あっという間に出来る中川善博のまかない料理

中川さんのお料理の3大特長をあげると次のような感じです。
・メチャクチャ美味しい!
・作り方が簡単
・洗い物が少ない

というわけで、先日いただいたお料理二品をご紹介します。
どちらもあっという間にできるので、思い立ったらすぐお口へ、という感じです。
まずは、モバ味噌のときの残り松茸があったので、「松茸と九条ねぎのパスタ」です。
香りづけに無着色ベーコンを使いますが、毒消しに九条葱が入りますのでOK。

 
 

松茸とベーコンのパスタ 中川善博

 
 

次は「大根とお揚げの炊いたん」。
モバ味噌講座でお伝えしたふろふき大根の炊き方で。
思わず熱燗がほしくなってしまうほど、ほっこりします。
寒いことも、心の緊張感も、忙しさも忘れてしまう「良い陰性」の入った一品です。

大根とお揚げの炊いたん 中川善博

 
 

小さなお子さんは大根の煮物のように地味なお料理は好まなかったりします。
しかし、私自身の体験からしても、成長とともに食べ物の好みは変わるのが普通です。
アルコールの好みも変わります。
若い時には揚げ物とビール!なんて言っていた若者が、熱燗とおでんなんて組み合わせに変わったりします。
それぞれが体の声ですから、こまめに対応するようにしましょう。

マクロビオティックを知っていると、材料の組み合わせやお料理の方法で体調や気持ちをコントロールできて便利です。
あまり難しく考えないで、身近なところから「心地よさ」を増やす練習をされたら良いと思います。
それが「気がついたらマクロビオティックだった」という感じになるはずですから。

 


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簡単なのに難しい「中川式餡かけうどん 蓮根餅入り」

餡かけうどん 蓮根餅 むそう塾

(餡かけうどん 蓮根餅 蓮根チップス 料理:中川善博)

温かい食べ物が恋しい季節になって来ました。
むそう塾の上級幸せコースでは、今月は「餡かけうどん」をお伝えしています。
上に載せる「蓮根餅」と「蓮根チップス」も作ります。
一見すると簡単そうです。
幸せコースのときに「カレーうどん」をお伝えしていますので、とろみをつけることは上手にできるはず。
と思いきや、食べている途中からとろみが弱くなってサラサラしてしまう人があちらにも、こちらにも_| ̄|○
最後までとろみがしっかり残っていないと、それは中川式ではありません。

同じ分量で中川さんが作ると、最後までトロッとしています。
不思議ですねぇ。
昨日中川さんが話していたことをちょっとだけ。
「そんなもんかも知れないね〜・・・」と。
料亭でも薄くとろみをつける仕事は下っ端の者には任されないで、上の人がするそうです。
それだけ加減が難しいということですね。
餡かけうどんの場合は単に汁だけの問題ではなく、その他にも原因になることはあります。
何がその原因になるかを考えて、一つひとつ注意深く復習をしてほしいと思います。

そして、美味しく仕上がった餡かけうどんは、蓮根や生姜と一緒に体を温めてくれます。
汁物の優しく良い陰性は、これから空気の乾燥する寒い季節にはピッタリの食べ物です。
全体として中庸に仕上がっているこのおうどんには、一日の疲れを吹き飛ばしてくれる満足感があります。
それにしてもこのお汁は本当に美味しいです。
中川さんが試作を重ねて開発してくれただけあって、どこにもない中川さんならではのお味です。

 


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マクロビオティックの陰陽は生きるエネルギー源になります

「産むは一瞬 育てるのは一生」。
そんな感じが私の子育て観です。
私はね、結婚適齢期より子育て適齢期というのがあると思っています。
お若いうちに出産された人なら感じないであろう疲労感が高齢出産者にはあります。
とても子育てを楽しむゆとりなんか生まれてきません。
ただただ「早く大きくなってほしい」なんて思ってしまいます。
私はもともとそんなに体力のある方ではなかったので、高齢出産はかなり体に影響しました。
なんというか、子供にエネルギーを全部持って行かれた感じです。

