道具に接する心とは その2 OYAJIWORKS™ 発動!
むそう塾の人気者Hoさんが愛クラスに持ってきたビジョンはありゃ〜と言うほど傷だらけでかわいそうな程でした。 おそらく美味しく玄米ご飯が炊けていないだろうとこの鍋を見るだけで判りました。(だから再受講しにきたんじゃないかっ!) ごもっとも。
先にいたってはこんな感じに。
調子が悪くなると消耗部品とも相性が悪くなり、どんどん悪循環が育ってしまいます。
主食が上手く炊けない不安と焦りでまた体調を壊したらたいへんと、急遽教室のエースデモ鍋と交換してあげよう。と提案しました。
よほど困って嫌になっていたのか、「そんな事してもらったら申し訳ないので自分でなんとかします」とは言いませんでしたね。即答で「宜しくお願いします!」キッパリ!(笑)
はいよ〜と送られてきたのが上の状態のビジョンでした。
胴体は大丈夫かと言うと一番大事な口のクロームの部分がガキガキのはげはげになっていました。 こりゃー手強いなぁ。 おしゃかにしてしまおうか・・。と一瞬弱気な心が頭をもたげました。 が、そこは陽性オヤジ! 負けるもんか!と奮起しました。
ついにその時がきたのです。 OYAJIWORKS™ の行動開始です。
昔バイクや車をイジっていた時に錆びた部品やクロームを光らせていた時の技術を使いましょう! (なんでもやっておくもんでしょう? 器用貧乏の日本代表ですな_| ̄|○)
磨いて磨いて違いを見るためにマスキングをして境界をつくりました。どうですか?
もっともっと磨きこんで最後には鏡面にちかいほどにします。
全面磨き始めるとこんなになります。 もう深い傷は無いですね。
iPhone6Plusを構える私が写り込んでいます。
最後に水砥ぎして食品を入れても大丈夫なレベルまで洗浄して仕上がりです。
なんとなく鍋が喜んでいるように見えませんか?
温泉に行ってほっこりして英気を養ったおばちゃんのようじゃないですか。
口のクロームも何とかツルツルに戻りました
乾拭きしてパッキンをはめ、グリップを装着して水実験です。
超弱火でも至って元気にバリピンで圧をキープしています。
いかにも天使のご飯が炊けそうなピンの表情ですね。湯気も優しそうです。
優しい湯気を見ながらピカピカに嬉しそうなビジョンを見ながら ふと思いました。
むそう塾って、よそのマクロビオティック料理教室で調子が悪くなったご婦人を元気づけて赤ちゃんの誕生まで導いたり、キズキズになった鍋を捨てずに諦めずに修理したり、つくづく同じことをしているなぁと。
「冥加が悪い」 おばあちゃんが良く言っていた言葉です。 知らない間に私に染み付いていたのでしょうね。
先に書いた英気を養うの英気ってなにか知っていますか?我々が良く言う「氣」の事です。
万物に氣は存在します。 万物には波動があり、氣も波動の一部なのです。
新品の鍋は工場出荷時にピカピカツルツルの「氣」が充ち満ちた状態でみなさんの手元に届けられます。
ですから100円200円安いからといって訳の分からないバッタ屋や倒産品流れなどの廉売店や、誰が使ったかわからない中古品は使わないのです。満々の氣がすでに削がれているからです。 ここを判って欲しいのです。
新しい鍋を買ったら。鍋だけではありません。あなたの周りにある全てのものに通じます。
その「氣」が削がれたり汚れたり曲げられたりしないように使うことが大事なのです。 それを「メンテナンス」といいます。
常に新品の時の働きをしてくれるように、鍋が働きやすいように使う人間も充ち満ちた氣をもって相対することが大事なのです。
散らかった部屋や弁当箱の中のカオス(笑)を見ると自分の氣がいまどんなレベルなのか判ります。
毎日ご飯を炊いていて、なんだか前より美味しくないな、お通じチェックに合格が出ないな、そんな時は鍋を見ましょう、床を見ましょう、窓ガラスを見ましょう。
新品の時と同じですか?
※OYAJIWORKS™ は個人経営の修理工場です。(笑)
カテゴリー: | コメント(5)
中川さん、こんばんは。
この度も大変お世話になりました。
先の記事で学んだはずか、こんなに大変なことにしてしまい、申し訳ありません。
お弁当箱に、部屋の様相に、、、と、頷くばかりです。傷つき曇った様子が私自身とぴったり重なります。掃除するたびに、実は自分の体内を掃除してるのでは、、と感じておりました。
掃除します。
ありがとうございました。
中川さん
こんばんは。
お鍋が素早くピカピカに!!
中川さん前にくるとお道具達は、新しいときよりも使い込まれれば、使い込まれるほど底力をぐんぐん発揮する様になる様に感じました。お鍋が氣持ち良さそうです!
お道具達に限らずいつも食材達も…。
私もお道具好きなのですが、
メンテナンスには自信がありませんでした。記事を読んで、いつも、お道具も体にもいい氣を注いであげたいとおもいました。
ありがとうございました。
好さん コメントありがとうございます。
良いところに気づきましたね。 手入れを心をこめておこない、大事に使っていると道具は新品の時よりも使いやすく高い結果を出すようになります。
それを「当たりが出る」といいます。
職人が使い込まれた道具を減っても減っても使い続けるのは手に馴染んでいるからですね。 そんな道具に囲まれて生きましょう。
これは人間ももちろん同じです。 自分の身体をメンテして当たりを出しましょう。
バフかけたのでしょうか。バフを持っている料理人などなかなか居りませんね笑
バイク趣味ですら無駄にしない、本当に素晴らしいですね。
私も器用貧乏県代表になれるくらいはがんばります。
すたんくん こんばんは
コメントありがとうございます。
はい、そうですね。バフかけです。写真の場合はフェロといいます。光沢面に仕上げる技術です。
キッチンで毎日砥ぐ包丁砥ぎも同じです。 刃にヘアラインが入っているようなら切れ味はしれています。 ご自分のキッチンの包丁の刃をチェックしてみましょう。
ご自分の顔が映ります?