「2012年版 瞬速料理5品 夏バージョン」開催のお知らせ

昨日の授業で過去に開催した瞬速料理の話が出ました。
以前は夏の瞬速料理とか秋の瞬速料理とかを開催して、サッと出来るお料理を教えていたものです。
今ではお弁当講座がその瞬速料理も兼ねていたりしますが、お弁当講座との違いは、自宅で召し上るお料理として水分たっぷりなお料理があることです。
汗をかく季節には、水分とミネラルの上手な補給が必要なのですが、この瞬速料理は理想的な形で水分を摂る工夫がされていて、格別の美味しさがあります。

昨日ご希望があったのは、2012年の夏に開催したものですが、そのままの内容で再び開催することにしました。
なお、夏の食材を使うため、少しでも早い日程ということで、あいにく平日開催となってしまいますが、1人でも多くの方にご縁がありますように。
「何も作れなかった私がいろんなお料理ができるようになるまで」の記事を書いてくださった舞さんも、この瞬速料理に助けられた時期があったようですね。
お料理が苦手な方も、今年の夏にはこれらのお料理に助けてもらってください。

瞬速料理はお弁当講座よりメニュー数が少ないのですが、マクロ美風から「マクロビオティックの夏の落とし穴」と題して大事な注意点をお話ししますので、そちらに少しお時間をいただきます。
このお話は陰陽的にもとても重要な内容なので、マクロビオティックで体調を崩さないためにも、さらには自分の思い込みマクロビオティックから脱出できていない人は、ぜひこの時間で解決できるようにしましょう。

なお、日程は下記3日間のうち2日間を予定しておりますが、ご希望の多い日から開催日にしたいと思います。
今夜の22時までにTwitterでつぶやかれた状況で開催日を確定させていただきます。
8/10および8/15に開催日を確定しました。 22:24追記)

<過去の瞬速料理夏バージョンの雰囲気>
瞬速料理5品 夏バージョン  2012.8.12開催
瞬速料理5品 夏バージョン  2012.8.12開催
瞬速料理5品 夏バージョン  2012.8.13開催
瞬速料理5品 夏バージョン  2012.8.13開催

*   *   *

【講座名】
「2012年版 瞬速料理5品  夏バージョン」

【開催日】
・2016年8月10日(水)
・2016年8月15日(月)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
◆<料理5品>
デモ形式&レシピ付
1 茄子の油炊き
2 三度豆のソテー ベーコン風味
3 賀茂茄子田楽
4 トマトのバルサミコ風味
5 マスカットのみぞれ和え

◆<昼食>
軽食をご用意します(その後の試食があるため。)

【タイムテーブル】
11:00 開場
11:30〜12:15 軽くお食事
12:15〜12:30 自己紹介
12:30〜14:00 「マクロビオティックの夏の落とし穴」(マクロ美風より)
14:00〜16:00 料理デモ&試食
16:00 記念撮影・解散

【持ち物】
なし

【定員】
各10名

【受講資格】
幸せコース修了者・在籍者

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
32,400円(消費税込)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 2016年7月11日(月)22:30より受付開始

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

トマトのバルサミコ風味 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(トマトのバルサミコ風味 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「病気」や「症状」は、環境と自分の間でのバランスが崩れている信号機

マクロビオティックはとかく分かり難いものとして、先輩たちはその伝え方に苦慮されてきました。
しかし、高桑智雄氏はその難解なマクロビオティックをとても分かりやすく説明できる人で、私も高桑氏からいっぱい教えていただきました。
Facebookでまたまた素晴らしい文章を書かれていますので、ご紹介させていただきます。

 
 

<高桑智雄氏の記事より> 抜粋

<引用はじめ>

マクロビオティックにおいて「食」とは、二つの意味があります。狭義には私達が食べている「食べ物」、広義にはその食べ物を成り立たせている「環境」そのものをいいます。

「食=food=風土」とはよく言ったものです(笑)

マクロビオティックでは、私達を取り巻く環境は、物質を取り巻く空間と捉えられ、その物質を成り立たせているのは空間そのものであると考える東洋思想が基底にあります。

つまり私達と環境、物質と空間は、切り離すことができないことが前提となっています。

よくマクロビオティックは「疑似科学」とか「ニセ医学」とかご批判をいただくのですが、そんな時私は「はい、そうですよ」としか答えようがありません(笑)

