煮物の力(1) 貧血だった私が3人目を妊娠中です

2年前の記事に、煮物で不動の体力をつけた塾生さんのことが紹介されています。
彼女は初めてむそう塾にいらした時、青白い顔でふら〜っとしていたのですが、その時に食べた中川式金平牛蒡の美味しさに感動して、東京から2年間通い続けてくださいました。
その間に体調が良くなって双子ちゃんを産み、今は3人目のお子さんがお腹にいます。
先日も8か月のお腹で元気にお弁当講座を受講してくれました。

妊婦がよくなる便秘や貧血などのトラブルが皆無です!

これは彼女が根菜類を煮物の形で取り入れたことが功を奏しているのですが、最初の妊娠の時には鉄火味噌をしっかり摂っていたことも大きな援軍になりました。
双子ちゃんを育てているうちに体力も本物になって、2回目の妊娠では鉄火味噌の力を借りなくても元気にマタニティライフを過ごせるようになっています。
やはりお食事の質の力は大きいなぁと、彼女を見るたびに感じます。

 
 

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(むそう塾生の緋乃さん)

 
 

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お料理には不安を安心に変える力があります

私はよく塾生さんに、悩み事がある時には体を動かしましょうと言います。
往々にして人間は、悩み事があるとふさぎ込んだり、家でボーッとしながら時間を過ごしてしまって、建設的な解決方法につながらないことが多いですね。
そういうことも精神面では一時必要だったりしますが、あまりにもその状態が長いのは、単に時間を浪費しているのと同じことになったりします。

こんな時マクロビオティックを知っている人なら、陰陽の考え方で解決することが出来ます。
体を動かすことで陰陽の流れを変えてしまうのです。
昨年の11月5日の記事にこんなことが書いてありました。

何をしてもうまくいかない人、将来への展望が開けない人、そんな時には嘘だと思ってもいいからお料理をしてみてください。
お料理はあなたの五臓六腑に働きかけます。
お料理は不安を安心に変える力があります。
ご飯を食べられるというのは安心の源なのですから、それを生み出す行為をすれば不安が減るのは当然なのです。
あれこれ悩む暇があったら台所に立ちましょう。

お料理をすると人生の不安が減ります(むそう塾生の実例)

お料理をすることも体を動かすことです。
体だけでなく頭も使います。
1年前の記事に登場する“こつぶ”ちゃんは、以前はよく悩み事に多くの時間を使っていたのですが、徐々にお料理力が上がって、今は満足コースでお料理の上達が著しい人になりました。
マイペースながら、地道にお料理に向き合われて、今はお料理の楽しさを感じてくれているようです。

お二人の笑顔は本当に素敵です。
天性のお料理才能があるsaayaちゃんと、努力家のこつぶちゃん。
この陰陽バランスがお互いを引き寄せ合い、それぞれがお料理上手になって、豊かな人生になってくれることでしょう。
爽やかな笑顔なので、もう一度ここに!

 
 

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saayaちゃん、またお会いしましょうね!
こつぶちゃんも、グンと成長しましたよ!

 
 

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再び「人生は晩年だからね」 若林ケンさんのこと

今日、懐かしい人から連絡があった。
ふと横浜のことを想い出した。
一緒にコンサートを聴きに行ったけ。

このブログでも何度か登場した若林ケンさん。
今年いっぱいで新宿のお店「ペイトンプレイス」を閉めるそう。

閉じるというのは、新しいことが始まるということでもあるので、私は閉店を祝福したい。
ケンさんは私に晩年を素敵に生きるお手本を見せてくれた。

「人生は晩年だからね」 2006.11.1

上の記事を書いてから丸10年。
ケンさん、私、今とっても充実していますよ(^^)
元気に68歳を楽しんでいます♪
11月中にお邪魔しますね。

 
 

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(写真は若林ケンさんのサイトからお借りしました。記念に。)

 
 

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マクロビオティックの指導現場から 玄米ご飯と保存の陰陽

マクロビオティック関連の本や教室では、玄米ご飯の炊き方を取り上げますが、著者や教室によって炊き方はまちまちです。
白米に比べると驚くほど炊き方の違いがあります。
むそう塾の中川善博は、京料理人として白米の炊き方も相当研究していますが、その実力があっても、皆さんに最高に美味しい玄米の炊き方を伝授するまでには、300とおりほどの炊き方を研究したといいます。

それほど玄米は炊き方によって差が如実に出てしまい、それが体調に反映するので、白米と同じように思っていると知らず知らずのうちに、玄米が原因の体調不良になることがあります。
玄米の良さを最大限に取り込むためにも、玄米の良い面と悪い面をきちんと把握して、目的に応じた炊き方をおすすめします。

ところで、炊いた玄米をあなたはどのように保存されていますか?
マクロビオティックの教室によっては、炊いた玄米ご飯を冷凍して、食べる時に蒸すと教えるところが多いですね。
あるいはおひつに移して、おひつで保存すると教えるところもあります。
問題は、冷凍保存してそれを自然解凍した場合は、でんぷん質がβ化して消化に悪い状態であることです。
つまりこの場合の玄米ご飯は陰性になっているわけです。
冷蔵庫で保存した玄米ご飯も同じく陰性です。
ですから、こういう玄米ご飯を食べ続ければ陰性になっていきます。

