マクロ美風の体験的マクロビオティック 花粉症

毎年この季節になると花粉症の話が出ます。
先日もデパートでコートを見ていたら、店員さんがグスングスンとしていました。
花粉症でごめんなさいと謝りながらのお仕事はさぞかし辛かろうとお察ししました。
私も過去には重度の花粉症患者だったので、よ〜くそのつらさが分かります。
私の場合はまだ花粉症なんて病名が一般的に知られていない頃から症状が出ていました。
風邪かな〜、なんだろうと思いながらテイッシュを抱えていました。

ところがマクロビオティックに出会って、食べ物を変えたらあら不思議!
花粉症の症状が著しく改善されるではありませんか!
次の年はちょっとだけ反応したものの、マスクも眼鏡もなしで平気になりました。
その次の年はもう花粉症患者であったことを忘れるようになりました。
で、今は、花粉が飛んでいるなぁというのは分かりますが、反応はしなくなりました。

食べ物で体質が変わるというより、食べ物で体の状態が変わるというのは間違いないと確信したのは、夫も同じような経緯をたどったからです。
夫は私よりひどい花粉症で、ある病院に注射を打ちに行っていた人なのです。
人づてに聞いたその病院は、花粉のシーズン前に1回、シーズン中に1回注射を打つと、花粉には無反応になるので多くの人が遠くからも来て、早朝から受付の列が出来るほどでした。

私がどれだけ止めて欲しいと言っても聞く耳を持たず、夫は花粉の季節になるとその列に並んでいたのでした。
しかし、噂で「その注射を受けた女性は生理が止まったり、骨が歪んで体育の授業に支障のある子もいるらしい」と聞くにつけて、不安になって来たようでした。
そんなおり、私がマクロビオティックを知って、夫も一緒に玄米を食べ始め、甘いものや乳製品にサヨナラしたところ、なんと!あのひどい夫の花粉症が軽くなったのでした。
その年は過去最高の飛散量だといわれていたのに。

夫は真面目にマクロビオティックの制限食をしたわけではなく、時々おつき合いのお食事も入っていたのですが、それでもその程度まで改善されたのでした。
しかし、喉元過ぎればなんとやら(笑)
もう良くなったと勝手に判断して、甘いものや水分を昔のように摂るようになると、また花粉の影響を受けるようになりました。

ここで判ったこと。
やはり花粉症は甘いものと水分の影響が大きいなぁということでした。
一方私の方は未だに花粉症の季節でも平気に過ごしています。
花粉が悪いのではなく、人間の体の方に、特に食事の仕方に問題があるのに、それに触れないままの花粉症対策って可笑しくなってしまいます。

件のデパートの店員さんにマクロビオティックのお話をしてあげたら、「早速ネットで調べてみます!」っておっしゃっていたけれど、残念ながら今年の花粉症にはあまり即効ではないのよね。
でも、5月頃には違いが出てくるかもね。
ひのきの花粉には間に合うことでしょう。

花粉症の記事は過去にも何回も書きましたが、マクロビオティックがアレルギー症状には有効なことは多くの例をみても分かります。
私たちの体は食べたものでいかようにも変化します。
良い方向にも悪い方向にも。
ですから、日々のお食事を「自分の命を紡ぐ」つもりで、丁寧にいただきたいものです。
人生を味わい、お食事を味わい、人間を味わいながら。

 

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(京都駅にて)

 


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春 躍動感

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京都駅で見かけた春。
躍動感に心踊る。

 


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夏目漱石 草枕

私は中学生の時、気に入った文章を紙に書いて部屋中に貼り付けていました。
壁にはもうそのスペースがなくて、天井にまで貼って文字だらけの部屋に寝起きしていました。
活字が好きだったので、その環境がとても落ち着いていたのです。
先日ふと夏目漱石の草枕の冒頭を思い出しました。

 

山路やまみちを登りながら、こう考えた。
 に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさがこうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいとさとった時、詩が生れて、が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、つかの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命がくだる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑のどかにし、人の心を豊かにするがゆえたっとい。
この文章に初めて出会った中学生当時は、よく解らないままこの文章を諳んじて、人生に夢を託していました。
芸術への夢でもありました。
でも現実はそんな生易しいものではありません。
今ではこの場面にピッタリの経験をいくつもして、お腹の底から納得できる自分です。

 