「科学」や「医学」の基底にある西洋哲学は、物質と空間を切り離すことが前提となっています。

病院は外環境を遮断しますし、実験は研究室の中や試験官の中で、細心の注意を払って空間を遮断します。

ですから「病気」や「症状」に対しても、科学や医学とマクロビオティックでは、まったく捉え方が違うのです。

マクロビオティックは、「病気」や「症状」は、環境と自分の間でのバランスが崩れている信号機とみます。

だから環境と自分をとりもつ狭義の意味での「食」をまず見直すことことから、信号機を赤から黄、そして青へと戻し、再び環境との調和を復帰して行きます。

一方科学や医学は、「病気」や「症状」を異常を起こした部品として、最新の技術で撤去することを信条としています。

ですからまったく前提や目的が真逆的に違うのです。
ただ結果的副産物的にマクロビオティックで「病気」や「症状」が消えてしまうように見えることがあります。

だから、西洋思想を基底に考える人には、根拠のない「疑似科学」とか「ニセ医学」に見えてしまうのも、まったく仕方のないことなのです!

<引用おわり>

*   *   *

これはマクロビオティックを知っている人のみならず、西洋思想で教育された私たちが、何か不都合を感じた時にぜひ読んでいただきたい文章です。
特に、次の部分がとても重要な視点です。

マクロビオティックは、「病気」や「症状」は、環境と自分の間でのバランスが崩れている信号機とみます。

信号機というとらえ方が素晴らしいですね。
体の不調のみならず、心の不調も信号機で説明できます。
それほど環境は自分の体にも心にも大きな影響を与えます。
そのことに気づけたら、今不調で悩んでいる人にも解決の糸口になると思いませんか?

さらに、マクロビオティックの真髄を言い表しているのが次の文章です。

ただ結果的副産物的にマクロビオティックで「病気」や「症状」が消えてしまうように見えることがあります。

ここなんですよね。
この副産物にすぎないものを、受け取る側が「病気治し」と直結してしまったところにそもそもの誤解が生じたのです。
このブログでも何度も書いていますが、マクロビオティックは病気治しが目的ではありません。
生き方のヒントがいっぱい詰まった「考え方」です。

さらにコメント欄のお返事で参考になる言葉があります。
この違いを知っておけば、無駄な悩みは大いに減ること間違いなしです。

西洋視点は物質を見てるし、東洋視線は空間を見ていますよね。見ている方向がどだい違うので、議論しても咬み合わないですよね~

物質と空間。
これも陰陽の違いです。
物質という陽性の考え方に対し、空間という陰性の考え方、つまり、目に見えるものと目に見えないものの世界の差は大きいです。
陽性の考え方だけで行き詰まったのなら、陰性の考え方で解決策を図るのが至極当然な考え方だと私は思います。

 
 

賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し

 
 

(ある日の昼食から 賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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息子のアトピーと円形脱毛症(全頭型)から私が学んだこと

2回にわたって長々と息子のことを書きました。
息子へ
息子へ 短所も長所もまるごとで生きてごらん 陰陽だから

その記事をお読みくださった方はきっと、過保護であり甘やかしであり、軟弱になる子育てであり、おおよそ理想の子育ての反対をしていると思われたことでしょう。
私もそう思います。
私はもっと強さを身につける子育てをしたいと思っていました。
自分も強く生きようとしてきたので、息子の弱々しい生き方にはじくじたる思いを抱えていました。

しかし、そういうところからも学びはあるものです。
息子自身だって望んでアトピーになったわけでもなく、臆病な性格に生まれたかったわけでもなく、気がついたら他の人と比べられることがとてもつらい人間になっていただけです。
強い子供なら親は安心して子離れができるでしょう。
しかし、そうでない子供を授かった時、親は子どもとどう向き合えばいいのか?

私が出した結論は、「すべてを受け容れる」ということでした。
先の記事にも書きましたが、世の中にある「どうしようもないこと」も含めて、すべてを受け容れると心が穏やかになって来るからです。
それは考えてみれば生き方の基本であったはずなのですが、私はついつい自分に都合のよいことばかりを選んでしまいがちになるのでした。
人間の業ですね。
私が息子のすべてを受け容れて、人生の先輩としてアドバイスするのがこれからのスタンスだと思っています。

*   *   *

話は変わりますが、私は中学生のころ親への口答えで「産んでくれって頼んだ覚えはない!」なんて母親に言いました。
しかし息子は私にそんな言葉を一度も口にしたことがありません。
もし私が息子の立場なら、きっと母親に毒づいていたに違いありません。
アトピーでドロドロの息子は、毒づく気力もなかったのでしょうか?

