家庭料理だからこそプロの技術を!

むそう塾でお伝えするお料理は、どれも絶対美味しいお料理ばかりです。
それはプロの技術を惜しむことなく投入した作り方だからです。
私がなぜ中川さんと一緒にお料理教室をしようと思ったか?
それは、家庭料理の危機を感じたからです。
マクロビオティックを知ってからマクロビオティックの指導校に通いましたが、そこに通う人たちのお料理に対する姿勢や技術にはビックリすることが多かったです。

それは彼女たちが悪いのではなく、親からも教えてもらえなかった世代がゴロゴロしているだけだったのです。
下手をすると、その親世代もまた子どもたちに伝えるべきお料理を知らない時代であることを実感しました。
ましてや時代の風潮とともに女性が外に働きに出て、家庭料理はどんどんみすぼらしくなり、挙げ句の果ては食源病とも思える病気が増加しています。

どんなにマクロビオティックの魅力を伝えようと思っても、導入部分のお料理がまずければ絶対受け入れてもらえません。
食べるものは美味しくないと軍配が上がらないからです。
どんなに体に良いお料理だと口で説明しても、まずいものは敬遠されてしまいます。
子供が一番わかりやすいのですが、美味しいと感じたら残しません。
そして食べるのが早くて笑顔になります。
ですから、子供に好き嫌いが多いということは、その食材がニセモノか、お料理する人の腕がニセモノということがほとんどです。

絶対美味しいマクロビオティック料理を伝えたい。
体調不良のマクロビオティック難民を救いたい。
そう思ってむそう塾を始めて8年目になりましたが、やはり中川さんのお料理の美味しさが大絶賛されて、ご家庭でもその味を再現してくださる方が増えました。
ご家族様の体調が良くなったのはもちろんですが、お子様やご主人様の反応が凄いのです。
嫌いだったはずの食材も食べてくれるとか、煮魚がきらいだと言っていたご主人様が「美味しい!美味しい!」と言って食べてくれるとか、この類の話は枚挙にいとまがありません。

それは、プロの技術をご家庭でも使えるようにアレンジして、味の妥協は一切しないでお伝えしているので、この結果が出せたのだと思っています。
ご家庭で毎日食べるものこそ安心で美味しいものを。
これで本当のマクロビオティックの良さを伝えられると確信しています。
家庭料理だから三流の味で良いのではありません。
愛情だけ注げばそれですべてがチャラになるような時代ではありません。

食材や環境の汚染を含む複雑な時代にあって、自分の健康や命を守るために、今ほど家庭料理の大切さが問われている時代はないと思います。
だからこそ、家庭料理は笑顔のこぼれる内容でなければなりません。
マクロビオティックの玄米菜食だけにとどまらず、動物性の良さも取り入れようとすれば、そこにはプロの技術が大いに活きて来ます。
そのための最低限の基本である包丁砥ぎと剥き方・刻み方だけは最初に身につけていただこうとするのが幸せコースの最初の授業です。

今は桂剥き投稿の真っ最中ですが、目的を見失うことなく、今の自分にできる精一杯を目指してください。
苦手なことに取り組むのは誰でもいやなものです。
でも、だからこそ、その人の真価が問われる場面でもあります。
桂剥きというチャンスを活かして、ぜひ飛躍なさってください。

 
 

カツオのタタキ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(カツオのたたき 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

【これから開催予定の講座案内】
【玄米の炊き方秘伝(第98回愛クラス)のご案内】

 
 

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中川青年と萬亀楼

京料理人中川善博 京都萬亀楼

 
 

(京都 萬亀楼と中川善博)

京料理人中川善博が19歳のとき。
修業中の萬亀楼の前にて。
誰かと話していたのを同僚が撮ったそうな。

 
 

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薬に頼らない子育てをしたいけれど・・・(小児科医の見解)

