マクロビオティックの真髄を理解してくれた塾生さん

むそう塾生の京子さんは、「上級幸せコース」を昨日修了しました。
その前の4月7日に「無双原理&盛付コース」も修了されました。
平日受講の時には、お子さんと一緒に京都まで来て、保育施設にお子さんを預けてから教室に来て、授業が終わるとまたお子さんを迎えに行って、広島まで帰ります。
小柄な体にお子さんと荷物は大変な重労働なのですが、一度も休まず笑顔で授業を受けてくれました。

昨夜、ご感想をメールで送ってくださり、とても貴重な内容が含まれていたので、一部を抜粋させていただきます。

何か問題がある時こそ、自分の本質が試されていると感じます。

この1行です。
ここにマクロビオティックの真髄が含まれています。
日常生活ではそんなに緊張はしないでしょうが、その日常生活をどんな過ごし方をしているかは、マクロビオティック的にいうと、とても大きな差になります。

京子さんは、「無双原理&盛付コース」でも熱心に陰陽のことを考えていましたし、お料理のときにも「う〜んう〜ん」と言いながら陰陽で考える癖がついていました。
時には頭の中がグルグルする時もあったのですが、でも、それがあったからこそ、いざという時に的確な判断ができました。

つまり、切り替えがうまく出来るようになったのです。
これは、実は素晴らしいことなのです。

たとえば、教室の授業日と家族の予定が重なってしまった時、あなたならどうしますか?
これはとても多い事例なのですが、その時の対処の仕方でその人のすべてが出ます。
実にカッコよく、唸るような結果を導き出す塾生さんもいますし、自己中心的なことばかり要求する塾生さんもいます。

そういう時には、日々の暮らし方そのものが如実に表れてくる場面であり、マクロビオティックで一番大事にする「判断力」の問題でもあります。
マクロビオティックは、食べ物のことだけをゴチャゴチャ言っているのではありません。
何かあったときでも動じることなく、的確な決断が下せるように判断力を高めるための考え方です。

ですから、京子さんが「何か問題がある時こそ、自分の本質が試されていると感じます。」と実感してくださったことは、物凄くレベルの高い内容なのです。

*   *   *

昨日も京子さんは稲荷寿司を作って、中川さんに出来上がりを見てもらっていました。
朝早くから稲荷寿司を作って、子どもを連れて京都まで来るのは並大抵なことではありません。

 
 

中川さんが包丁で稲荷寿司を切って、寿司飯の美味しさにすぐ合格を出し、私の口にも入れてくれました。
見事な美味しさでした。
思わずもう1個いただいてしまいました。

 
 

一番難しいところがちゃんとクリアできています。
あとは、折り箱への詰め方と、お揚げのちょっとした時間配分の問題だけでした。
もう彼女は間違いなく「稲荷寿司名人」になってくれることでしょう。
彼女にはお寿司の才能があります。
難しい玄米の寿司飯をあそこまで美味しく作り上げられたのは、彼女の素直で純粋な精神の賜物だと思っています。

そして、彼女は「上級幸せコース」の修了証書を手にされました。
この眩しい笑顔とはちきれる心身の元気さが、彼女の魅力です。
でもね、彼女はよく落ち込む人だったのです。
そして体調もすぐれないことが多い人だったのです。
けれど、最後に彼女は大事なことに気づきました。

お洋服の色合いもとても良くお似合いです。

 
 

京子ちゃん、ダブル受講お疲れ様でした。
来期もダブル受講ですね。
さらに素敵な京子ちゃんになることを保証します。

 
 

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マクロビオティックの陰陽を知ると、自然界に近い暮らし方が心地よくなります

先日(4月7日)、最後の「無双原理&盛付コース」の授業で、環境の陰陽の話題から睡眠時の話になりました。
Hさんが夜は暖房をつけて寝ているというので、ビックリした私が就寝時には暖房を消しましょう、それで寒かったらお布団の上に何かかけましょうと言いました。
どうやら、1年中掛ふとんの厚さは気にしていない暮らしぶりだったからです。

その結果、Hさんは早速実行してくれて、それまで私によく訴えていた体の不調の多くが改善されました。
そして、大喜びでメールをくれました。

 
 

<Hさんからのメール>

美風さん、こんばんは。
毎日お世話になっております。

布団を一枚増やしたら、足のむくみがみるみる良くなって
驚いてます。。!!