当時の私は、そんな息子に心から「生きていてくれるだけでいい」と思えたのでした。
しかし一人の人間として、息子も大人の自覚を持って生きて行かなければならない年齢です。
つらいことから逃げてばかりもいられません。
弱い自分をいかにしてこの世の中で生きて行けるようにすればいいのか?
それは息子に限らず、同じような思いをもった人がたくさんいると思ったので、一連の記事を書いているのです。

そして、息子のこれからの暮らし方を一つの例として記録しておこうと思いました。
息子はすべてがさらけ出されてイヤなことでしょうが、そうすることによって新しいエネルギーに出会えることも知ってほしいと思っています。
物事は出すと入ってくるのが陰陽の流れなので、まずは自分の弱点を出してしまうことです。
よくあるのがそれを隠そうとしたり、その弱点から目をそらしてしまうことですが、それではいつまで経っても解決にはつながりません。

マクロビオティックの陰陽の考え方を息子にも理解してもらえたら、彼なりに生き方をイメージできることでしょう。
強い人は放っておいてもたくましく生きられますが、そうでない人のためにマクロビオティックの考え方は有意義だと思います。
暗闇から希望の光を見つけるような感じでね。

最後に。
息子には人目のつらさに耐えた陽性さがあります。
命がけで峠を走った部分的な度胸(陽性)があります。
器用さがあります。
素直さがあります。
それらを活かせる人生を見つけてほしいと思っています。

 
 

人参の桂剥き マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(2016.7.6の夜に剥いた人参の桂剥き 自主練だと気持ちが緩むかな? 正四角柱を目指そうね)

終わり

 
 

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息子へ 短所も長所もまるごとで生きてごらん 陰陽だから

息子の几帳面さを感じたのはハイハイしている時でした。
玄関の上がり框のところでスリッパの向きが外に向いているのを見つけ、ハイハイしている手でスリッパの向きを廊下側に直しているのを見た時でした。
そんな月齢で物の向きを把握出来るのだろうか?というのが素朴な疑問でした。
その後車のオモチャを好むようになり、その車を綺麗に同じ方向に並べるようになったので、ああ、やはり向きは認識しているんだなと思ったのです。

その後そういうことは当たり前になっていたのですが、3歳のころ、新しく買ってもらった靴を枕元に置いて寝るというので、私が左右を並べて置いてあげたら、「こうするの」と言って直すのです。
それはまるでデパートのショーウィンドウで飾られている靴のように、片方をちょっと斜めにして立てかけるのです。
よく観察しているなあと感心したものです。
そのせいでしょうか? 息子は靴を左右取り違えて履くことがまったくありませんでした。

息子のスピード好きのデビューは三輪車です。
保育園の園庭でもいつも三輪車にまたがって猛スピードで走っていました。
その後補助輪付きの自転車、マウンテンバイク、ロードバイクと進むのですが、そのどれもを綺麗に磨いていました。
つまり丁寧に大切に扱うのです。
中学生になって時計やカメラを買うようになっても、宝物のようにピカピカに磨いて使っていて、そのまま今に至っています。

ですから、パソコンもメガネも車もピカピカ、6月からは包丁も仲間入りしてピカピカです。
時には「そんなに気にしなくても」と思うこともあるのですが、それが息子の性格であり、私も少しは似ているところがあるので、仕方ないかなと思っています。
今回桂剥き投稿をするに当たっても、大根シートの角を几帳面に整えてから刻み始めていたので、これも性格だなあと思って見ていました。

*   *   *

神経質といえばそれまでですが、どんな短所も長所もひっくるめて全部が一人の人間なので、これからは息子のそんな一面に光を当てて、今まで経験しなかったことを経験させてやりたいと思っています。
もういい歳なのに、まだ親が関わることに相当のためらいもありました。
出来れば第三者のところで、他人の中で成長してほしいと思っていました。

しかし前にも書いたように、息子に何を残してやりたいかを考えた時、マクロビオティックだけは伝えてやりたいと思いました。
これからの日本はもう平和な国ではなくなるかもしれません。
今まで当たり前とされたことがもう通じなくなる時代が来るかもしれません。
そんな時代になるのならなおのこと、どんな時代になっても生きる希望を見いだせるマクロビオティックの考え方を伝えておくことが私の務めだと思うようになりました。