恭子さんから子育てについて参考になる原稿をいただきました。
早く皆さんにお伝えしたくて、通勤電車の中で携帯で書いてくださったそうです。
恭子さん、ありがとうございました。
「陰陽を感じる日々の暮らし」に掲載するとともに、コメントが出来るようにこちらでも記事にさせていただきます。

 
 

<むそう塾生 恭子さん(29-4)から寄せられた原稿より>

【子供が食欲・睡眠・機嫌を損ねているとき(小児科医の見解)】

薬(西洋医学)との付き合い方の記事にコメントをくださったかのんさん、姫ちゃん、おたにちゃん、おはるちゃん、ありがとうございました。

子供の苦しむ姿を見るのはツライけど安易に薬や西洋医学に頼りたくないという気持ちとてもよくわかります。
息子が2歳になる前、咳がなかなか治りきらず困り果てた時に一度だけ、マクロビオティックや自然療法を実践されている方はみなさんご存知の小児科医のところへ伺ったことがあります。
その先生からの言葉が今でもずっしりと心に響いており、その教えを指標に病院へ行くか行かないかを判断するようになりました。
その先生のお言葉をみなさんと共有したく再度記事を書かせていただきました。

当時の息子は日中の活動している時は元気だったのですが、夜の寝ているときに咳がひどくなり眠れない…という日々で、お手当ての効果もなく2週間ほど続きました。
さすがに連日、夜眠れない息子を見ているのがツラくなり先生のところを訪れました。

先生に状況を話したところ、先生は
「お母さん、あなたの判断は間違ってましたね」
「咳がひどく眠れなくなってしまった時点で(医院に)連れてくるべきでした」
とおっしゃりました。

そして…
子供の食欲・睡眠・機嫌を損ねるような症状が起きた場合、まずその原因となっている症状をすみやかに取り除くことが最も大切であること。
食欲・睡眠・機嫌を損ねている原因を取り除くには薬を使うこともある。
と、私に教えてくださり
その日は咳止めのお薬を数日分いただいて帰りました。

その頃の私は薬に頼りたくないという気持ちが強く、息子の睡眠に影響が出ていることに気付いていたのにもかかわらず、自分の勝手な想いを押し付け、何も対処していなかったと深く反省しました。
それと同時に、子供の食欲・睡眠・機嫌については母である自分が一番よくわかってるので、今後は間違った判断はしないだろうと安心しました。

食欲・睡眠・機嫌を損ねる=自己免疫力低下=治癒の遅延
 いたってシンプルな考え方なので、普段から子供の様子を観察していればすぐに判断できると思います。
薬や西洋医学との付き合い方に悩んでいる方々の判断基準のヒントとして役立ってくれたら嬉しいです。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 子育て

 
 

(働く車や電車が大好きな息子です この笑顔を守れる母でありたいです)

【2016.6.22 恭子(29-4)記】

*   *   *

<マクロ美風より>
私も薬に頼らない子育てをするんだと独身の頃から決めていました。
でも、実際に子供が産まれてみると、アトピーにはなるわ、麻疹にはなるわ、水疱瘡にはなるわ、てんやわんやの時がありました。
そんな時はいつも1冊の本を頼りにしていました。
小児科医の書かれた本ですが、極力薬を使わない子育ての本でした。
彼の本は妊娠中にも読んでいて、陣痛が来ている時にも読んでいました(笑)
頭に叩き込んでおこうと思ったからです。

私が叩きこみたかったのは、「どういう時には病院に連れて行くべき」という判断です。
一刻を争う状態になったき、すぐ行動出来るようにするためです。
幸い、自分の子供のときには一刻を争うことがありませんでしたが、知人が相談して来た時にはまさに一刻を争う状態だったので、すぐ救急車で病院に行くようにいって一命をとりとめられました。
勉強しておいて良かったです。

恭子さんが小児科医に行くまで時間が経ったのは、昼間は元気なお子さんだから大丈夫だと思ったからでしょうね。
そういうケースは多いと思います。
そういえば息子もしばらく咳をしていたことがありましたが、夜は寝ていたのでそのままになっていました。
これも観察ですね。

