せっせと鱧の骨切りに挑戦しているむそう塾生の麗可ちゃん。
昨日は「鱧の煮物椀」と「鱧寿司」に挑戦したそうです。
こちらの記事を見て、とにかく感動しました。
昨日は急に「むそう塾の動画チャンネル」の目次を作ってくれるようにお願いして、150本ほどの動画を日付順に並べてカテゴリー分けしてくれたのでした。
動画の目次は私が以前からずっと作りたかったのですが、なかなか時間が取れなくてついに麗可ちゃんにお願いしたのでした。
というのも、動画の本数が多くなって新人さんには探しにくいだろうなあと思っていたからです。
そんな急な仕事をこなしながらも、鱧を買いに行ってちゃんと鱧をおろすところから始めて、「鱧の煮物椀」と「鱧寿司」を作ったのでした。
その処理能力の高さに感心します。
そして、記事のコメントに納得しました。
>沢山の素晴らしいお料理を教えて頂いたのに、焼くか揚げるかばかりでなかなか復習出来ませんでしたが、やっと作れた事が嬉しいです。
焼くことも揚げることも陽性のお料理方法です。
もともと陽性の麗可ちゃんには、たぶん負担になるはずです。
もう鱧を何十本練習したことでしょうか?
ご親戚に配りながらの練習でも、火元に向かう行為そのものが陽性なので、しんどさはあると思います。
そんな背景があるので、今回の鱧料理二種は体への負担が楽だったに違いありません。
陽性なお魚だからこそ陰性な料理方法を。
こうして自然に陰陽バランスがとれて行けば体も楽ですね。
ここで大事なことは、麗可ちゃんがいつも心に留めている言葉です。
「上達しないのは練習方法が間違っているか練習回数が少ないかのどちらか」
元々体育会系の麗可ちゃんは、上達するにはこの二つを大切にしなくてはと頑張っているのです。
今も昔も上達するためのテクニックばかりを求めてくる人がいます。
でも、そんなテクニックは授業中に全部教えているのですが、持ち帰れていないだけなんですね。
見逃しも多いと思います。
それらを補うために、写真や動画を撮って復習の応援をしているのですが、それすらちゃんと見ない人も多いのです。
それでは上達は限界が来ますね。
上手になった先輩方は、自分が必要な動画をお気に入りにして、繰り返し繰り返し穴があくほど見続けています。
その結果、プロ顔負けのお料理の数々が作れるようになっているのです。
①まずは中川さんから指摘された問題点を早急に克服すること。
②その次は正しい方法で回数をこなすこと。
そうはいっても①が思っていたより難しいと思います。
それは癖を直すことでもあるからですね。
なんとなく、そのうち、という気持ちではダメです。
直そうと意識して取り組むことが大切です。
意識の力をあなどってはいけません。
たとえば包丁を持つとき、ちょっと意識するだけで切れ方がまったく変わってしまうのですから。
意識って目に見えないので、分かりにくいでしょうが、人生の大事なことはほとんど目に見えないところで決まりますね。
見えないものを大事にする生き方。
それがマクロビオティックの生き方です。
(京都 瓢亭にて)
目に見えないものを大事にしてきたからこそ400年の伝統を守れるエネルギーがある。