きのう素敵な文章を読んだ。
トーキョーでキョートみつけた 早織 第26回
しん
深い内容をさらりと綴ってあって、行間ににじむ想いがいっぱい伝わってきた。
早織さんの素晴らしい文章力で浮き上がってくるのは、父と娘のそれぞれの想いである。
まだ早織さんが乳飲み子のときに妻を亡くした父。
男手で育ててもらう娘の気持ち。
そんなことを想像しながら読んだ。
読み終えて、ここには子育てのお手本があるなあと思った。
それは、父親が60代、娘が30代、その歳になってから理解できる父親の気持ち、娘の気持ちが書かれているから。
わがままな私なんて、39歳で子どもを産んでからやっと親の気持ちがわかった。
だから、子育てとは30年も40年もかかってやっと「これでよかったんだ」と思えるものかもしれない。
母娘だととかく会話が多くなるが、父娘だと交わす言葉が少ないかもしれない。
(もちろん例外もあるが。)
その中でお互いの気持ちをどのように伝えあってきたのか。
それはもしかしたら、お互いの思いやりなのかもしれないと思った。
多くを語らなくても伝わるものがある。
女親の私はつい口に出すことが多いけど、口に出さなくても伝わったらいいなあと思った。
いや、これは相手次第という現実があるのだが・・・。
早織さんの記事のタイトルが示すとおり、新しい早織さんに心からエールを送りたい。
しめ鯖は早織さんの好物。
(第2話にしめ鯖の話がある。)
写真は、高校生の早織さんが買ってきた鯖で父親が作ったしめ鯖。