「いのちのエール」田口ランディ著 佐藤初女さんと糠漬け

いのちのエール 田口ランディ著 佐藤初女2
(いのちのエール 田口ランディ著)

いのちのエール 田口ランディ著 佐藤初女1

(いのちのエール 田口ランディ著)

田口ランディさんが書かれた「いのちのエール 初女おかあさんから娘たちへ」という本が素敵です。
この中に次のような文章があります。
P179
できるとか、できないとかではなく、そう「する」と決めて、「する」だけのこと。できる、できないは頭が決めること。
できても、できなくても、まったく問題ではない。
いま「する」こと。

つまり、行動力の問題ですね。
多くの人は先に「出来るか出来ないか」ということを考え、「失敗したらどうしよう」と思って、行動に移せないことがいっぱいあると思います。
そして、その消極的な考えが次の不安を生んで、もうどうしてよいのか分からなくなってしまいます。
それは行動しないから湧いてくる不安なんですよね。
ですから私はとにかく行動することをおすすめするのです。
そこがあらゆることの突破口になります。

*   *   *

ところで、この本の中に糠漬けのことが出てきます。

いのちのエール 田口ランディ著 佐藤初女3

 
 

後ろから6行の文章が佐藤初女さんの言葉ですが、これは糠床のことをよく観察しておられるからこそ出てくる言葉ですね。
糠床の中に宇宙を感じ、人間の生き方を投影し、あるがままでいいのだと思わせてくれる深さがあります。
中川式糠床を維持している皆さんも、糠床に宇宙を感じるようになったら、俄然糠床が美味しくなるはずです。
菌のコントロールが上手くなるからです。

ところで、過去に佐藤初女さんのことに触れた記事があります。
お料理を大切にされながら、凛とした生き方をされているので、ファンも多いのですが、改めて初女さんの生き方を参考にされるといいなと思います。
きっとご自分の中に目指すべき方向が見えて来ると思います。
正食はイヤ! マクロビオティックをやりたいの! 2007.10.27
お料理以前(3)お料理は心で作るもの 2008.11.28

 
 

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中川式出汁巻き玉子の練習で大事なこと

出汁巻き玉子 中川善博 むそう塾 マクロビオティック京料理教室

 
 

(中川式出汁巻き玉子 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

昨日の朝はTwitterで何本も出汁巻き玉子の過去記事をご紹介しました。
それを塾生の舞ちゃんがTogetterでまとめてくれました。
「出汁巻き参考記事まとめ」
私の方でまとめの記事を書かなくちゃと思っていたので、とても助かりました。
(舞ちゃん、ありがとう)
嬉しいですね。先輩がこうして職場のお昼休みに後輩のためにまとめてくれました。

私が過去記事を何本もTweetしたのは、幸せコースの人たちが今、出汁巻き玉子の練習中なので、その応援のためです。
むそう塾の動画チャンネルにはたくさんの出汁巻き玉子の動画がアップされていますが、動画だけでは分かりにくいところを私が文章で補って過去に記事にしています。
これから出汁巻き玉子を練習しようとされている方は、ぜひこれらの動画を私の文章とともにご覧いただけるとポイントがつかみやすくなると思います。

今日は、まだ何が何だか分からない幸せコースの新人さんのために、手取り足取りの記事を書いておきます。
まずはコンロの種類から。
むそう塾では最初は最大火力の弱いコンロハンディガスレンジ ミニ TM-2でもOK)で練習してもらって、そこで基本動作が出来るようになった人には、その上の火力が出るコンロに移ってもらいます。
最終目標はBO(ボー)の最大火力で3分以内に巻き上げることです。
むそう塾はでは実際にその目標をクリアしている人が多いので、素人さんでも不可能な目標ではありません。

なぜBOの最大火力を要求するかというと、それは玉子がふっくらと焼けるためには強い火力が必要だからです。
低めの温度でノロノロと巻いた出汁巻き玉子は、玉子が油を吸ってしまって美味しくありません。
さらに、出汁も流れ出てしまいます。
中川さんはいつも力説します。
「出汁をしっかり玉子に抱き込ませないと、出汁巻き玉子とはいわない」と。

その出汁を抱き込ませるためにも強火が必要なのです。
こちらに強火で焼く意味を説明している動画があります。
(動画)だし巻き玉子をなぜ強火で焼くのかを解説しています” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

ですから、今は布巾のオロエス練習から実際に玉子の練習に移って、火をつけただけでパニックになっているでしょうが、何としてもそこは通過しなければいけない関門です。

次にお箸の持ち方です。
この日のために幸せコースの最初の授業でお箸の正しい持ち方をお教えしました。
でも、その必要性を実感しないままここまで進んで来られたかもしれません。
しかし、お箸の持ち方が正確でないと、フライパンに油をひくときに素速くリードをつかめず、モタモタしてしまうことになります。
この間にフライパンはどんどん加熱されてしまうため、ちょうど良い温度で玉子を巻くことができません。

