秘伝コースでは最終の授業が4月3日に行われ、何人もの塾生さんが復習投稿をしてくれました。
技術的にとても難しい内容が並び、習った方は「さすが秘伝コース!」と思われたことでしょう。
そして、その難しさを乗り越えて復習投稿して来られる人の文章には、人の心を打つ内容が多くて、思わず涙がこぼれるときがあります。
秘伝コース修了までの4年間を、頑張って京都まで通った人たちは、様々な環境を乗り越えて、自分がやりたいことを実現させた強さがあります。
その強さは、コロナ禍の今、はっきりと行動に表れていました。
それは「判断力」として結実していたのです。
嬉しいです。
むそう塾が一番伝えたかった「判断力」が、お料理を通じて行動として答えを見せてくれたことが、なにより嬉しかったです。
秘伝生から沢山の感動をいただきました。
ありがとう! 秘伝生の皆さん!
投稿文の中から、抜粋でご紹介させていただきます。
なお、最後の授業のメニューは次のとおり。
・八寸(半熟玉子 流れ子旨煮 尼子甘露煮 一寸豆塩茹で 茗荷竹酢漬け)
・笹巻き寿司
・柏餅(漉餡&味噌餡)
・花弁百合根
・竹の子と冨貴の炊合せ
授業の様子はこちらからご覧になれます。
【Aさん】
・八寸(粽寿司・活尼子甘露煮・流子松笠煮・一寸豆、煮抜・茗荷竹)
教室では全く上手くいかなかったので、果たして投稿できるのだろうか・・・と弱気になっていました。
ですので写真を撮り終わったらとてもホッとしました。
まだまだ未熟な出来ではありますが全ての材料を揃え、完成まで持ってこれたことは少し自信になりました。
材料を一度に揃えることも、今までの秘伝の復習があったからこそ臆することなく準備することができました。
初めての体験である尼子や流子も美味しくお料理することができました。
手に入りづらい食材もむそう塾のおかげで容易に手に入れることができるので有り難かったです。
のとよさんや藤庄さんに電話をすると、この前も同じ注文が・・・と言われ、みんな頑張っているんだ!と励みになりました。
コロナのことで環境にも変化があり気持ちが落ち込むこともありますが、離れていても一緒に頑張る仲間がいることはすごく心強かったです。
秘伝に通うことを選んで本当に良かったです。
今回で一通り復習は終わりました。
できる気がしない・・・と毎月思っていましたが振り返ると全部合格をいただくことができていました。
無理だと思うことでもやってみたら案外できてしまうものですね。
秘伝コースの一年はとにかく必死でしたが、こうして挑戦するものがあるというのは幸せなことだと思いました。
これからも教えていただいたお料理を楽しく作っていこうと思います。
【Bさん】
・粽寿司
中川さんのシャリファンの息子達は美味しいのはもちろん、い草を外して中から登場する鯛寿司のパフォーマンスにも大喜びし、「楽しいね〜」と大笑いしていました。
4年目ともなると、大衆料理大好きな夫もこの繊細なお料理を感じ取り、いただいておりました。
四季や慣しに興味深い時期の長男に、中川さんから教えていただいたよもぎの効能や粽の謂れなどを話すと1回で覚えていました。
本やネットで調べればわかることですがほんまもんをいただきながら後世に伝えることができ幸せです。
・尼子の甘露煮
初めて尼子をいただきましたが、こんなに美味しいとは!今回の八寸の中で1番好きになりました。
息子たちには大人の味かな、、と思いきや、頭から尻尾までパクッと食べていました。
4年間の締めくくりにふさわしい格の高いお料理なのですが、その技術の原点は幸せコースにあり、また多い工程と言えどおせちに比べたらスムーズに感じることに、復習をしながらじーんと胸が熱くなりました。
・筍と蕗の炊き合わせ
夫は盛り付けを見てはっと嬉しそうな表情をしておりました。
美味しいものは食べる、正直な子供たち、どんな反応をするのかドキドキしましたが、2人とも煮汁までごくごくいただいておりました。
3月から緊急事態宣言まで仕事や幼稚園、保育所の対応が毎日変わり、明日どう過ごすのか過ごせるのか日々変わる中で、八寸で胸が高鳴り、炊き合わせで心が落ち着き、平常心を取り戻せました。
秘伝の大トリらしい品々であると共にこの状況で学べたことに感謝致します。
【Cさん】
今現在、持てる力を出し切りました。
むそう塾に通うまで、存在すら知らなかった八寸というお料理を作れただなんて信じられないです。
ただ中川さんの教えのままレールにのっかっていたら、なんだかすごい所に連れてきていただけた。 そんな不思議な感覚です。
まだまだ力みをとることの課題は残っているので、これからも一つ一つ丁寧に向き合って
いきたいと思います。
【Dさん】
粽のあまりの難しさに途方にくれそうになりましたが、練習あるのみ!と、よもぎなどの食材が調達できるまで練習すればいいんだと気を取り直して励みました。
よもぎは大きな公園で草花が豊富に生い茂っているところを目指して探しに行きました。
三日目の公園で幸運にも見つけることができ、「あったぁぁぁ〜〜!!」とそれはもう宝物を探し当てたかのように嬉しかったです。
まさに「ご馳走」のための走りだったな〜と見つけられた幸運に感謝しました。
夫は、格式高い特別感のある八寸に感嘆の声をあげてくれ、流れ子旨煮や尼子甘露煮が日本酒に合うととても喜んで食事を楽しんでくれました。
一寸豆の塩茹では今までの塩茹でより格段に美味しくなりました。
粽寿司と笹巻き寿司も中身がわかっていても開ける楽しみがあり、食べやすくて美味しかったです。
改善点はあるもののどうにかこうにか作り上げることができてホッとしています。
力を抜くこと、盛り付けのバランス、何から何まで難儀しましたが、秘伝コースの最後の八寸盛りを作ることができて感無量です。
これから端午の節句で八寸を作る予定の塾生さんもおられます。
またその時の様子を教えてもらえたら嬉しいです。
(八寸 料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾生 さえさん)
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