「貧血」や「ビタミンB12」不足の解消には貝類が一番!

先日、塾生さんから「牡蠣の時雨煮」を習いたいという声がありました。
過去に何回も開催しているのですが、そういえば新しい塾生さんにはまだ未受講の講座でした。

そろそろ牡蠣も出回ってきて、これから春までずーっと牡蠣のお世話になりたいほど貴重な食材です。
特に女性は貧血の人が多いので、妊娠・授乳中の人はもちろんのこと、毎日でも貝類を召し上がってほしいです。

このブログはヴィーガンの方や、菜食主義の方も読まれていると思うのですが、その方たちで一番問題なのが、やはり「ビタミンB12」です。
これらの人は「ビタミンB12」が不足して、体調不良になる人が多いことが昔から分かっているので、海外のヴィーガンはサプリメントで補うのが普通になっていたりします。

日本でもサプリメントの普及が著しい時代になりましたが、私はサプリメントに頼らずとも、食べ方次第でいくらでも健康な体は維持できると思っています。
問題は、動物性を一切排除して、急に菜食だけの食生活を続けている人が、体調不良に陥っていることです。

いわゆるミネラル不足の症状が強く出て、起き上がれないくらい体調が悪くなる人も多く、精神的にも落ち込みがひどくなって、うつ症状を呈する人もかなりいます。
場合によってはその期間が長く続いて、消化吸収に問題が起きたり、激ヤセ状態になったりします。
立ちくらみ・全身の倦怠感・息切れ・動悸・吐き気などもミネラル不足の症状です。

鉄分は足りているのに、これらの症状がある人は、ビタミンB12不足を疑ってみましょう。
鉄欠乏症貧血とは別の貧血が考えられますのでね。

 
 

【貝類を食べましょう】
貧血というと、すぐ鉄分不足を連想する人が多くて、鉄のフライパンを使ったり、鉄鍋を買ったりする人がいるのですが、それよりは貝類をせっせと食べた方がよいのです。
動物性食品が苦手でも、貝類なら食べられるという人は多いです。

ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球の合成に関わっているので、鉄分だけ摂ってもダメなのですが、貝類にはこのビタミン12がいっぱい含まれています。
この力を借りて血液が作られ、貧血が解消されるわけです。
日本のあちこちに貝塚があって、先人たちはこの貝で連綿と命をつないでくれたことに想いを馳せましょう。

なお、海苔もビタミンB12が多いのでおすすめです。
日本人の朝食には欠かせなかった海苔は、とても優れものだったことに気づきましょう。

 
 

【秋から冬の極上お弁当講座】
「牡蠣の時雨煮」は、「秋から冬の極上お弁当講座」でお教えしています。
こんなにたくさんのメニューが一緒に習えます。
(それにしても多すぎ〜笑)

1 ほうれん草菊花浸し
2 棒湯葉のたいたん
3 牡蠣の時雨煮
4 地鶏肉団子甘酢餡
5 蓮根叩き海老挟み揚げ
6 たたき牛蒡(2種)
7 小蕪のグラッセ
8 芽キャベツの胡麻辛子和え
9 サバの黒酢餡
10 塩サバとじゃがいものかき揚げ
11 しめじの伊風炒め

 
 

受講ご希望者は、TwitterやiMessageでお知らせください。

 
 


(牡蠣の時雨煮 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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むそう塾のお弁当投稿をされる皆様へ

10月16日、朝6時台からTwitterに不具合が発生しています。

 
 

断続的に開通するのですが、パソコンからはTweetできても、
iPhoneからはTweetできない現象が起きたりしています。

 
 

本日はお弁当投稿の締め切り時間をなくしますので、
Twitterが復活してから投稿なさってください。

 
 

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ワーママさんだからこそお料理を作ってほしい 1つでもいいから

きょう午前中に、あるワーママさんとお電話でお話しをする機会がありました。
むそう塾生にもワーママさんはたくさんいらして、皆さんが上手に時間をやりくりしながら、むそう塾メニューを楽しんでいらっしゃいます。

忙しいと誰でも家事にかける時間を減らしたくなりますよね。
私もそうでしたよ。
子育て中はその最たるものです(笑)