それから、芯を作るときには最初に玉子の端をお箸でつまむわけですが、その時にスッとつまめないと芯づくりがモタモタしてしまいます。
そうすると、あっという間に玉子は乾いてしまいますので、半生状態で玉子を巻くにはスピードが必要なのです。
こんなふうにお箸の持ち方がちゃんと出来ていないと、これから先に進んで3分の壁を破れなくなって苦戦します。

ボーで2分半くらいで巻き上げた出汁巻き玉子は、ふわっとしていて本当に美味しいものです。まるでプリンのようなやわらかさです。
中川さんが2分28秒で巻き上げている動きを目に焼き付けておきましょう。
(動画)絶品だし巻き玉子の火加減とスピード” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

なお、まだ生々しい状態で巻き始める時の状態はこんな感じです。
(ピンぼけですみません。)
この生々しさが接着剤の役目を果たすので、これ以上の加熱は厳禁です。

幸せコース出汁巻き玉子

 
 

(4面に熱が通るように出汁巻き玉子を立てているところ)

最後に、お箸を玉子に刺す角度と抜く角度について触れておきます。
出汁巻き玉子の動画はたくさんあるのですが、お箸を刺すときには手の甲が見えて、抜くときには手のひらが見えるようにするのが基本なので、そこのところを注意して見てください。
また、玉子が重くなってきた最後の方は、これに「玉子を立てる」という動作が加わります。
先輩が練習をしている動画の中にも、その「立てる」瞬間のものがありますので、イメージを具体的に頭に入れておいてくださいね。
0:36でその場面があります。

[youtube width=”880″ height=”560″]


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ステロイドの処方量が減り続けている塾生さん

むそう塾生の智さんからメールをいただきました。
前回に続いて今月もお薬の量が減ったそうです。
玄米を食べ始めて1か月、2か月、3か月とステロイドの処方量が減り続けています。
ご本人は諦めていた難病なのに、こんな変化があって私や中川さんはもちろん、ご本人とご主人様が一番嬉しいことと思います。
腸を変えるんだよ〜といいながら過ごした夏でしたが、こうして嬉しい方向で今年を終えられそうで本当に良かったです。

同じ県に住む先輩むそう塾生のののかさんが、小豆玄米ご飯と餡かけうどんをご馳走してくださったそうで、そのことも心が温まって嬉しかったです。
ののかさん、お世話になりました。

 
 

<智さんからのメール>

むそう塾 中川善博 様、マクロ美風 様

こんにちは。
来週は愛クラスの再受講でお伺いいたします。
改善点を見つけふうわり柔らかな玄米ご飯を炊くこと、小豆玄米ご飯も炊けるようになることが目標です。
ご指導頂けますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

先週12月9日に定期通院しました。
風邪を引いていたにもかかわらず貧血以外は検査結果が良好で、ステロイド1mg減量になりました。
ありがとうございます。

また、一昨日12月15日にののかさんのお宅を訪ねた際、
お昼に餡かけうどんと小豆玄米ご飯をご馳走になりました。
私はもう大感激で、夫は「どんなにすごいことなのかはよくわからないけど、とにかく美味 かった!」
と言っておりました。
ありがとうございます。

感謝の思いをうまく表現できずもうしわけありません。
玄米ご飯、お味噌汁、糠漬けと共に歩んでまいりますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

智より

 
 

メール用

 
 

智さんがメールに添付してくれたお写真です。
東京へ向かう電車の中から撮影されたそうです。

 
 

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時間がない人は考え方を整理しましょう(恭子さんの例)

むそう塾生は本当に頑張り屋さんが多いです。
それは中川さんがプロなので、プロの味に近づけるためにどうしても必要なスピードがあるのですが、普通の人はそのモードで生きていない人が大半なので、そこに近づくために頑張るからです。
つまり美味しいお味にするために頑張っているというのが正しい言い方になります。
これは悪いことではなく、自分を高めるためには最高の環境なのですが、頑張れなかった人は居場所がなくなるような錯覚を抱く人もいます。
しかし、そんなことで小さくなっては損です。
今の自分に出来ることを精一杯やろうと切り替えれば良いのです。

多くの場合は練習時間が取れないと嘆くのですが、練習時間がたっぷりあっても上達しない人が多いのも事実です。
要は時間の問題ではなく、自分の取り組み方の問題なのです。
働きながら子育てをする人、専業主婦で子育てをする人、独身の人、結婚をしているけど子供のいない人、仕事が滅茶苦茶忙しい人など様々な環境の人がいます。

そんな人達は出来るようになるために真逆の条件を求めるのですが、それより先に必要なことは、「今置かれた環境の中で出来ることを見つける」ことです。
きっと今までは時間をもったいない使い方をしていた人が大半だと思いますので、その時間の使い方をギュッと濃縮するだけでかなり時間は捻出できます。
一番もったいないのは、迷ったり悩んだりすることに時間を使ってしまうことです。
そんなことに時間を使わなくても良いように、むそう塾の練習は「お手本どおり」に完全コピーしていただければ良いようになっています。

