「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」には「愛クラス」というのがあって、中川式玄米の炊き方を教える一日だけの講座があります。
この講座では、京料理人中川善博が作るベジ100%の「福ZEN」を最初に召し上がっていただきます。
テーブルには三年番茶をポットに入れて置いてあるのですが、お食事前に飲む人、お食事中に飲む人、食後すぐに飲む人それぞれです。
幸せコース・上級幸せコース・満足コース・秘伝コース・無双原理&盛付コースと進むに連れ、三年番茶の飲み方が変わって来るのですが、その人たちの水分のとり方と体調は見事に一致しています。
別の言い方をすれば、体型が一致していると言ってもよいかもしれません。
ですから、愛クラスで初めての方に接しても、おおよそこの人はこういう不調を抱えておられるだろうなあと見当がつきます。
自己紹介のとき、望診をしながら体調のことをお聞きするとほぼ的中するので、食べ物や食べ方って凄い力を持っているのだなあと改めて感じます。
同じ食材でも料理方法によって体に及ぼす影響は異なるのですが、極端な時には真逆に働くこともあるので、むそう塾ではその料理方法と召し上がる人の体調をきめ細かくチェックして指導しています。
先日は「無双原理&盛付コース」で「塩干物」の陽性さを実感していただき、時間が経ってからオレンジジュースの力も感じていただきました。
こうして体験しながら陰陽を感じてもらうのが一番陰陽が腑に落ちるのです。
マクロビオティックは体験なしでは危険です。
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ところで、女性がとても気になるお顔のシワですが、この対策として油分を補ったり水分を補ったりする人が多いですね。
でも、皮膚の表面からではなく、体の中にその原因の多くはあります。
やはり食べ物の影響は一番大きいのですが、それと同じくらい、いやそれ以上に水分のとり方が影響しているのです。
そして、体に水分が滞っているかどうか、ここが一番問題です。
つまり、水はけの悪い体ですと、細胞がむくんで血流の通り道を狭くするので、末端まで良い血液が十分に届けられません。
そうするとその部分は冷えにつながり、修復が遅くなるので、結果としてシワが出来ることになります。
ですから、シワを作らないようにしようと思ったら、水はけの良い体にしておくことが大事なんですね。
そのためには、常日頃必要以上の水分はとらないこと、食べ物が胃の中でどんな変化をするのかをイメージする習慣をつけましょう。
たとえば、これは胃の中で水分を吸収するのか、水分を増やすのかと考えるだけでも物凄く違います。
その時には当然料理方法が影響してきますから、そこまで気を使ってみてくださいね。
でも、何がなんだかよく分からないという人は、食べすぎない・飲みすぎないを実行しましょう。
なんとなく巷の健康法に踊らされて、一日に◯リットルの水飲み健康法をダラダラ続けることはしない方がよいです。
ただし、はっきりした目的があって、短期間ならこの限りではありませんが。
ちなみに私の1回の食事量は、塾生さんの食事量を常々目の前で見ていると、おそらく塾生さんの半分ほどだと思います。
多かったとしても三分の二止まりだと感じます。
1年間を平均して一日に換算すると、三分の一強くらいになるでしょうか。
もちろん、試作会でお腹がいっぱいでも試食しなければいけないこともありますから、その次の日は絶食して調整します。
胃袋には個人差がありますので、これはあくまでも私個人の場合です。
もっと沢山召し上がっても平気な人はそれで良いのですが、万が一体調が思わしくなくなった時には、食べ物を減らすか絶食してみることをおすすめします。
朝起きたときマブタが膨らんでいたり、手の甲がむくんでいたりしたら、完全に水分が多いです。
だるい、重い、頭痛、頭重も同じように考えられます。
畑でも水分が多いと野菜は根腐れ病になってしまいますが、私たちの体も同じです。
ぜひ、水はけの良い状態にしておきましょう。
下の写真は「幸せコース」で教える「焼き野菜」です。
焼いたものは胃にある水分を吸収してくれます。
水はけの悪い人には植物性の焦げがとても効果的です。
ここまで書いたら、鉄火味噌がなぜ体に良い作用をするのか納得ですね。
まさに陰陽の教科書どおりだと思いませんか?
(焼き野菜 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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