でもね、長くその状態がつづくと、なんだか心に潤いが減ってくるのです。
潤いが一瞬満たされるのは、働いた対価としてお金を手にしたときでしょうか。
でもね、そのうち、お金では満たされないものが出てくるのです。
お金は万能のようですが、実はお金でもカバーできないことがあるんですよね。

それが心の潤いかなと思っています。
それは愛情であったり、優しさであったり、人が介在するものが多いです。
人間は自分にゆとりがないと、他人に優しくしたり、愛したりできない面があります。
その一つがお金であったり、不健康であったりするわけです。

女性がお仕事をやめて、何人も子育てをしていると、次第に心が渇いてしまう人がいるのですが、そんな女性を癒やしてくれるのは美味しいものです。

うんと疲れたり、頑張ったあとに「美味しいものでも食べよう!」と出かけた経験のある人はたくさんいらっしゃると思います。
「あ〜、美味しかった(๑´ڡ`๑)」と笑顔になって、疲れが吹き飛びますね。
それが人間の本能なのです。

 
 

実は私はワーママさんの味方なんです!
私自身、ずーっと働いてきたし、女性も仕事をもって一人の人間として価値のある一生を送るべきだと思っています。
さらには、男性の従属として生きるのをよしとしないからです。

このブログでも過去記事で書いていますが、男性と肩を並べる意識ではなく、女性の良さを前面に出してアプローチする働き方が一番無理がないと思います。
男女雇用機会均等法の施行以来、男性並みに働く女性が増えましたが、それは無理というものです。

女性には女性の特徴、男性には男性の特徴があるのですから、それを踏まえてお互いの良さを最大限に出すのが無理のない頑張り方ですし、これが本当の男女平等というものです。

そうでないといつか肉体的にも、精神的にも壊れていきます。
これをマクロビオティックの陰陽でいうなら、陽性のよさ陰性のよさと端的に言い換えられるのが便利なところです。

 
 

じゃあ、ワーママさんは家で何を最優先にしたらいいの?という話です。
それはね、実はお料理なんです。
でも、多くのワーママさんはそこを避けますね(笑)
理由は時間を生み出すため。

お掃除の家事代行だけでなく、お料理も定期的に代行を頼んでいる人がいます。
それはそれでかまいません。
利用できるものは何でも利用したら良いと思います。

でも、むそう塾生のワーママさんは、自分で作っています。
理由は簡単。自分で作った方が美味しいから

でもね、むそう塾に来られたときにはお料理が苦手だったんですよ。
危なっかしい手つきで、包丁も満足に持てなかったのです。
ところが、プロである中川さんから「忙しい人向けの料理法」を教わって、そのとおりにしたら、あら不思議?
美味しいものを作れるようになったのでした。

 
 

これには理由があります。
中川さんはプロですから、美味しいお料理を生み出すのは当たり前ですが、それをそのまま教えても素人は難しくてできません。
それを素人でもできるように作り方を翻訳して教えているのがむそう塾のお料理なのです。

ここが中川さんのエネルギーを最も必要とする部分ですが、なんでこんな面倒くさいことを中川さんがするかというと、それはひとえに「このお料理を食べて健康でいてほしい」という願いがあるからなのです。

こちらの記事にもありますように、中川さんは奥さんをスキルス癌で亡くしました。
それから男手一つで二人の子どもを育て上げました。
もちろん、仕事に通いながら家族のごはんを作り、子どものお弁当も作ったのです。

その時の忙しくても作るお料理や、子育て向きのお料理は、すべてワーママに当てはまるものばかりなのです。

それを塾生さんにお伝えしているので、むそう塾のワーママさんは、美味しいものを作りながら笑顔で働いています。
だって、お助けメニューがいっぱいあるから、あれこれ悩まなくてもサササッと作れてしまうんです。
しかも美味しい!