そんな私が今はこんなに元気に動けるようになったのは、やはりマクロビオティックのおかげだと断言できます。
先の見えないような疲労感から、希望の持てる思考と体力に変化していくなんて、こんなに素晴らしいことはないと思います。
それが可能になったのは、やはり物事を陰陽で考えられるようになったからです。
単に玄米ご飯を食べれば良いのではなく、思考を含む環境すべてを陰陽で考えて改善して行くことで、体の中にエネルギーが満たされてくるようになりました。
その結果、今の私の姿があります。

つらいときこそマクロビオティックを。
うまくいかない時こそマクロビオティックを。
心からそんなふうに思います。
だから私はマクロビオティックの陰陽をお伝えしたいと思います。

 

玄米ご飯UP

(すべてはここから 玄米ご飯 料理:中川善博)

 


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マクロビオティックだからこそ動物性の食べ方を教えるむそう塾

私はいつも現実から目をそらさないで生きていたいと思っています。
それはマクロビオティックの料理教室として「むそう塾」を始めてから、特に重要なこととなりました。
なぜなら、相変わらず動物性は排除するけれど、甘いものは今までどおり、あるいはマクロビオティックを始めてから甘いものが増えたという人まで登場するからです。
先の記事に書いたように、マクロビオティックは完全に動物性を排除するものではありませんが、もし動物性をいただく場合には「良質のものを少しだけ+毒消しをしっかり」という食べ方をおすすめしています。

現実には、マクロビオティックをしていて動物性を一切食べない人はとても少ないと思います。
そもそも私はこの「マクロビオティックをする」という言い方が好きではないのですが、皆さんに伝わりやすいために敢えて使っています。
使いたくない理由は簡単で、「マクロビオティックは気づくもの」だからです。
ことさら「する・しない」と二分するような考え方は、ちょっと違うような気がします。
マクロビオティックとは、すでにある宇宙の営みと、そこから派生する自然界の動きと一緒に生きましょうという考え方だからです。
その考え方で物事を見て理解してくださることが「マクロビオティックに気づき」、それを意識して暮らしてくださることが「する」に該当するかと思います。

現実問題として考えると、私たちはお肉もお魚も食べて育って来ましたし、牛乳もそれらの加工品も食べて来ました。
そしてマクロビオティックの考え方を知らない人たち(こちらが圧倒的多数)は、きょうもそれらを「美味しいね♪」と食べています。
でも、ひとたび健康に目を転じれば、動物性は少なめにした方が良いのも現実です。
しかし、頭から動物性を否定するのではなく、食べ方を工夫することを教えてあげたら良いと思います。

そのためには「毒消し(または中和)」と言って、動物性が体に負担にならないような食べ合わせを知ると良いのです。
また、量はとても大切で、動物性の量が多いと、せっかく質の良い食材を選んでも帳消しになってしまいます。
そのくらい量の及ぼす影響は大きいのです。

一般的なマクロビオティック料理教室では、動物性のお料理は教えないで、野菜料理ともどき料理を教えているところがほとんどです。
しかしむそう塾ではあえて「ほんまもんの動物性」をどんなふうにして食べれば体への負担が最小限に食い止められるのかを教えています。
この方が現実的だと思うからです。
結果として、「あまり外食しなくなった」というご報告が多いです。
理由は「家のお料理の方が美味しいから。」
嬉しいですね。

ところで、最近は次々と食材の偽装が明るみに出て色々な意見が交わされています。
外でお食事をいただく場合は、おのずとコスト計算された上での商品であることを忘れてはなりません。
本物のお料理をいただきたいと思った場合は、それなりのお金をお支払いする覚悟も必要です。
そもそも常々舌を敏感にしておけば、ある程度のところまでは判別出来るはずです。
文字や数値を頼りに食べ物を決めるのではなく、自分の舌で納得できるものをセレクトする訓練をむそう塾ではいつもしています。

動物性であれ、植物性であれ、自分の体に最適な状態の食べ方をして、ぜひ「ほんまもんの人生」を切り拓いていただきたいといつも願っています。
それが「むそう塾スタイル」であり、無理のないマクロビオティックだと私は思います。

鯵の塩焼き むそう塾

(鯵の塩焼き 料理:中川善博)

