【むそう塾と鱧】
京都の夏に欠かせない鱧ですが、実はプロでも難しいとされる技術です。
それを素人の女性たちに教えるむそう塾って、なんと無謀なのでしょうか(笑)
でも、これが驚くことに、上手に骨切りまで出来るようになってくれる人が、毎年誕生しているのです。
それは、ひとえに、塾長である京料理人中川善博の飽くなき探究心で生まれた、独特の技術があるからこそ、そして、工夫をこらした教え方があるからこそ、可能になるのです。
ちなみに、昨年の骨切り特訓講座では、こんな場面がありました。
「鱧の骨切り特訓講座」で感じたこと 改めて身震いする感動 2019.7.9
(猫手の面圧の確認 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 鱧の骨切り特訓講座より)
鱧の骨切りは、包丁の持ち方や刻み方という基本に、どこまでも忠実でなければ実現できない世界でもあります。
これがいい加減だと、技術が伸び悩みます。
高度な技術を身に着けようとすると、基本中の基本の動きが完全にできていることが必要なのですが、これはどの分野でも同じことですね。
しっかりした土台があってこそ、その上に本物の技術が花開くのですから。
【猫手】
包丁を使う時、左手は猫の手のように指先を少し丸めるのがお約束のポーズです。
そして、包丁を左手の指に触れさせて、刻む厚みを調整しながら切り進みます。
つまり、包丁が切り進むのを左手であがらいながら押し返す感じなのですが、これが刻みの基本であり、指先を切らないために大事なことなのです。
(切り方 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 幸せコースの授業より)
ここできちんと身につけた技術は、お野菜を切るときにも、お漬物を切るときにも、毎日瀕雑に使って手に馴染んでいるはずですから、鱧を切るときにもそのお約束どおりに左指の押し返しで鱧の薄さを決めるのです。
しかし、猫手が正しくできていないと、鱧は薄く切れませんし、指を切ってしまうこともあってとても危険です。
【鱧の骨切り】
下の動画は、左手の猫の手がどのように動いて行くかを撮影したものです。
今、鱧の骨切りを練習している塾生さんには、ぜひここをしっかりと観察してほしいです。
それから、右手がまっすぐに包丁を持っていることも貴重な技術です。
これがS字になってしまう人がかなりいるからです。
なぜS字よりまっすぐの方がよいか?
右腕の力がストレートに包丁に伝わるからです。
実は、これはとても重要で高度な意味合いがあるのです。
(鱧の骨切り 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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