「マクロビオティックの陰陽についての感想文」(1)〜(16)は、こちらにまとめてありますが、5月31日に“Fu(37-7)”さんが、もう一度感想文を提出してくださいました。
Fuさん(=菜花さん)は、この春に秘伝コースを修了されたのですが、基本が大事と思ってもう一度幸せコースを再受講してくれたのです。
毎年こういう塾生さんがいて、幸せコースの基本の重要さを思い知った先輩たちが受講してくれます。
それほどむそう塾の幸せコースの授業には、基本がビッシリ詰まっています。
明日からはいよいよ桂剥きの授業が始まります。
1か月間にわたる桂剥き投稿は、決して強制ではありませんが、プロから直接指導してもらえるチャンスを活かして、正しく包丁仕事の基本を身につけてしまった方が、後々お料理が美味しくなりますし、何よりも大きな自信につながります。
この1か月間があるから嫌だと思う人と、この1か月間があるから再受講したいと思える人の差は、かなり大きな違いとなってこれからの生き方に影響してきます。
困難から逃げないで生きようとして再受講を希望した菜花さんに、ご主人様は幸せコースの受講費をプレゼントしてくださいました。
ご主人様にも応援してもらって、菜花さんの1年間が始まります。
* * *
ところで、彼女が書いてくださった読書感想文の中から、彼女はマクロビオティックとどんなふうに歩んで来られたのかを抜粋で掲載させていただきます。
彼女の歩んだ道を知ることは、マクロビオティック難民を出さないためにも大事なことだと思うからです。
プライベートな内容なのに、快く掲載を承諾してくださった菜花さんに感謝いたします。
<菜花さんの感想文より>
【マクロビオティックに出会う前の私】
身長168センチ、体重43キロ、体脂肪率12パーセント(20代)
骸骨のように細く、体力のない私でしたが、若かったので元気そうにはしていました。(でも、人間関係など、何かがうまく回っていない感じがいつもありました。これは、私の体の中で陰陽が整っていなかったのだと、後に知ります。)
が、ある朝、歯磨きをしようと洗面台に立つと、体重が支えられず、うがいができない。
ぎっくり腰との診断でした。筋力をつけましょうと言われ、子供の頃得意だった水泳(足首、股関節周り、肩甲骨周辺の柔軟性が水泳に適していて、小学生の頃は学校代表として大会に出ていました)をしてみると、10メートルも泳げず、愕然としました。これではお婆さんになってしまう…
慌ててジム通いを始めます。そこで、体を動かすことの楽しみを知り、エアロビクス、ヨガ、水泳、マラソン…。一日中体を動かして過ごしました。そして、我流なので怪我もし、少しずつ体のメンテナンスを意識するようになります。それが、マクロビオティックに出会うきっかけとなりました。(最初の勤務先が旅行代理店だったことや、バブル崩壊後とはいえ、美食ブームと高級志向は続いていて、外食で美味しいものをいただくことが多く、特に乳製品やスイーツはよく口にしていました。お米を減らし、パンやパスタなど小麦のものをいただく機会の多かった時期でもあります。)
【マクロビオティックを知ってからの私】
ヨガをしている知人には、マクロビオティックに詳しい方や、興味のある方がたくさんいました。そんな中、知人の紹介で◯◯先生の講座へ通います。陰陽を学んだのは、それが始めてでした。
楽しくはありましたが、今考えれば、マクロビオティックを食事の面でしか捉えていなかった私でした。
そして、マクロビオティックを大きく勘違いして進んで行きます。
例えば、油抜き、塩抜き、調味料なし、白砂糖以外の甘味料は大丈夫…という考え方など。
硬い玄米ご飯も、味気ない食事も、年中同じものを食べ続ける生活も、マクロビオティックはこういうものなんだという勝手な思い込みで自分自身を納得させていました。(お米を一番口にしなかった時期。ワインやカクテルなどを気分転換に飲むことが楽しみで、一番アルコール摂取量の多かった時期。)
【むそう塾と出会う】
そんな時、むそう塾を知りました。
知人が習ったというそのご飯は、今まで食べた玄米ご飯とは何かが違いました。
その頃の私は仕事や家族との関係にとても息苦しさを感じていて、何かがうまくいかない…ということに悩み、いつも死にたいという気持ちがありました。
美味しい玄米ご飯を教えてもらえるということはもちろん、ここで何かを変えられるのではないか…
そんな直感めいた何かに引きつけられるかのように、むそう塾がどのようなものか知りもせず、愛クラス受講を決心します。(この頃の私は、少し筋肉がつき始め、食事量も少しは増え、体重は47キロほどになっていました。30代)
が、勉強不足、習い下手、様々なことがあり、パスポート取得までの道のりは遠く、やっと手にしたパスポートも活かしきれず、幸せコースに進むことなく月日が過ぎて行きました。
中略
今、食事日記をつけていて、私は頭で考えて食べる癖があるのだと大いに気づきます。
かつての私が、「マクロビオティックだから」と偏った道に突き進んできたように、体の声や環境での判断というより、「こうでなければ…」というイメージに囚われている自分に気づきます。
物事を善悪で捉える癖は、なかなか抜けません。
だからこそ、お付き合いの食事、子供のおやつ、給食など、マクロビオティックをしているといろいろな壁が生まれて来ることに悩むことが多々あり、マクロビオティックが「自由」「解放」とは、なかなか結びつかなかった私ですが、転居をしてすこし時間が持てるようになりました。自分のため、家族のために使う時間が増えたこと、また、環境の変化で今までと全く異なることを受け入れてみることで生まれる、なにか違うものが見えてきている気がします。
* * *
<マクロ美風より>
お引っ越しがあったのに、2度の読書感想文、そして食事日記の提出と、目の回る忙しさだったことでしょう。
でも、きちんと期限内に提出してくれました。
食事日記も拝見しましたが、とても細かく記録されていて、記録の方法も見やすく、丁寧で、それはそれは見事でした。
しっかりとあなたの心を受け取りましたよ。
その食事日記を見て私は思いました。
あなたには陰性な面がいっぱいあるけれど、内に秘めた陽性が相当大きくて、それをご自分でも持て余しておられるんだなあと。
あなたは、その陽性との闘いに今まで苦労して来られたのではないかと思うのです。
ですから、これからは、中の余っている陽性をコントロールする方法を伝授しますね。
生きた陰陽の使い方をお教えしますので、ググッと人間関係が楽になると思いますよ〜。
そのためには、マメにiMessageしてくださいね。
悩む前に。
読書感想文の文章もたくさん書いてくださいました。
「無双原理・易」も読んで、新しい発見もしてくださいました。
それらの発見は、これからあなたが陰陽をより深く理解する底力になってくれるでしょう。
まっさらな気持ちで、これからマクロビオティックを学び直しましょう。
ほんまもんのマクロビオティックを手渡しします。
(京都 御池通りにて 撮影:中川善博)
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