すごいです!!

足のむくみは前ほど気にならなくなり、今まで職場でも、
夕方になると足がむくんで足指運動してたのですが、
その必要がなくなりました。

職場では、ゆるくて足を締め付けないタイプのサンダルを
履いています。が、夕方になってもゆるゆるのまま、スッキリです。

小さな積み重ねがなんと大きなことだと思いました。

帰宅すると息子が暖房をつけて寝ていたので、
教わった通りに、「寝るときは暖房を消してね」と言って
消しました。

ありがとうございます。

小さな癖を見つけ出して一つづつ改善します。

Hより

*   *   *

寝る時の環境を変えただけですが、逆にいうと、それほど環境は私たちに影響が大きいということです。
冷えが及ぼす体調不良は、現代人の悩みのタネだと思います。
日常の暮らし方が自然から離れすぎてしまっていることが原因の場合も多く、Hさんの場合もそのケースでした。

人は自然界の一部なので、出来る限り自然界と同期している方が体への負担は少ないのですが、室内においては湿気だけは調整した方が良いです。
ですから、これから梅雨時や夏の空調を考える時には、湿気を最優先にしましょう。

もちろん、寝具は季節に応じて取り替えます。
先日「七十二候は暮らしの羅針盤」という記事を書きましたが、こういう視点で暮らしを考えていると、昔の伝統建具が一つひとつ納得できます。
例えば「夏障子」や「簾戸(すど)」というのがありますが、これは夏の暑い日差しを遮って風だけ通すものです。

しかし、今はマンションに代表されるように、気密性の高い住環境であるうえ、季節に応じて建具を収納するスペースもありません。
そこでエアコンが登場するわけですが、本来の目的は何だったのかを忘れることなく、なるべく自然界からかけ離れた方向に行かないように気をつけましょう。

それは食べ物も、服装も、暮らし方もすべて陰陽で考えて暮らしていると、自然にそれが出来るようになります。
マクロビオティックの陰陽はそんなことを教えてくれます。
そして、そんなことが健康や幸せにつながっていることを確認できるのが、マクロビオティックの良いところだなあと思うのです。

 
 

(京都 瓢亭)

 
 

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お墓参りをしながら思ったこと

今日はお墓のお掃除をして、御先祖様に手を合わせて来ました。
先日起こった夫の居眠り運転事故で、奇跡的に命を助けていただいたのは、御先祖様が護ってくださったと思えてならなかったからです。
2メートル間隔のポールの間を、1メートル81センチの居眠り運転中の車が無傷で通過するなんて、どう考えても奇跡のように思えるからです。

でも、陰陽の流れに滞りが出たのは事実なので、その流れを修正すべく、お墓に出向いたのでした。
このお墓はかつて住んでいた町にあるので、車で1時間ほどかかります。
息子が運転する車に乗って外の景色を眺めていると、町の衰退が激しくて、日本のそこかしこでこういう景色が広がっているのだろうなぁと思えて来ました。

つまり、かつてあった陽性のエネルギーが感じられない町並みが多くなり、閉店したお店が無残な姿になっているのを見るにつけ、悲しい気持ちになりました。
ある程度は賑わっていたスーパーも撤退し、見慣れない郊外店が建っていても、ちっとも心が踊りません。

やはり町には「人の生活している姿」が必要だと強く思いました。
人が営みを続けている場所は、陽性のエネルギーがあるので、その場所に勢いを感じることができます。
でも、空き家は陰性を強く感じますね。

