「第2期満足コース」が終わりました お魚料理の重要性

昨日は「第2期満足コース」の最終授業日でした。
授業内容は「お刺身盛り合わせをすべて自分で作る」というものですが、お刺身の授業は「幸せコース」の3月にお教えしてあるので、それの復習になるものです。
しかし、日常のありようがよく反映されていて、練習していない人には苦戦の一日でした。
もしかすると、「マクロビオティックだからお魚料理が出来なくてもいいや〜」と思っておられるかも知れませんが、周りにはお魚料理がお好きな人はゴロゴロいます。
そして、少しぐらいお魚を食べた方が健康的になれる人もゴロゴロいます。

特に日本人はお魚と無縁の食卓では、かなり寂しいものがあります。
人は生きながら多くの人と関わり合うので、むそう塾では自分が知っている動物性抜きのマクロビオティック料理をゴリ押しするのではなく、お魚料理も作れる人であってほしいという願いのもと、プロの技を伝授しています。
その際は毒消しをしっかり実行してもらうようにして、美味しくお魚料理を召し上がれる方が人間関係がスムーズに行く現実があります。

むそう塾では実社会で幸せに生きられるために、お魚料理もお肉料理もカリキュラムに入れていますが、お魚料理は年配者でも上手に作れない人が多いので、ご家族の皆様から感動のお言葉をいただいています。
特に男性陣は、自宅で外より美味しいお魚料理が食べられることにビックリされています。

 
 

お造り盛り合わせ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(お造り盛り合わせ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

*   *   *

そんなお料理のために、包丁砥ぎから始まってお刺身の盛り合わせまで重要ポイントを全部復習し直すコースが満足コースです。
個人の取り組み方で差のつくコースですが、それぞれに成長できた1年間でした。
まな板の傷を見ていると、6名の皆さんの1年間を感じてしみじみとした気持ちになります。
秋田から毎月飛行機で通って、グッと集中した学びを見せてくれたつむぎさん、最後まで包丁の光に挑戦されたばんびちゃん、おせち料理で可能性への開眼をされたますますちゃん、マイペースながらも美味しいものには復習意欲が湧くゆみさん、なぜか包丁砥ぎが上手な愛ちゃん、指の骨折にもめげず頑張ったみーまさん。

皆さんと過ごした1年間は、私にとっても学びとなりました。
5月からは秘伝コースで最高の楽しさと美味しさを味わってください。
もちろん、練習も最高レベルでね(^_-)-☆

 
 

水玉胡瓜 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(水玉胡瓜 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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親知らずが生えない!(息子のケース)

誰しも乳歯から永久歯に生え変わり、ある程度の歳になったら親知らずが生えると思っていた過去の私。
息子の2014年の歯科検診で、乳歯がそのまま残っている歯が2本あることを知ってビックリしたのですが、今度は親知らずが1本横向きになっていることを知りました。
(下の歯の8番)
さらに、他の3本の親知らずはレントゲン検査でも確認出来ないとのことで、もしかしたら親知らずが生えないのかも知れません。

 
 

歯科検診 松見歯科

 
 

(息子の歯 2016.3.22検診 松見歯科診療所にて)

下の歯のEが乳歯なのですが、やはり虫歯になっていました。
2年間で息子の歯の状態が変わりましたので、きっと食べ物の影響があるのだろうと思っています。
彼も玄米ご飯が炊けるようになったので、これからは玄米を中心に食生活を見直してほしいなと思います。
それと正しい歯磨きも。

私がお世話になっている歯科衛生士さんは、とても良く勉強されていて、話し方も上手なので講演もされています。
「健康寿命を長くする歯周病の治療 健康維持方法」というDVDが大変解りやすくて勉強になります。
マクロビオティックを知って玄米ご飯を食べていても、生活全体が歯に影響しますので、歯のことをもっと勉強して健康の土台作りをしましょう。

 
 

(これから開催予定の講座案内 最新版)

 
 

