むそう塾には体調の悪い人がよく来られますが、多くの方は食事の偏りが原因だったりします。
今までグルメ三昧だった人、動物性を食べないことがマクロビオティックだと思っていた人、甘いものを食べすぎた人、食べることが怖い人など様々です。
そういう人たちを見ていて、「ああ、毒消しをちゃんとしていたらなぁ」と思うことがしょっちゅうです。
耳慣れない「毒消し」という言葉に??となる人も多いのですが、昔からあるお料理を例にとって説明してあげると、「ああ、それなら解る」と納得される方も多いです。
知っているはずなのに、実行していない、あるいは実行しているけど「質が悪くて効果が出ていない」という人も結構多いです。
むそう塾では、マクロビオティック京料理教室として、動物性のお料理も教えていますが、その際にはいつもしっかり毒消し出来るお料理方法であったり、献立であったり、食材であったり、それはそれは相当気を使っています。
それは日々のお食事で健康にもなるし、病気にもなることを知り抜いているからです。
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ところで、最近「若杉友子の毒消し料理」という本が出版されました。
若杉ばあちゃんは、マクロビオティック界だけでなく、一般の人にも有名な方ですが、毒消しに的を絞った本は、毒消しを知らない人、あるいは動物性をたっぷり摂っている人には参考になると思います。
しかし、いわゆるマクロビオティック食と称して、動物性を長期間排除されてきた人やビーガンの方には、ところどころ気をつけてほしいなと言うのが実感です。
この本の中で、砂糖の毒消しには「梅干し」をメインにあげられ、次のお料理を紹介されています。
・梅干しごはん
・ごぼうの梅煮
・梅干しととろろ昆布の吸い物
・梅しょうの吸い物
・梅酢湯
・切り干し大根とふのりの梅酢あえ
・梅干しの黒焼き入りふりかけ
さあ、いかがでしょうか?
現代人は甘いものは沢山食べますが、上記のようなものは召し上がっているでしょうか?
下手をすると、梅干しすらまともな物を嫌う傾向にあります。
酸っぱいのが苦手ということで、ハチミツを加えたり、塩分を減らしたり、梅干しの効果が半減したものが好まれる時代ですから、多くの人の砂糖は毒消しできていない可能性があります。
昔は「砂糖の毒消し=なし」と言われるほど、砂糖の害を中和させるのは難しかったのです。
それは砂糖の害を減らすには時間がかかることが大きな理由です。
ですから、私は今もむそう塾生には甘いものに関しては厳しいので、きっと嫌われていることでしょう(笑)
でも、厳しいくらいがちょうど良いのと、食べるなら「こんな風にしてね」と食べ方も教えています。
砂糖は体内でミネラルをたくさん消費しますから、ミネラルを一緒に摂ることがポイントですね。
ただし、この「毒」といわれる部分も、個人差によって大きな違いがあり、体に負担になる人とならない人がいます。
とても不思議なのですが、これが現実です。
人間の体ってこういうものなんですよね。
ですから、一律に「こうあらねば」ということはないのですが、もし体調が悪くなったら、解決の糸口として毒消しも最初に試されたらよいと思います。
「若杉友子の毒消し料理」PARCO出版
私個人としては、この本の写真がきつすぎて好きではないのですが、テキスト部分は参考になるかと思いますので、ご紹介しておきます。
ただし、陰性の人はご注意を。
それから、むそう塾生はお料理部分はむそう塾の指導を優先してください。
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