 


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中川式鉄火味噌の体験談 体が求めているように思います

玄米ご飯が美味しく炊きあがると本当に幸せ感を味わえます。
スイッチ一つでポンと炊き上がったら、この感動はないかも知れません。
でも、難しくて微調整の必要な気難しい玄米を中川式で炊きあげると、それまでの苦労が報われた気持ちになるのです。
なんというか、ご飯に愛着がわく感じです。
それはまさに使い捨てではなく、手づくりの愛おしさに似ています。

ユネスコ無形文化遺産に「和食;日本人の伝統的な食文化」が登録申請されておりますが、それは「食べ物」だけではなく「精神」も評価されるのだと私流に解釈しています。
一汁三菜を中心とした丁寧な料理工程と味わい方。
自然界に五感のすべてを投入して感謝していただくその精神のあり方こそが、日本の伝統的な食文化なのだと思います。
そしてそこには当然のことながら「穏やかな心」が存在します。
これは使い捨ての文化にはないように思います。

むそう塾では一貫して和食の良さをお伝えしてきましたが、それは体に負担をかけないからです。
さらに、マクロビオティックの陰陽を駆使すると、心身をコントロールすることができて、少しの食事でも元気に行動することが可能になります。
それはいわゆる「陽性」のエネルギーのおかげなのですが、何かの都合で陽性のエネルギーが不足している時には、食べ物で補うことも可能です。

マクロビオティックで最高の陽性食品というと、代表的な食べ物が鉄火味噌や胡麻塩です。
私は鉄火味噌が大好きで、リマ・クッキングスクールの試作会でも鉄火味噌を提出したほどです。
忙しい今は自分で作る時間がとれないのですが、ありがたいことに塾生さんが作れるようになってくれたので、それをいただけるようになって助かっています。

ところで、鉄火味噌の歴史を調べていたら、江戸時代にはすでに存在していたそうです。
鉄火味噌を作るときに重要な「氣」のあり方は、案外武士の世界にも通じるのかもしれないとふと思ったのでした。
いわゆる「武士道」の氣で鉄火味噌を作ったら、さぞかし美味しくキレのある味に仕上がるだろうと思ったことでした。

今朝も鉄火味噌で子育ての大変な時期を乗り切っている塾生さんからメールが届きました。
彼女は先日風邪をひいてしまって体調がダウンしていたのですが、それでも京都まで日帰りで愛クラスを受けに来てくれました。
遠いところをご苦労様でした。
その後の体調を心配していたのですが、鉄火味噌を召し上がってお元気になられたそうです。
その体験談をお寄せ下さいましたので、記事にさせていただきます。

<Tさんからのメール>

美風さん、おはようございます、Tです。
おかげさまで、R投稿は無事に終えられました。
鉄火味噌の力によるところが、とても大きかったです。

1瓶、3〜4日を目安に食べ始めて、2〜3日目から、効果を感じました。

体のだるさが少しずつ抜けて、疲れにくくなりました。
何かひとつ家事や用事を済ませては一息入れたくなっていたのが、体が軽く、さっさと動けるようになってきました。
以前は、to do リストを書き出したり、思い浮かべるだけでげんなりしてたのが、あまり深く考えず、淡々とこなせています。

体がじわっと熱く(カーッとなるイヤな感じはないです)、薄着で過ごしています。室内では、半袖でいることも多いです。

精神的に、あまりイライラしなくなったように思います。
あと、無駄な空腹感が減りました。

以前に比べて喉が渇く感じは、ほとんどないです。
朝ポットに入れるお茶の減り具合から見ると、むしろ飲む量が減っているような?

鉄火味噌はとにかく美味しくて、まったく飽きなくて、制限がなければ一度に1瓶でも食べてしまいそうです。
お味が元々よいのはもちろんですが、やはり体が求めてるように思います。

愛クラス受講と投稿の相乗効果もあってか、心身共にかなり浮上してきました。
もうすぐ2瓶目が終わるところです。
引き続きこのペースでいただき、またご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

鉄火味噌 中川善博 むそう塾

(中川式鉄火味噌 料理:中川善博)

 


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