お墓で御先祖様に語りかけながら、苔むした古い墓石に手を触れると、お会いしたことのない御先祖様であっても、命の連綿を感じ、自然と感謝の気持ちが湧いて来ます。
私が嫁いだ家は古い家なので、墓石は大小合わせて19基もあって広いお墓です。

草をむしりながら、人の命をあれこれ考えた静かな時間でした。
こうして陰陽バランスをまた元に戻すべく、明日もギリギリまで家事をして京都に向かいます。

 
 

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「七十二候(しちじゅうにこう)」は暮らしの羅針盤

今は季節の変化が激しくて、うっかりしているとグングン景色が変わるほど周りの木々や草花が成長しています。
京都はまだ桜が美しくて、今年の桜はとても長い間楽しませてくれています。
植物を見ていると、四季の変化がはっきりと感じられますが、実は食べ物にもそういう変化があるのです。

一般的に「旬」という言葉がありますが、お料理の世界ではこれを大事にすることはもちろん、それをさらに細かく分けて、それこそ1週間単位で食材を選択していきます。
むそう塾でもお弁当投稿の指導で、細かく旬の指導がなされているので、投稿のおまとめを読むだけでも勉強になることがいっぱいあると思います。

私のブログでも何度も取り上げていますが、「七十二候(しちじゅうにこう)」という言葉は、常々意識しておられない方も多いので、よけい暮らし方が季節から離れてしまうのでしょう。
和服の世界ならもっと季節を細かく意識していきますが、洋服の世界はそういう感覚があまりありませんね。

しかし、私たちの住むこの地球は、まさしく季節の変化とともに動いているので、私たちも地球の一部として当然のことながら季節の移ろいを意識して暮らすのが最も自然体に近づくわけです。
気象や動植物の変化を5日毎に意識して暮らすのは、変化の著しい今ならすごく分かりやすいと思います。
これからのあなたの視点に「七十二候」を取り入れてみましょう。
そうすると、マクロビオティックでなぜ「旬」をうるさく言っているのかもよく理解できると思います。

糠漬けやお酒に代表されるように、微生物を扱う世界では七十二候と呼吸を合わせていかないと失敗します。
これからは糠床の微生物が大活躍してくれるので、ぜひあなたも糠漬けを上手に漬けられる人になりましょう。

 
 

<七十二候の過去記事>
今こそ旧暦を意識する暮らし方を 2015.12.11 必読
マクロビオティックと七十二候 2015.8.12
マクロビオティックと睡眠時間 2016.1.14
「穀雨 末候 牡丹華」 京都 瓢亭の庭を眺めながら 2018.5.2

 
 

(竹の子土佐煮 菜花の炊合せ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

このお料理は3月の時点ではOKなのですが、4月も中旬になった今ではすでに菜花は使えません。
理由は自然界を見れば明らかですね。黄色い花が咲いてしまっています。
一方竹の子はまだ使えますが、そろそろ終わりが近づいて来ました。
こうして食べ物の旬は動いて行きます。

 
 

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マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
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「作り置きできる逸品料理講座」追加開催のご案内

すでに7月15日と8月12日の「作り置きできる逸品料理講座」が満席になっておりますが、新しく8月5日(月)に追加開催をしようと思います。
といいますのは、この「作り置きできる逸品料理講座」のメニューにある「実山椒の佃煮」を使用するお料理が多いので、むそう塾生ならぜひこのお料理を作れるようになってほしいと思うからです。

一番関連するのは「中川式お寿司講座」で、ここでは「実山椒の佃煮」抜きでは中川式の美味しさは出せません。
それほどに重要な講座なので、もう1回開催しますから、まだ未受講のかたはぜひ日程を調整して受講されることをおすすめします。