いや〜、美味しいお料理ってすごいエネルギーを持っているものだと思います。
忙しいのに作る気になれるのですから。

 
 

一番言いたいこと。
それは、多くの人がお料理を下手だと思っているけど、それはちゃんと習っていないだけです。
お母さんからも習っていない人がほとんどです。
そりゃあ、ちゃんとできなくて当然です。

もし今あなたがお料理苦手さんだったら、まずむそう塾で習ってみましょう。
プロの教え方はやはりレベルが違います。
そのお料理でご自分に自信を持って、お子さんに「お母さんの味」を伝えてあげましょう。
その味を受け取ったお子さんは、必ずそのお料理で癒やされる大人になってくれます。

自分も、そしてご家族も潤いをもらえるお料理
そんなお料理がむそう塾にはあります。
ワーママさんにはそんな潤いが必要です。

「人は食べたもののようになる」といいます。
あなたの体や精神は、あなたが食べたもののみでできているのです。
だからこそ、何を食べるか? どのように食べるかはとても大事なのです。
もう一つ付け加えるなら、何を食べないかも大事です。

でも、そんな難しいことは抜きにして、なにか一つでもいいから作ってみませんか?
まずはごはんから。
次はお味噌汁を。
その2つができたら、もう峠は越えます。
あとはなにか一つだけ作ればよいのです。
それに漬物。
これでもう8割は達成です。

それで物足りなかったら、海苔でも納豆でもいいから補えばいいのです。
それで完成です!

 
 

(編笠大根 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

大根を使ったお漬物です。
大根をスライスするだけ。
それなのに、びっくりするほど美味しいのです。

 
 

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「食道具 竹上」さんを訪問していただいた最上の氣

【食道具 竹上】
昨日は、京都市内にある「食道具 竹上(たけがみ)」さんに、中川さんとお伺いしました。
営業時間中であるにもかかわらず、2時間半近くお時間を頂戴してしまいました。

代表の廣瀬康二さんは、「庖丁コーディネーター」として、日本料理や日本文化をこよなく愛する方で、それを次世代に伝えるべく頑張っておられました。

中川さんと同じ京都のお生まれで、お爺ちゃんやお婆ちゃんが日頃何気なく使っていた言葉や当時の暮らしぶりが、まるで映画でも観ているように目の前で展開されて、それはそれは濃い時間でした。

中川さんがむそう塾で包丁仕事を大切に伝えていて、包丁砥ぎまで教えていることに感動された廣瀬さんからお声をかけていただいたのですが、そのことがとても嬉しかったです。
中川さんは、「良い氣」をもらったととても喜んでいました。

廣瀬さんは見るからに陽性そのものという人で、やはり何かを追究して行く人は陽性の力が強いなあと思いました。
そして、中川さんとお互いに共通するのは、「絶対後世に伝えたい技術」だと感じました。

広瀬さんは16年間お勤めだった京都の有名包丁店で、京都のお料理屋さんに出入りしていたわけですから、京料理界の実情もよくご存知です。
そして、そこから上がってくる包丁に対する声に、なんとかお応えしようと懸命に頑張っておられます。

むそう塾も包丁に対する要望は多いので、希望どおりの包丁を手にできたらいいなあと思った次第です。

 
 

【道具を見ればその人がわかる】
ところで、北大路魯山人は、自分の作ったお料理を盛り付けるために器を作るようになったわけですが、中川さんは自分の料理技術を完成するために、自分の包丁を作る人になりたいなあと話していました。
そのくらい道具に対する繊細さを感じているんですね。

道具に対する思い入れが、二人の陽性男子をさらに陽性にさせたようです。
あ、そうそう。「道具を見ればその人がわかる その人の仕事もわかる」と廣瀬さんも中川さんも話していました。
そうなんです。そのくらい道具の扱いは雄弁なのです。

久しぶりに男同士のピリピリする世界の話しができて、中川さんはとてもスッキリした表情をしていました。
このご縁をつないでくださったT氏にも感謝あるのみです。

 
 

【木へのこだわりが「氣」を発する空間】
「竹上」さんは、入り口から内装まで、すべてが素晴らしい木に囲まれていました。
特に表の右側の壁には、目が釘付けになりました。
四角形に切り出された木をタイルに見立てて作られた壁なのです。
もう、頭がクラクラするほど緻密な仕事です。
扉も撫でたいくらい素敵です。

やはり道具にこだわる人は、内装にもこだわるよねぇと、広瀬さんの本当の姿を見た思いがしました。
おかげさまで、最高の「氣」をいただけて、改めて氣の大切さを感じた時間となりました。

 
 

(食道具 竹上さんの前にて 真ん中が竹上さん 2020.10.12)