そのための第一歩は、自分で食べるのもは自分で作れるようになっておくことが不可欠だと思ったのです。
もしかしたらあの几帳面な性格が、お料理に良い結果をもたらしてくれるかもしれないと思うのは親バカかもしれませんが、それでも自分で食べ物を作れたらきっと嬉しいと思うのです。
それが美味しかったらもっと嬉しいと思うのです。

ここまで記事を書いていたら、息子から昨日習った冷やし麺の復習のメールがありました。
生まれて初めて作った冷やし麺。
中川さんに教えてもらった麺つゆを作って冷蔵庫で冷やして、一人で食べたそうです。
「美味しかった!」とのこと。良かった\(^o^)/

*   *   *

息子にバイクを買うときは夫とも話し合って大決断をしました。
バイクを買うことに反対する夫に対して、「やりたいことがあるならやらせてやりましょう。校則違反で退学になったらその時考えればいいじゃない。」と言って夫を説き伏せたのは母親の私でした。
普通は反対ですよね(笑)

好きなことをしていて死ぬんだったらそれも本望だろう。
でも、16歳で死ぬのはさすがにつらいな。
だから、出かける時にはいつも今生の別れのつもりで、無事に帰ってきたら儲けもののつもりで送り出しました。
心配を引きずって出かけないように、「楽しんでおいで」と言って。

高校生のころ、車欲しさに吹きさらしの寒いガソリンスタンドで冬もアルバイトをして、アトピーの手がボロボロになりながら貯めたお金で中古車を買い、それを元にまた買い替えを繰り返して、もう何台の車に乗ったことでしょうか。
明日には20年前に発売された中古車がやって来るのだそうです。
今度の車は乗れなくなるまで乗りたい車なんだとか。

*   *   *

昨日は生まれて初めて煮麺を作りました。
嬉しそうに写真を撮っています。

 
 

煮麺 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(煮麺 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

カレーうどんも作りました。
普段はあまりカレーを食べない息子ですが、「美味しい」と言って食べていました。

カレーうどん マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(カレーうどん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

さあ、これからどんな生き方を彼はするのでしょうか。
母としての私は、産んだ以上最後まで見守っているから、自由に羽ばたいてごらん、という気持ちです。
母は必ず死にます。
父も死にます。
そのことを忘れずに、しっかりと生きておくれ。

煮麺を撮影している時の息子の唇を見て、ふと昔プールの中で写っていた写真の唇を想い出しました。
「息子とアトピー」
目が輝いて、血液の巡りが良くなって、これからどんどん前向きに生きておくれ。
「むそう塾スタイル」を忘れずに。

 
 

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息子へ

私がこのブログを始めたきっかけは、息子のアトピーとそれを治すために始めたマクロビオティックで大いに感動したためです。
もしアトピーの息子がいなかったら、あるいはもしマクロビオティックに出会っていなかったら、このブログの誕生はなかったかもしれません。

すべてを受け容れるという生き方が出来るようになったのは、間違いなく息子の存在があります。
息子がいなければ、私はもっともっと自分の願望を叶えることに走っていたかもしれません。
しかし、どうすることも出来ないことが世の中にはあって、それとどう折り合いをつけて生きていけばいいのかを、息子を育てながら学びました。

一般的に子育ては二十歳になったら一区切り、あるいは大学を卒業したら一区切りですが、息子の場合はその頃アトピーの再発でとても就職どころではありませんでした。
食べ物は十分研究したし、環境も理想的にしたし、これ以上何が彼を苦しめるのかを考えた時、きっとそれは精神面だと思いました。
そこから精神面とアトピーの関係の研究が始まりました。

どちらかというと気弱な性格の息子は、学校という場所では自分の存在感を示すことができません。
勉強も好きではないし、心が燃えるような感動的なこともないまま通う学校は、相当つまらなかったはずです。
息子が小学2年で転校して、ベッドの中で涙を流しながら私に言った言葉がずっと忘れられません。
「お母さん、ぼくね、お胸に電気がつかないの・・・」
私だったらとっくに欠席したでしょうが、生真面目な息子は大学を卒業するまで無遅刻無欠席を通したのでした。