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まわりのすべてに感謝あるのみです

3月はとても忙しかったので埼玉にはなかなか帰れず、29日の深夜に帰宅しました。
そして今はまた新幹線の中ですが、けさ夫が面白いことを言っていました。
私が「留守にすることが多くてごめんね。」と言ったところ、「うん、あんまりかまってもらえないけど、お母さんは尊い仕事をしているんだから、いいんだよ。」と言ってくれるではありませんか。
「? 私なにか尊い仕事した?」と自分に聞いてみたのですが分かりません。
夫に尋ねると、前にスタッフの麗可ちゃんの昔と今の話をしたことがあるのですが、「そんなにも感謝されるのはやっぱり尊いことをしているからだよ。」と言うのです。

麗可ちゃんは自分で頑張って家庭円満を築き上げ、ご主人様にもむそう塾にご協力していただいて、私の方こそ感謝しているのですが、麗可ちゃんはいつも骨身を惜しまずクルクルと働いてくれます。
それなのに、「むそう塾のおかげで私たち夫婦の今があります。」と言い切って、いつまでも感謝の気持ちを持ってくださるのです。
その気持ちが嬉しいのだと夫に話したので、夫は「今どきそんな人間関係を築けるってすごいことだよ。」と言ってくれるのです。
そこから「尊い」という言葉につながったそうです。

ああ、なんて私は恵まれているのだろう。
夫にこんな言葉をもらい、京都では中川さんに支えてもらい、スタッフの麗可ちゃんには献身的なお仕事をしてもらって、感謝してもしきれないほどです。
周りのみんなに支えてもらいながら、少しでも良いお仕事をしようと心を新たにした夜でした。

 
 

瀬戸内海1

 
 

(瀬戸内海 2016.3.22)

 
 

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マクロビオティックの中庸とは?

私がマクロビオティックを知ってからずっとお世話になっているT氏はとても魅力的で、彼の頭の中はどうなっているんだろうと思えるほどの知識と発想が詰まっています。
今はすっかり京都にへばりついてしまっている私ですが、T氏と語り合った日々は私のマクロビオティック観に大きな影響を与えてくれました。
彼は一見すると陰性に見えるのですが(笑)、実は相当に陽性を秘めていて、まるで山椒の実の中にダイアモンドを埋め込んだかのように、目立たない光り方をするのです。
まるで黒子のように、出しゃばらないで存在感をなくそうとされるのですが、ちょっと口を開けばすぐ彼の世界に引き込まれる魅力を持っています。

今は自己主張の多い時代であり、そしてまたそうすることが勝者になるための手段であるかのように思っている人も多いのですが、それは広告宣伝時代を意識した考え方なのでしょう。
「売り込む=陽性な行動」ですが、T氏はまるでそういうことをせず、飄々と生きているだけなのに実りのある生き方をされています。(まさに自由人!)
飄々とは彼のためにあると思えるほどピッタリな言葉で、だからこそ一見すると陰性のように思ってしまうのです。
これが実は本物の中庸なんだと私は前から思っています。

マクロビオティックを勉強し始めると、陽性が良くて陰性は悪いかのように思ってしまう人が多いのですが、実は中庸という状態が最も強いのです。
陽性が前面に出ると敵を作ることになって、あまりよい人生になりません。
陰性が過ぎると満たされた思いの少ない人生になってしまいます。
よく私が授業で例えるのですが、枝垂れ柳の枝のように、風のふく方向に合わせて枝をなびかせておく弾力が長持ちする秘訣ですね。
そうそう、肉体にも心にも弾力が必要なのです。

*   *   *

冒頭のT氏が中庸についてとても解りやすい説明をされています。
気軽な文章で高度な内容を書けるところが彼の素晴らしいところです。
本当の力がおありだからですね。

<T氏のFacebook記事より>

マクロビオティックの目的は、日々の食べる物を通して、自分の中に中心軸を見いだすことにあります。これを「中庸」と表現するのですが、私は正直この世界のすべての人がマクロビオティックを実践して中庸になればよいとは思ってません。

サッカーで言えば、「中庸」とはいわばボランチ。
チームのメンバーがすべてボランチだったら、面白いサッカーはできません。陰である守備や陽である攻撃的な選手がいてはじめて面白くなるのです。

「中庸」というと、陰にも陽にも片寄っていないという凡庸なバランス論で語られることが多いですが、マクロビオティックの中庸は、どんな陰性も陽性も活かすことができる自由人を言います。