しかし、この完全コピーというところで引っかかる人がこれまた多いのが悩みの種ですが、これは自分をさらけ出して恥をかく覚悟がある人はサッサと前に進んでくれます。
「今の自分の出来」をチェックしてもらう方法が何通りも用意されているので、その方法に乗っていただければすぐに解決します。
これすらしないで上達しないと嘆く人は、自分を改めましょう。
何もしないで上達出来る人は誰もいないのですから。

ところで、恭子さんという塾生さんがいます。
結婚前からむそう塾に通われていて、途中で結婚・出産をされ、復職した今も夜勤を含むハードなお仕事をこなされています。
それでも毎朝お弁当を作って投稿されています。
先日は100点も取られ、その時にいただいたコメントがとても参考になります。
お仕事をもっている人には参考になる考え方です。

 
 

<恭子さんのコメント>

美風さん、おはようございます
たくさんのお弁当の中から記事にしていただきありがとうございます

お弁当だけでなく生き方までも褒めていただき嬉しいやら恥ずかしいやらです

練習や復習をがんばってどんどん成長し進化を遂げているむそう塾生を目の当たりにして、「私はダメなむそう塾生だ」とずっと思っていました

でもそんな私の考え方を変えてくださったのは美風さんです

今一番大切なことを見失わず、それを第一優先にすること

これを意識するようになったら何をするにも判断も早くなり後悔もしなくなりました

桂剥きの練習も復習メールもなかなか出来ない状況でも今は仕方ないと割り切っています

そんな中でも唯一、むそう塾生としてできることがOBENTERS™でした

中川さんのご指導とOBENTERS™の皆さんのおかげで継続することができ、わずかながらの成長も感じることもでき、OBENTERS™は私の活力になっています

私のような塾生にも学びの機会を与えてくださり本当にありがとうございます

これからもよろしくお願いいたします

*   *   *

私が当時の恭子さんに送ったメールは「今一番大切なことを見失わず、それを第一優先にすること」という内容でした。
物事に優先順位をつけて、今しか出来ないことをトップにする考え方は、家事アドバイス講座でも説明しました。
それを恭子さんは実行して、自分がすることを整理されたのです。
その結果は次のとおり。
「これを意識するようになったら何をするにも判断も早くなり後悔もしなくなりました」
ここですね。判断が早くなって後悔をしないということがどれだけ時間の無駄使いを減らしていることか。

それは陽性になれたということでもあります。
陽性になると判断も早くなるし、後悔もしなくなります。
過ぎ去ったことにクヨクヨあれこれ悩むなんて無縁になります。
時間がない人は、自分の考え方を整理するところから始めましょう。
そして、むそう塾に喰らいついた分だけ満足度が上がって行きます。
いいですね、こんな生き方。

そして私が声を大にして言いたいこと。
それは、むそう塾はマクロビオティックの良いところを取り入れた京料理教室なのですから、お料理が下手でも構わないのです。
マクロビオティックの考え方を知って、それを実生活に反映させて、今より良い生き方ができればそれで成功なのです。
ただ、お料理が上手になれたら、もっと幸せ感が強くなるよねということです。

ですから、お料理が不得手な人は、お料理が出来ないからこそ、先に幸せの感じ方を知った方が良いと思います。
その上で技術が追いついてくれば鬼に金棒になります。
マクロビオティックはお料理だけの世界ではありません。
このことをしっかりと胸に刻み込んでおきましょうね。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(マクロビオティック京料理教室  むそう塾 塾生作品のお弁当 恭子さん

 
 

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秘伝コースのおせち料理名を公開します

12月19日20日はいよいよ秘伝コースのおせちの授業です。
塾生さんの熱いご要望にお応えして授業内容に決まったおせちですが、今夜中川さんの方からお料理名が決まったと連絡がありました。
小さなお重箱にどれだけ入ることでしょうか。
お料理名を見ただけでゴクン、ドキドキとなることでしょう。

【海のもの】
1.伊勢海老 黄金焼き
2.車海老具足煮
3.蒸し鮑
4.スモークサーモン
5.金柑いくら
6.蟹錦糸巻
7.ごまめ
8.うまき玉子
9.真名鰹西京焼き
10.子持ち鮎煮浸
11.蕨烏賊
12.平目求肥巻
13.牡蠣時雨煮
14.紅白蒲鉾
15.鰊昆布巻
16.数の子
17.鰻八幡巻
18.棒鱈

【 山のもの】
1.筍旨煮
2.慈姑旨煮
3.梅人参
4.花百合根
5.海老芋含め煮
6.編笠柚子
7.萵苣薹青竹
8.黒豆
9.栗甘露煮
10.地鶏付け焼
11.鴨ロース蒸し煮
12.鶉丸旨煮
13.叩き牛蒡
14.手綱蒟蒻(←実際には詰めなかった)2016.1.1追記

【山のもの酢の物】
1.花蓮根
2.菊花蕪
3.矢生姜
4.紅白膾
5.日の丸独活

果たして何時に終わるのでしょうか?
中川さんの本気度が伝わってくる2015年最後のお料理をお楽しみに!

 
 

中川式粕汁

 
 

(中川式粕汁 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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