久しぶりに家事アドバイスの記事を書きます。
というのも、秘伝コースへの実技試験をしてみて感じたことがあったからです。
昨日ですべての受験者の試験が終わりました。
2回の試験をとおして感じるのは、いかに皆さんが緊張に弱いかということです。
単純に言えば度胸がない、ということになります。
その理由は簡単です。
緊張する経験が少ないからですね。
いかに幸せに時間に追われずに暮らしているかが一目瞭然でした。
それからもう一つは、体験が少ないこともあげられますね。
多くの体験は度胸を生み出します。
「スタート!」の声で始まった桂むきのテスト。
刻みに至る時間配分が一番上手だったのが写真の彼です。
仕事で厳しい場面を経験されているからだと思います。
反対に刻みまで到達出来なかった人が2名いました。
後者は完全に時間配分が頭にありませんね。
常々思うのですが、専業主婦をしていると時間がたくさんあるのに、その割に多くのことをこなせません。
それは追われていないからですね。
子育てをしている人と子育てをしていない人では、はっきりとその差が出ます。
でも、ただ追われるだけでは駄目なんですよね。
自分で積極的な時間の使い方ができているかどうかがポイントです。
つまり、時間をカウントダウンして使うのです。
24時間を何に何時間、何に何分、と大きく割り振って、「何分でこれを仕上げよう!」というふうに取り組むのです。
ということは、いつも自分の行動を分単位で把握できていることにもなります。
むかし某先生と打ち合わせをしていた時、原稿の催促電話が鳴って、すっかり原稿の締め切りを忘れていたその先生は、「◯分待っててね、原稿を書いてくる」と言って席を立ちました。
そんな時間で書けるのかなあと思っていたのですが、予定の時間で戻って来られました。
後日その時の原稿を本で読むと、なかなかうまくまとまっていて、さすがだと思いました。
それは何百字を何分で書くという目安が出来ているからですね。
そんなふうに、自分のするべきことをいつも「何分でできる」という感覚を養っておくことが大事です。
例えば上記の桂むきですが、ただ漫然とむき進むのではなく、時間を意識して練習しておくことも大事なのです。
それが家事についても当てはまります。
一日かけてのんびり家事をするのではなく、暮らしに必要な家事はさっさと片付けて、その残りの時間をいかに使うかがその人の生き方の問題ですね。
案外と時間は生み出せるものです。
それにはスピードアップしかありません。
私は京都と埼玉を毎週往復していますから、専業主婦の方と同じように家事をしていたのでは、とてもむそう塾を運営することはできません。
すべては要領よく、計画的に、スピード勝負の毎日です。
皆さんにもその力が必ずあります。
それを眠らせているだけなんだと思います。
訓練次第でいくらでもその能力は向上しますので、ぜひ今日からでも取り組んでみてください。
案外ダラダラしていた自分を知るはずです。
ま、暮らし方に陽性を!
ということになりましょうか。
時間は結果として「かかる」ものではなく、何分「かける」かです。
自分の意識次第でその時間は何とでもなることを日々の家事でお試しください。
時間がないから出来ないというのを口実にしておられるかたは、「かける」意識が足りない場合が多いです。
ですから、お仕事を持っていても、子供がいても、やりたいことに取り組むのは可能なのです。
きょうは時間の使い方についてのアドバイスでした。
この記事を読んで実行されるかた、されない方、様々だと思いますが、その蓄積が間違いなくあなたの人生になるのです。
一日の過ごし方は一生を左右することに気づいてほしいと思います。
その土台は、自分を知ること。
客観的に知ること。
そして、経験を多くすること。
これに尽きます。