり 29 歳のとき家を出て、家族と別れ、真理を求める生活に入ります。それは 乞食と苦行です。苦行の1つに「1麻1米」と言うのがあります。1 日に 1 粒の胡麻と1粒 の米のほかは一切の食物を断つのです。

どんな厳しい修行を行っても真理に到達しないため、釈迦は修行を止めてしまいました。 そして、村の娘から乳粥の供養を受け、その後、座禅を組んで深い瞑想に入るのです。そ の瞑想によって悟ったと言われています。

釈迦が説いた教えに「中道」があります。これは両極端ではなく、その中間と言うよう な意味です。日野先生は食事療法について「道の真ん中を行く」という表現をしておられ ました。釈迦の言う両極端は快楽主義と禁欲主義です。どちらも人々を悟りに導くもので はないと退けられたのです。

私たちはいろんな欲望を持っています。その欲望が喜びの原因になったり、苦しみの原 因になったりします。欲望の赴くままに快楽にふけるのが快楽主義で、反対に欲望を抑え て自分を苦しめることに価値を置くのが禁欲主義です。

食養内科の食事を食べた時、美味しくなかったという人と、美味しかったという人と両 方の人がいます。

私は長い間、食養内科の食事を食べていますが、初めのころはずっと旨くないという感 じを持っていました。健康のためなら少しくらいまずくても仕方がないという思いでした。 それが最近はすごく旨いという感じなのです。私の体も変わったのだと思うし、また食事 の内容も少しずつ変わってきたのだと思っています。

平成25年10月22日 勉強会資料 食養内科 長岡由憲

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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マクロビオティックでは塩分の摂り方に絶対注意すること

先日、マクロビオティックの動画を見ていたら、ある先生が「生徒から味が濃いと言われて困っている」と話しておられました。
私も過去にこのような生徒になったことがあるので、「ああ、まだ昔のままなんだなあ」と思ったものです。

私がマクロビオティックの学校で習っていたとき、先生が「気づいたことを何でも言ってください」と仰ったので、私は「お味噌汁がしょっぱいと思います」と言いました。
するとその先生は、「それはあなたの側の問題ね」と答えられて、それでおしまいでした。

私は「自分の問題」ということにピンと来なかったのですが、味付けは学校で習ったようにしなくてはいけないのだと思っていました。
その後当然ですが、私は陽性が強くなっていき、睡眠時間も減り、行動的で調子のよい状態が続いていました。
ただ、痩せすぎるのでお洋服がどんどん合わなくなって困りました。

 
 

***

そんな過去を持つ私ですが、それは陰陽をまだ理解していなかった頃の話です。
マクロビオティックって何?
えっ、動物性を食べないの?
というレベルですから、まだ塩分をコントロールして体調管理するところまでは知らなかったのです。

というより、陽性になればいろんなことが思い通りになるのだといった、「陽性信仰」がありました。
私は当時熱心に桜沢先生の本を読み始めていて、それを読んでいると「陰性はダメ」というように感じたのです。
そしてまた、陽性を良しとする雰囲気が先生たちの言動から感じられたのも確かです。

しかし、マクロビオティックの勉強を進めていくうちに、もう一つのマクロビオティックの考え方を知ります。
こちらは塩分も油分も少なくて、陰性なお料理が並んでいました。
その味気なさにはビックリしました。

この頃には、陰陽を使って体調をコントロールすることを知っていましたが、一度染み込んだ陽性信仰は手強くて、なかなか陰性を取り入れることができませんでした。
なぜなら、体調が良いからです。
体調がよいと、現状維持で行きたくなるものですね。

でも、私の痩せ具合を見て、陰性を摂った方がよいと忠告してくれる先生がいらっしゃいました。
その頃はお洋服のサイズが、上は7→5号、下は5→3号で1号になろうかという状態でした。
でもね、しつこいようですが、元気なんですよ。

 
 

***

それから何年かして、マクロビオティック実践者とお会いする機会が多くなり、体調不良のご相談を受けることが増えました。
その頃は陰性なマクロビオティックが流行っていたので、陰性による体調不良の人が多かったです。

しかし、時々陽性になりすぎた人もおられました。
今は玄米菜食をされているといっても、すごく陽性なのです。
こういう人は大抵塩分の濃いお食事をされていて、お顔の色も浅黒いのですぐ判ります。

ある人は、私の顔を見るなり、「私、ワインを飲みたいんです。でも、お酒は極陰性だからダメだし、つらくてしょうがないんです。」とおっしゃいます。
それで私は、「陰陽をコントロールするのがマクロビオティックだから、正々堂々とワインを飲みましょう。生野菜も果物もどんどん食べてね。」と言いました。

その人は陰性を摂ることに罪悪感を持っていたんですね。
よく理解できます。
私も陽性信仰者でしたから。
最後にその人は、大泣きして脱力した表情になっておられました。

 
 

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陰性の摂り過ぎで体調不良になった人は、比較的変化しやすいのですが、陽性の摂り過ぎで体調不良になった人は、変化に時間がかかります。
そこが「陽性の力」ゆえんですね。
強いものを突き崩していくには時間が必要なのです。

陽性の代表である塩は、ちょうどよいのが理想であって、多すぎても少なすぎても体調の変化をもたらします。
動物性を摂っている人は、塩分を強くしない方が良いですし、植物性が多い人でも陽性タイプの人は塩分を少なめか、2〜3日塩分なしというのも体験してみるとよいでしょう。

お料理は塩分だけで陰陽を決められるものではありません。
加熱時間や料理方法など、陰陽を決める要素はいくつもあるので、それらを総合して体調に合わせることが大事です。

ここで注意点があります。
お子さんは大人より陽性ですし、これから成長するために陰性の力も必要なので、あまり陽性にしすぎない方が、お子さん自身も楽かなと思います。
揚げ物や焼き物より、煮物のように中庸なお料理で育ててあげられたらいいですね。

しかし、焼いたり揚げたりしたものは旨味を感じやすいので、どうしても親はそちらを採用しがちです。
加えて、煮物が美味しくできないどころか、作り方を知らない人も多いことでしょう。
ぜひ、美味しい煮物を作れる人になって、ご一家の健康を守ってあげてほしいと思う日々です。

 
 

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過去にこんな記事を書いていました。
むそう塾のサイトにも転載していますが、ご参考のためにお読みいただけたら嬉しいです。

マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信 2013.5.30

 
 

なお、この記事で引用している「日野式食養生とマクロビオティックの違い」ですが、残念ながら平成27年に松井病院での「食養内科」が終わってしまい、それに伴って記事もなくなってしまいました。
日野厚先生は、桜沢先生の直弟子ですが、当時の食養料理の塩分の強さに疑問を感じ、独自に「日野式食養生」を作られた人です。
私はこちらの塩分の方がしっくりくるので、引用させていただいた次第です。

日野先生はご実家が裕福で、甘いものを食べて陰性体質だったため、10年間は煮干しすら摂らない食生活を続けたそうです。
日野先生は京都のご出身ですから、塩分が強くて水分が少ない食生活は大変だったろうと想像します。
その後体調を崩して、甲田光雄先生の断食で体調がよくなりますが、真逆の陰性を取り入れたと他の本に書かれていました。

日野先生が残された「食養20か条」については、長くなりますので、次の記事でご紹介させていただきます。

 
 

(慢性病の食養法  日野厚著 長岡由憲編集)

 
 

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