マクロビオティックでは第一段階としてお手当をしますが、そのお手当の判断が間違っていると効果が出ないばかりか、悪化することもあるので要注意ですね。
子育てをしている人たちが、ケースバイケースで臨機応変に判断出来るようにするためにも、親が判断基準をしっかり持っているのは大切なことだと思います。

 
 

カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー | 6件のコメント

中川善博が包丁を泥で砥ぐときの音(動画付き)

包丁は泥で砥ぐ。
包丁は耳で砥ぐ。
もうその言葉は何回も聞いているんですけど、でも出来ないんです。
という涙声が聞こえてきそうな毎日です。

そんな人たちのために、中川さんが砥いでいる時の音をお届けします。
私のiPhoneで普通に撮っていますので、あなたの動画の音と聴き比べてみてくださいね。
そして、泥はこんなにも簡単に出るのだということも知ってください。
そのコツは刃先の角度です。

[youtube width=”880″ height=”440″]

包丁砥ぎ 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 包丁砥ぎの授業から)

 
 

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むそう塾のお弁当指導(#musobento)は凄い!

美味しそうに作られ、美味しそうに盛り込まれたお弁当ですが、これでもお弁当投稿(OBENTERS #musobento)では100点ではありませんでした。
何が原因だったのかを考えてみましょう。

<マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当>

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品

 
 


本日の好用お弁当です。和牛と牛蒡の時雨煮重(玄米160g、間に海苔)、茄子の胡麻よごし、三度豆地漬、玉蜀黍塩茹、糠漬け、モバ味噌です。盛込2:59。本日もよろしくお願いいたします。
中川善博
美味しそうに出来ています。時雨煮を炊くときいつもと違う鍋か、量を少なく鍋が大きくなりませんでしたか?要チェックです。おかずゾーンは完璧ですね 美味そうです。

実は、いつもと違う鍋で、なおかつお鍋とのバランスがあっていなかったです…!ありがとうございます、毎日のご指導学びが多いです。おかずゾーンはOBENTERS™ と、満足コースでの学びのおかげ様です。いつもありがとうございます!

*   *   *

いかがですか?
たった1枚の写真から鍋の大きさや内容物の量の違いが判ってしまうなんて、凄いことだと思いませんか?
私はビックリしました。
それで中川さんにどうしてそれが判ったのかを質問してみました。
すると、次のようなお返事でした。

「肉の量と初期煮汁の深さが合っていなかったはずです。で、彼女の性格からしてそれを気にして煮詰める時に箸で触りすぎて、断面のタンパク質が剥がれ落ちて、それがまた肉やゴボウにまとわりついて濁っていって煮詰めた状態だから。」とのこと。

なるほど〜。
それで中川さんはいつも授業で、お箸を入れる回数を極力少なくするように指導しているんだなと思いました。
いつも煮汁は澄んでいることにこだわる理由もここにあるわけですね。
煮汁が濁ったお料理には雑味が出ているとも話していました。
それを可能にするための鍋の大きさであり、火加減であり、材料の切り方であり、材料の切断面であり、包丁の切れ味であり、最後は包丁砥ぎに行き着くことになるのですね。

今、幸せコースの桂剥き投稿の真っ最中ですが、あの桂剥き投稿には澄んだ煮汁のための基本がいくつも入っているのでした。
基本ってこわいですね。
あちこちに影響するので疎かにできません。

それにしても1枚の写真からこんなにも多くのことを見抜いてしまう中川さんって本当に凄いと思いました。
毎朝のお弁当投稿を無料で指導する姿勢にも感心しますが、お料理の深さを改めて感じさせてもらえることに、私まで感動しています。
そんな中川さんから丁寧に教えてもらえるむそう塾生の皆さんは幸せですね。

 
 

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