に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。」
特にこの部分は本当に納得です。
今でも日々この場面が出てきます。
私の人生は一口で言うと「情に棹さして流された」ことの連続でした。
意地を通し切るほどの強さもなく、智に働く人の角に苦しみながら解決策を探ったこともありました。

でも今こうしてマクロビオティックの陰陽で人生をみてみると、この草枕の文章も違った意味で納得できるのでとても面白いです。
漱石の世界の一部を覗いただけでも、マクロビオティックと相通じるところがあって感心します。
普遍性ですかね。

 

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(京都駅にて)

 


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「腸から陽性になる講座」を終了しました

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(鉄火味噌)

昨日「腸から陽性になる講座(第11回目)」を開催しました。
参加者9名のうち初めての方は1名だけで、残りの8名はすべて再受講、あるいは再々受講でした。
それほどこの「鉄火味噌」は作るのが難しいお料理です。
しかし食養料理の中でもこの鉄火味噌の効果は著しいので、私がむそう塾でもなんとか美味しくしてお伝えしたいと願っていたものでした。

幸いにも中川さんの技術がそれを可能にしてくれて、美味しい鉄火味噌を開発してくれました。
美味しいのでつい食べ過ぎてしまうのが難点ですが、マジで食べ過ぎにご注意。
強い陽性をもつ鉄火味噌を食べ過ぎると喉が乾くだけでなく、後で陰性を求めるようになります。
それが甘いものだったりすると元の木阿弥になってしまいます。
ですから少量をエッセンスのようにお使いください。
温かいご飯に混ぜておにぎりにするととても美味しいです。

あまり塩分の強いものをたくさん摂ると、舌の塩分に対するセンサーを狂わせてしまいます。
どうか食べ過ぎないようにお願いします。

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(お昼ごはん 一部に春夏バージョンの金平牛蒡)

 


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シャラン産鴨と九条ねぎのスープパスタ

明日の「腸から陽性になる講座」のために、遠くから受講される塾生さんが前泊で京都入りされました。
珍しく私が京都にいる日だったので、一緒に夕御飯を食べましょうということになりました。
中川さんもお誘いして3人でパスタを食べに行きました。
こんなことは初めてです。
なんてタイミングの良い人なのでしょう。

 

kamo のコピー

(シャラン産鴨と九条ねぎのスープパスタ 山椒と生姜の香り)

このスープパスタはとってもスープが美味しくて中川さんも絶賛!
ただし通常メニューではなくて、2月だけの限定メニューです。
下の写真の色は照明の関係で黄色っぽく見えますが、上の色が実物に近いです。

 

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(おー、美味しそう〜^^)

 

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(うん! このスープ美味しい!)

 

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(ゴクゴク ラーメンではありませんので念のため 笑)

 

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(美味しかったね〜)

 

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(ლ(╹◡╹ ウフ)

 
 

【お店】
イタリア料理 「アルポルトカフェ京都タカシマヤ店」

【シャラン産鴨とは】
《カナール シャラン~Canard Challan》
シャラン鴨とは俗称で、もともとはナント鴨と呼ばれていたものです。
ナント鴨はシャラン北部15kmから周囲30kmのヴァンデ沿岸地域の湿地で生息していたので、より適切な名前としてシャラン鴨と呼ばれるようになりました。
歴史は古く、ヴァンデ県に移住したスペイン人が野鴨を飼いならしたことから始まり、品種の改良で現在のシャラン鴨が出来上がりました。
シャラン鴨とはこの地方のみの鴨ですから、生産量は限定されています。 シャラン鴨の特徴は、なんと言っても伝統的な飼育法にあります。
職人による伝統を守った手作りの餌(とうもろこしに小麦、マラカス麦、大豆、果肉、糖蜜)恵まれた湿地帯での飼育方法は世紀を超え今日まで変わっておりません。
子鴨が暖かい飼育小屋にいるのは生後一週間だけ。その後は、大自然の広々とした空間に8~9週間放し飼いにします。
えんえんと広がる湿地帯の中で群れをなしながら自由に走り回ったり、ゆるやかに流れる小川で好きなだけ水遊びをさせて、必要な栄養分だけを自由に摂取させて育てます。 また、屠鳥方法にも特徴があります。
シャラン鴨は伝統的にエトフェ(窒息)させることにより血液が肉の中にとどまり、より繊細な肉質で芳醇で野性味あふれる味わいを特徴とします。

 


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