むそう塾は5月が新学期です。
2008年から始まっていた「玄米の炊き方教室」を受講された塾生さんから、おかずも教えてほしいと言われ、教室をリニューアルしてコース制をスタートさせたのが2009年でした。
京料理とマクロビオティックの陰陽を融合させたお料理は、見事な美味しさで、第1期の幸せコースは7クラス、第2期の幸せコースは8クラスと大所帯でスタートしました。
その第2期に秋田から通ってくださった“つむぎ”さんがいました。
つむぎさんは2010年の1月に愛クラスを受講されたのですが、その年の5月から幸せコースに通って下さいました。
ご病気を抱えておられたこともあって、いつも真剣な姿勢が印象的でした。
当時は日本海周りの夜行列車があって、それで往復されていましたが、途中からその路線が廃止されたので、飛行機での往復になりました。
しかし、時間的にちょうどよい便がなく、結果として2泊3日での京都通いとなりました。
小さいお子さんも含めて4人のお子さんを育てながらの京都通いは、仕事や費用だけでなく、家事を含めて人間関係の細かな気配りにまで大変だったと思います。
たった1日の授業のために、他の29〜30日間をどんな姿勢で過ごすかが問われる場面ですから。
自分のしたいことを実現するために、他の日の使い方を最善の状態にしておく氣の流れ。
ここがうまく流れなくては、ご家族様からブーイングが出ます。
でも、つむぎさんは見事に一度も遅刻や欠席をすることなく、足掛け8年をかけて先月秘伝コースを修了されました。
お子さんの学校との関係で、途中で通えない年もありましたが、ずっと気持ちを京都に向け続けてくださるには、並々ならぬ陽性の力が必要になります。
その精神力もさることながら、飲んでいたお薬をもう飲まなくてもよくなった事実が彼女の頑張りの背中を押してくれたのかもしれません。
早い段階で薬離れができて、私も本当に嬉しかったものです。
むそう塾には遠くから通われる方が多く、北海道や九州から何年も通ってくださる方が何人もいます。
以前は沖縄から通われて、潰瘍性大腸炎がよくなった塾生さんもいました。
むそう塾は病気を改善するための塾というわけではありませんが、陰陽バランスの取れた美味しいお料理を教えているうちに、結果としてそれを召し上がった人の健康がアップして、病気にサヨナラできたということです。
玄米ご飯とマクロビオティックの陰陽と京料理の力だけなんですけどね。
つむぎさんはとてもお料理が上手で、毎日のお弁当投稿でも100点の常連さんですが、過去にそのお弁当のことで記事にしたものがありますので、それもお読みくださると、つむぎさんにより親しみを感じるかもしれません。
・娘へのお弁当を3年間作り終えて(1)「お弁当の想い出」 2017.1.31
・娘へのお弁当を3年間作り終えて(2) 玄米ご飯をお弁当に 2017.2.1
・『OBENTERSとともに。娘へのお弁当作りを通して感じたこと』(3) 2017.5.11
(京都 瓢亭)
この木の幹を眺めていると、長年かけて目的を達成するつむぎさんのエネルギーを見た気がしました。
雨に濡れて一層美しさを増す幹が、彼女のこれからに幸あれと語ってくれているように私は思えました。
季節ごとに色合いを変えながら、じっとそこに佇む姿には、生命力の強さを感じます。
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・これから開催予定の講座案内 最新版
・中川式糠床のご注文方法(2018年度の場合)
・2018年 中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
・中川式鉄火味噌のご注文方法
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
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