*   *   *

昨年は地震や台風にもかかわらず、多くの塾生さんが受講してくださった略称「作り置き講座」ですが、正確には「作り置きできる逸品料理講座」となります。
本来なら「秘伝コース」で教えるレベルのお料理を、惜しげもなく単発講座でお教えするのは、常備菜とは異なるレベルの美味しさを日常的に召し上がってほしいからです。
昨年受講された皆さんからは、「美味しすぎて作り置きする前になくなってしまう」と嬉しい悲鳴が寄せられました(笑)

むそう塾ではお弁当を作る人が多いので、そのお弁当のアクセントになるお料理を教えてあげたいと前から思っていました。
ごはんの中心に梅干しだけではなく、ご自分で作った逸品を載せられたら素敵ですよね。
そしてそれは陰陽バランスを取るうえでも大事なことです。

そして、忙しくて何も食材がないときでも、この作り置きおかずがあると、それだけでごはんが食べられてしまうお助けメニューにもなってくれます。
時にはおにぎりの中身にしてもいいですね。

昨年中川さんの「葉唐辛子の佃煮」をいただいて、その美味しさに唸ってしまったのですが、葉唐辛子は収穫の時期が限られていることと、一般に入手しにくいことから講座に出来ませんでした。
しかし昨年、あらゆるルートで葉唐辛子をかき集めて開催しまして、今年もご協力いただけるように今からあちこちにお願いしているところです。

「実山椒の佃煮」は、本来秘伝コースで教えるメニューなのですが、市販の実山椒の佃煮をお弁当に載せている塾生さんの写真を見る度に可哀想だなあと思っていました。
何しろ中川さんの実山椒の佃煮を知ったら、驚くほどの差がありすぎるからです。
そこで思い切って、今回は単発でこの「中川式実山椒の佃煮」を教えることになりました。

なぜ中川式がそんなに美味しいかというと、マクロビオティックの陰陽がしっかり反映された作り方だからです。
陰陽ってこんなにも凄いのかと、改めて実感される人が続出すること間違いなしです。
そして、そういう現実を知ると、マクロビオティックの面白さも理解できるし、陰陽をちゃんと身につけたいという欲も出てくるのではないかと思っています。

さらにさらに、特筆すべき逸品は「和風コンビーフ」です。
これは一般のコンビーフとは違って、物凄く食べやすい上に、それを使ったお料理の展開がたくさんあって、とても利用価値がある一品です。
今回は時間の関係上、和風コンビーフの作り方だけお伝えしますが、後々それを使ったお料理集をご紹介できたらいいなと思っています。

「湯葉の佃煮」はいかにも京都らしい食材の使い方をしますし、「刻み昆布の佃煮」は、海藻を日々食卓にあげるためにも大助かりのメニューになります。
「あさりの佃煮」とともに、ミネラル不足の人が多い現代では、ぜひとも召し上がってほしいお料理ばかりです。

ミネラルは健康の源として必須であり、体力をつけるために欠かせないのですが、現代人が一番摂りにくいものでもあります。
中川さんが教えてくれる「美味しいから食べたい!」世界で、しっかりとミネラル補給をして、夏バテしない体力をキープしてくださるよう願っています。

*   *   *

【講座名】
「作り置きできる逸品料理講座」

【開催日】
2019年8月5日(月)

【会場】
「むそう塾」京都市左京区孫橋町18

【内容】
<すべてデモにて伝授>
1  湯葉の佃煮
2  葉唐辛子の佃煮
3  和風コンビーフ
4  実山椒の佃煮
5  刻み昆布の佃煮
6  あさりの佃煮

<昼食なし>
お料理が出来上がり次第その都度ごはんとともに試食する

【タイムテーブル】
11:00  開場
11:30〜17:00 デモ&試食
17:00 記念撮影・解散

【定員】
10名

【受講資格】
上級幸せコース在籍以上(2019年度上級幸せコース申込者を含む)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
54,000円(税込)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 4/23(火) 21:00受付開始

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(湯葉とう 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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