今月の秘伝コースではぼたもちの授業がありました。
本来はしんじょうの作り方を教えることが目的の授業だったのですが、お彼岸の前でもあることなので、ぼたもちも加えてはどうかということになって、盛り沢山の内容になりました。
その上に桜餅まで追加してもらったので、中川さんは大忙しでした。
でも、みんなの満足そうな笑顔を見ていると、ああ、中川さんに頑張ってもらって良かったなぁとしみじみ思いました。
(中川式ぼたもち 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
次に桜餅の授業もありました。
中川さんが作る桜餅は本当にやさしい美味しさで、その心地よい甘さとともに桜の葉の塩分が絶妙で、マクロビオティックの陰陽を知っている人なら誰しも唸ってしまうお味でした。
特に桜の葉の使い方が秘伝でした。
(写真では見えませんが)
(桜餅 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
桜餅の包み方が動画で公開されていますが、その手つきの見事なこと。
久しぶりに作ったとのことですが、体が覚えているそうですよ。
塾生さんがよく分かるようにと、ゆっくり作ってくれました。
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ところで、この桜餅はこしあんを使うので、ぼたもちのつぶあんとは別にこしあんも作りました。
中川さんが作るこしあんは、本当にびっくりする作り方で、これぞむそう塾!という方法でした。
きっと桜沢先生も驚かれることでしょう(笑)
陰陽で考えるとこんなことも出来るのか!ってね。
* * *
もともと小豆は腎臓に良い食材ですが、この小豆を煎ってから作る「小豆茶」もマクロビオティックを知っている人ならご存知だと思います。
この小豆茶より飲みやすいのが、さらしあんを作るときに出る小豆の煮汁です。
最初は下の写真のように全体が薄い小豆色をしていますが、時間とともに下の方に小豆の細かな粒子が沈殿して来ます。
(小豆の煮汁 秘伝コースの授業より マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
小豆は利尿効果が抜群なので、むくみのある人や排毒のお手伝いにはもってこいです。
私も先日断食の際に飲みましたが、ほんのりした甘さに癒やされるため、もっと飲みたいと思ったほどでした。
事実、小豆茶をたくさん飲む健康法もあります。
(誰にでもお奨めするものではありませんが)
腎臓の弱い人は特に美味しく感じることでしょう。
小豆には食物繊維も豊富にあり、牛蒡の3倍もあると言われています。
食物繊維は腸内細菌のごちそうでもあるので、昔から小豆を大切に扱ってきた食習慣は、まさに健康への近道だったわけです。
お一日と十五日には小豆ご飯を食べ、おめでたい時にはお赤飯に小豆を入れ、こうして餡にもなってくれる小豆はまさに豆類の王様のように感じます。
小豆そのものの効能もさることながら、お米と同じくらい大切にしたい食材の一つです。