*   *   *

そんな息子はハイハイをしている頃から車が大好きでした。
いつも車を見ると目が輝き、自分で作るオモチャも車、絵を描いても車ばかりでした。
息子がイキイキしていたのは小学校に入るまで。
小学生になってからというものは別人のように輝かない子供でした。
ただ、工作の時間や何かを作る時間は喜々として取り組んでいました。
お裁縫も上手でした。

だんだんエネルギーが強くなってくると、ロードバイクに夢中になり、結構遠出してビックリすることもありました。
高校1年の6月、待ちに待った二輪の免許を取ったら今度はバイクです。
もちろん高校ではバイクを禁止しているので校則違反です。
しかし、その頃の息子は全身脱毛のために神経がヘロヘロになっていて、そのストレスを発散させてやらないと事件を起こしそうな予感がしました。

校則違反になることも、もしかしたら事故で命を落とすことも覚悟の上で息子にバイクを買いました。
ただ生きていてくれることだけを祈って。
アトピーで汁だらけの頬とやっと生えてきた髪の毛をフルヘルメットに収め、毎日走りに出かけました。
帰宅するととっても素敵な笑顔で、あの幼かった頃の輝いた笑顔がそこにありました。
細胞全体が輝いているように感じました。

その時私は思ったのです。
目が輝く生き方をさせてやろうと。

*   *   *

早くに自分にピッタリのものを見つけられる人は幸運です。
なかなか自分にピッタリのものを見つけられない人は、のんびり人生を歩む人かもしれません。
あるいはそれだけ多くの経験をして、それを活かす道を歩むための準備期間なのかもしれません。
私は必ずその人の目が輝く道があると信じています。

その道を探すためには、まず信頼出来る人に接することが大事かと思います。
その人に接すると心が躍動するような気持ちになれたらなおいいですね。
常に自分の心と目が輝ける時間の使い方をすれば間違いありませんし、後悔しません。

息子は中川さんのことが個人的に好きなようだったので、信頼出来る大人として毎月接触するのは良いことだと思って幸せコースに来ることを許可しました。
もしかしたら小さい時からものを作ることが好きだった息子が、新しい自分を発見できるかも知れない期待をこめて。

幸いにして、桂剥き投稿はなんとか終えてまな板をいただけましたが、これからどのようになるのか誰にもわかりません。
ただ一つだけ言えることは、息子の中で「今まで出来なかったことが1か月間で出来るようになった経験をした」ことです。
1か月間の過ごし方如何によっては、人生にも大きな差が出来ることを知ったはずです。

この経験をいつしかウヤムヤにしてしまう生活に戻るのか、この経験からさらに自分を高める生活に進めるのか、それは息子次第です。
中川さんと二人三脚で頑張った1か月間を息子の人生の出発点として、これから本物の生き方を目指してほしいと思う母です。

中川さんはこの1か月間、ほとんど椅子の上で眠る日々を過ごしていたそうです。
ベッドに入ると投稿をさばききれなくなるからです。
そこまでして一人ひとりに真剣に対応してくれる大人の誠意を、私は息子に理解してほしいと思っています。

身近に信頼出来る人がいる幸せ。
打てば応えてくれる人がいる幸せ。
そんな環境を利用して、目が輝く人生を送ってくれたら母は本望です。

*   *   *

<息子へ>

車が兄弟のようにいつもそばで支えてくれたね。
不安定な気持ちを慰めてくれたね。
でも、8分で新しいタイヤが磨り減ってしまうのはビックリしたよ。
中川さんに助けてもらった命を大切に生きてね。
発散のエネルギーが落ち着いたら、ハンドルを包丁に持ち替えて新しい世界に挑戦するのもいいね。

龍2

(バイクも色々乗ったね。自分で塗装までして。)

龍5

(こんな取材受けていたの知らなかったよ。)

龍4

(ロマンチックだね。)

龍 ハーレー

(綺麗な色だったね。)

龍 ドリフト

(いつもは峠を走っているのに、珍しくコースで走っているところだね。)

龍3

(雑誌にも出ていたね。)

龍 山田英二さん

(山田英二さんが試乗してくれたんだね。)

 
 

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*   *   *

でも、その腕はこんなことも出来たよ。

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記念に最終投稿の記事をリンクしておこうね。
【桂剥き投稿2016 Naさん(91-4)
痛い手でよく頑張ったね。
【自分を試される桂剥き投稿(息子の場合)】

 
 

中川善博と龍 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(男同士の握手 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

中川さんの体の3分の1くらいしか厚みがないね(笑)
この握手を忘れない日々でありますように。

 
 

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