 
 

むそう塾のサイトに中川さんの道具に対する想いを書いた記事があります。
こちらも併せてお読みいただけると、道具を大切にする気持ちになって、あなたの氣もアップしますよ。

道具に接する心とは  ビジョンとパッキンに思う事 2015.1.26
道具に接する心とは その2 OYAJIWORKS™ 発動! 2015.2.23

 
 

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「米が主食の国のほうがCOVID-19感染率低い」渡邊昌氏の論文

まだまだ新型コロナのことで不安に思っておられる人が多いのですが、玄米を食べて元気に頑張っている周りの人たちを見ていると、この情報に納得する部分があります。

渡辺先生は先の記事でも取り上げたように、玄米に対する研究がたくさんおありで、なおかつご自身も玄米を召し上がっておられますので、なおのこと身近に感じられます。

後日のため、記事を転載させていただきます。

 
 

「米が主食の国のほうがCOVID-19感染率低い」論文がアメリカのオンライン研究誌に掲載

食品産業新聞社ニュースWEB2020年08月17日17時04分

 
 

米消費とコロナ感染者数の「負の相関関係」(横軸:国民1人あたり米消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)

(画像はこちらからお借りしました。)

 
 

米を主食とした国のほうが、小麦を主食とした国より、COVID-19(新型コロナウィルス肺炎)の感染率が低い、との統計的解析結果が明らかになった。渡邊昌東京農大客員教授(元国立がんセンター研究所疫学部長、メディカルライス協会理事長)と飯沼一元(株)ライステック社長(工学博士)の連名による論文「Low COVID-19Infection and Mortality in Rice EatingCountries」のなかで明らかになったもので、論文は去る6月25日、アメリカのオンライン研究誌「Scholarly Journal of Food andNutrition」に掲載された。

 
 

論文によると渡邊教授らは米の消費量とCOVID-19感染者数(6月6日時点)の相関を、5大陸19か国(カナダ、アメリカ、メキシコ、アルゼンチン、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ロシア、中国、日本、インド、インドネシア、韓国、南アフリカ、トルコ、サウジアラビア、オーストラリア)で統計解析。横軸に国民1人あたり米消費量(kg)、縦軸に人口100万人あたりCOVID-19感染者数をとってプロットすると、「負の相関関係」にあることが分かった(決定係数0.5916)。また横軸を小麦消費量に置き換えると、「正の相関関係」にあることが分かる(決定係数0.4879)。 小麦消費とコロナ感染者数の「正の相関関係」(横軸:国民1人あたり小麦消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)
小麦消費とコロナ感染者数の「正の相関関係」(横軸:国民1人あたり小麦消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)

(画像はこちらからお借りしました。)

 
 

論文のなかで渡邊教授らは「米食者は腸内細菌がよく、免疫機能が高くなり、感染を抑制しているのではないか」と推定。今後のCOVID-19対策として、「特に玄米食や米糠の利用、全粒粉の普及など食生活の工夫や、農業政策にも目を配っていくことが望まれる」と指摘している。また「キスをする習慣(欧米)やマスクをする習慣(アジア)などを加味(補正)して計算すると、よりハッキリとした相関関係が浮かび上がってくる」とも。

〈米麦日報2020年8月17日付〉

 
 

論文:Low COVID-19 Infection and Mortality in Rice Eating Countries

日本語訳で読むことも可能です。

 
 

<マクロ美風より>

新型コロナに関しては、まだ断定的なことは言えないのですが、渡辺先生が書かれておられることは、私たちマクロビオティック界の人間としては、ごく当然のことと受け止めています。
免疫機能と腸内細菌は不可分の関係にありますし、むそう塾としても日夜そのことをお伝えし続けてきました。

ですから、やっとそれを論文として発表していただけたんだなあと、感慨深い思いになります。
「特に玄米食や米糠の利用、全粒粉の普及など食生活の工夫や、農業政策にも目を配っていくことが望まれる」というところは、待ってました!という感じです。

むそう塾を始めた時から大事にしてきたことは、新型コロナにも対処出来るものだと確信しています。

 
 

カテゴリー: 玄米の炊き方講座, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 新型コロナウイルス, からだ, 食べ物あれこれ | コメントする