まさか冷たいご飯を食べる人はいないでしょう?と思われるかもしれませんが、世の中には色々な人がいますので、そういう人が実際にいるのです。
何しろ、前の晩に作ったお弁当を冷蔵庫に入れておいて、そのまま家族に持たせる主婦もいるのですから。
腐敗防止目的とはいえ、マクロビオティックの陰陽を知っている人なら、ゾーッとするお弁当になってしまいます。
冷凍したおかずをそのままお弁当に詰めて、お昼には解凍されているからと平気でいると、著しい陽性の人でない限り、食べた人は段々陰性になっていきます。

では、冷凍した玄米ご飯を蒸すというのは、でんぷん質がα化しているから良いのでは?と思われるでしょうが、炊きたての玄米ご飯に比べて陰性になっていますね。
それに美味しくありません。
主食が美味しくないのは悲しいですから、もう少し陽性を加えた料理方法にして、主食はいつも中庸を保てるようにしましょう。
そこまでして初めて中庸の安定を得られるのです。

食べ物の陰陽を食材段階では神経質に考えるのに、料理方法や保存方法まで気がまわっていない人を多く見かけます。
しかし現実には、お口に入るときが最高の陰陽バランスでなければ意味がないので、そこまで陰陽を考えるように誘導してあげなければ、マクロビオティックの本や教室としては不親切といえるでしょう。
でも、その不親切な本や教室が多いので、マクロビオティックが正しく伝わりにくいのです。

*   *   *

話を玄米に戻します。
本によっては、あるいは教室によっては、玄米は陽性だと教えていませんか?
果たして玄米は陽性でしょうか?
白米に比べれば陽性だというのは間違いではありません。
昔の玄米は陽性の時代もありましたが、今の玄米は品種も含めて陽性さは薄れてきています。
しかし、しっかりした陽性の玄米を作っている人も知っています。

玄米を作った場所(土地)、作り方、作った人、気候、品種、それらの陰陽によって玄米の陰陽は変わるのです。
ですから、玄米を陽性だと決めつけずに、自分の購入した玄米が果たして陽性なのか、中庸に近いのかをはっきりと見極めましょう。
むそう塾ではその見極め方も教えていますが、これを文章で書くのはむずかしいです。
やはり、文字だけでは伝えられないことがあるんですよね。

次に玄米ご飯の美味しさについて書きます。
よく、モチモチしていることを美味しい玄米ご飯の代名詞にしている本や教室がありますが、それは偏っています。
玄米ご飯がまるでお赤飯のようなモチモチした炊き上がりでは、陽性タイプの人は美味しく感じません。
無理に食べたとしても、おかずで陰性なものを欲しがったり、玄米を食べたがらなくなります。
白米がなぜ毎日食べても飽きないかというと、モチモチしていないからです。
でも、お餅やお赤飯は毎日食べると飽きるでしょ?

「陽性な人は玄米が入らないから、そういう人は分づき米にしましょう」と書いている本やマクロビオティックの教室がありますが、それは玄米の炊き方をちゃんと研究していない証拠ですね。
陽性の人でもちゃんと食べられる玄米ご飯を炊けないと、陰性な奥さんや、陽性な子どもたちと一緒に同じ釜のご飯が食べられないですよね。
昔から「同じ釜の飯を食う」ということは、とても大切な関係なのです。

少なくても玄米の炊き方を教えたり、マクロビオティックの本を出すのなら、どんな人が食べ続けても飽きない炊き上がりにするだけでなく、体調が良くなる食べ方まで丁寧にアドバイスしてあげられる環境を整えるべきです。
そして、玄米は薬にも毒にもなることを肝に銘じて接するべきです。

 
 

【関連記事】
マクロビオティックの指導現場から(6)間違いだらけの玄米選び 2014.1.22
マクロビオティックの指導現場から(7)お鍋の陰陽と玄米の炊き上がり 204.1.23

 
 

中川式玄米ご飯の炊き方教室 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 京都

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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いいね! 目に見えない力を感じるのが本当のマクロビオティック

2年前の記事ですが、先の記事のAさんにぜひ読んでいただきたいので、リンクしておきます。

「目に見えない力を感じるのが本当のマクロビオティック」 2014.11.1

物質社会に生きていると、目に見えるものばかりを意識して、そのために行き止まりになっている人を多く見かけます。
そんな時には、目に見えない世界に心を向けてみましょう。
必ず解決の道が用意されていることに気づくはずです。

このことを考え方として提示しているのが「マクロビオティック」なのです。
あなたは食べ方だけに留まっていませんか?
食べ方はマクロビオティックの導入部分です。
陰陽を自分の体で感じるための具体的方法です。
ですから、そこでつまづかないで、サッサと先に進みましょうね。

 
 

牡蠣の時雨煮 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(牡蠣の時雨煮 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

牡蠣は女性にぜひ食べていただきたい食材です。
ミネラルが豊富で、鉄分が造血に貢献してくれます。
この時雨煮は、時雨煮丼にすると驚くほど食が進みます。
食べ過ぎ注意!(笑)

 
 

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