だから中盤を自由に動き回って、陰も陽も自在に活かせる名ボランチが一定数いれば、世界は結構調和がとれるわけです。

とういうわけで、マクロビオティックは地球人類というチームにおける名ボランチを育成するシステムということもできるのです(笑)

 
 

マクロビオティックの陰陽がわかる本

 
 

(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会発行)

この本にはT氏の言葉が散りばめられていて、食べることがマクロビオティックだと思っている人にはおすすめの1冊です。
もちろん、むそう塾では教科書として採用しています。

最後に、T氏は「マクロビオティックの陰陽がわかるセミナー」で、日本CI協会の勝又会長と全国行脚されていたので、お話を聞かれた方もいらっしゃることでしょうね。
これからどこかで聴講される機会がおありの方は、「T氏=高桑智雄」さんなので耳を傾けてみてください。
柔らかな語り口に癒やされ、安心されることでしょう。
5月15日には新潟で開催されるようですよ。
(ああ、また土曜日です。私は授業の日。_| ̄|○)

 
 

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時間の使い方にみるマクロビオティックの陰陽判断

明日から新年度。
期待に胸を膨らませてスタートする社会人1年生も多いでしょうが、時間の感覚というのは実に個性を表すもので、通勤にせよ、在宅でのお仕事にせよ、学生であるにせよ、その人の性格と育ち方(環境)がまともに反映してきます。

マクロビオティックではすべての物事を陰陽で考えるのですが、時間の使い方もまたその人の陰陽を判断する上で貴重な視点になります。
たとえば午前10時という時間設定をしたとしましょう。
その10時に電車に乗る、飛行機に乗る、訪問する、待ち合わせる、仕事を始めるなどのどれでも良いのですが、あなたはかなり前から準備する派ですか?
それともギリギリセーフ派ですか?
はたまた、遅刻派ですか?

私は気分的にピッタリが好きなのですが、相手のある場合は10分前を意識して行動します。
夫はかなり早め、息子も相当早めなのですが、それは陽性なのではなく陰性ゆえに早めなのです。
中庸な人は早過ぎもせず、遅過ぎもせず、ピタッと照準を合わせて行動出来ます。
しかしそのピタッとした時間は、用意周到に計算されつくした結果なので、ある意味陽性であるがゆえに実現できる中庸ということです。

マクロビオティックの陰陽を、陰性 → 中庸 → 陽性という流れで考えていると、上のピタッとタイムは陰性から陽性方向に向かう途中(陰性 → 中庸)で実現出来そうですが、そうではありません。
すでに陽性ゾーンにいる人が中庸ゾーンに歩み寄って(中庸 ← 陽性)こそ可能になるのです。
ピタッとタイムのためには交通状況も正確に把握する必要がありますし、その日の混雑状況も計算しなければなりません。
総合的に分析する能力と、確実に実行出来る行動力があってこそなのです。
そういう人は時間を有効に使うことが出来る人です。(つまり処理能力が高い)

反対に陰性な人は、不安だから早めに出る人が多いです。
乗り間違い、寝過ごしなどで起きるトラブルも想定しているのでしょうが、それはどちらも陰性による結果ですね。
それでも、その結果遅刻しなければ良いのです。
社会人になって一番いけないのが遅刻ですね。
社会というのは小さな約束の集合体ですから。

しかし時間に無頓着な生き方をしていても、良い仕事を残す人もいます。
というか、時間なんてちっぽけなことを気にしないから良い結果を生み出せたということかもしれません。
事実、クリエイティブな分野には陰性さが必要なのでね。
(そして、大きな陽性も必要ですが、それがないとしぼんでしまいます。)

あ、そうそう。
どこかに行くのに勝手に早く到着して相手や周りを困惑させてしまうのは、単なるせっかちで、良い陽性とはいえません。
自分のことしか考えていない人です。
こんな人、時々いますね(笑)

なお、この記事は陰性が悪い、陽性が良いというのではなく、一つの判断材料として挙げたまでです。
周りの人と良好な人間関係を保つために、あるいは自分を知るために一つのヒントになればと思っています。

 
 

瀬戸内海2

 
 

(瀬戸内海 2016.3.22)

 
 

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