2022年 京都 吉田神社の節分祭 山蔭神社と菓祖神社

京都市左京区にある「吉田神社」では、毎年3日間にわたって「節分祭」を行っています。
むそう塾では、授業がある年は塾生さんと一緒に、授業がない年は中川さんと私とスタッフ全員でお参りしています。
今年は授業がない年だったので、お昼頃4人でお参りしてきました。

吉田神社には沢山の神々が祀られているそうですが、私たちはその中の「山蔭神社」(お料理の神様)と「菓祖神社」(お菓子の神様)に、手を合わせて来ました。

 
 

【山蔭神社】

 
 

 
 

昨年からコロナ禍のために、河道屋さんのお蕎麦をいただけなくなりました。
お店がないとこんなに殺風景な景色になるんですね。

 
 

きょうの京都は曇り空でした。

 
 

【菓祖神社】

 
 

菓祖神社の方も、昨年からお茶とお菓子がいただけなくなりました。
火鉢があって、緋毛氈の上に腰掛けて、塾生さんたちと笑顔でお茶をいただいた年が懐かしいです。
こちらの記事にその時の写真があります。)

 
 

 
 

*   *   *

京都は「まん延防止等重点措置」が実施されているため、例年より縮小された節分祭でした。
しかし、昨年はなかった露店が隙間はありながらも、たくさん出ていましたし、平日の初日なのにぞろぞろと人出も増えていました。
明らかに昨年よりはよい感じです。

節分は明日ですが、私たちは教室に飾る稲穂を買うために、初日に出かけました。
明日になると、なくなってしまうことがあるからです。
やはり料理教室として、主食の稲穂は教室に存在していてほしいのです。

今年も中川さんがおみくじを引きました。
「半吉」だそうです(^^)
このご時世にふさわしいかもしれません。
これから上に向かって良いことが増えますように。

 
 

 
 

塾生の皆さんと手をつないでお参りした時のこと。
一生忘れません。
2013年2月3日。
この時の塾生さんが未だにTwitterで「おはようございます。」とつぶやいてくださるのが、嬉しくて、嬉しくて。
またいつかお会いできますように。

 
 

 
 

<過去記事>
2021年 京都吉田神社の節分祭 2021.2.2
2020年 京都吉田神社の節分祭 2020.2.3
2019年京都吉田神社の節分祭 2019.2.2
京都 吉田神社の節分会と山蔭神社 2018.2.2
節分会 吉田神社 2013.2.3
みんなでお参り 2012.2.3

 
 

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試作会だより 「おなじみ料理講座 第1回」の「中川式豚丼」

昨日は試作会をしていました。
対象となっているのは、
・「自由人コース2」の2月のお料理
・「おなじみ料理講座 第1回」のお料理
・「アジア料理講座 第7弾」のお料理
で、これらが同時進行なのです。
時々混乱を来しながら進んで行きます(笑)

このうち、「自由人コース2」のお料理は当日のお楽しみなので、漏洩が許されません(泣)
「おなじみ料理講座」は一部漏洩していますが、またまた美味しいのを漏洩しますね。

ジャジャーン!

【中川式豚丼!】


(中川式豚丼 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

でもね、まだ決定ではないのです。
まだお肉の部位や切り方を変えるのです。
タレはほぼ完成です。
このタレさえあれば、おかずがいらないくらい美味しいです。
お弁当のおかずに大活躍、間違いなしですね。

バージョンアップした豚丼を試食するのが、今から楽しみです♪

「おなじみ料理講座 第1回」のご案内はこちらの記事から。

 
 

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旧暦ではきょうが1月1日です 東洋の考え方も取り入れてみませんか?

旧暦ではきょうが1月1日。
つまり新年。
日本では西洋化が進んで旧暦は遠くになっていますが、中国ではちゃんと「春節」として、お休みも長く取るようになっています。
この差は大きいですね。
ちょっと旧暦のことも知っておきましょう。

 
 

【旧暦と新暦】

【天保暦】
天保15年(1844年2月)〜明治5年(1872年12月)まで、約29年間使われた。
月(太陰)の満ち欠けをもとに、季節をあらわす太陽の動きを加味して作られたので、「太陰太陽暦」という。
「太陰太陽暦」は奈良時代から改暦を繰り返していたが、グレゴリオ暦に移行する直前まで使われていた「天保暦」を「旧暦」という。
和暦ともいう。

【新暦】
明治6年(1873年1月1日)〜現在まで、149年間使われている。
太陽の動きを基準にしているので「太陽暦」という。
キリスト教圏で使われていた「ユリウス暦」を、ローマ教皇グレゴリウス13世が改良を命じ、1582年10月15日から「グレゴリオ暦」として改暦され、世界の多くの国で使われている。
「和暦」に対して「西暦」ともいう。
余談だが、1582年は日本では本能寺の変が起きた年である。


 
 

【旧暦を暮らしに活かす】

最近は旧暦を大切にして生活する人も増えてきており、私のマクロビオティック仲間にもそういう人がたくさんいます。
つまり、太陽(陽性)中心の暮らし方だけでなく、月(陰性)も意識した方が中庸に近づくので、心地よく感じるからでしょう。

体の中にはまさに月を抱えているので、特に女性は生理(月経)や出産と密接な関係があります。
激動の明治時代を経てもなお、暮らしのそこかしこに旧暦時代の名残はしっかりと残っています。
特に文化というのは受け継がれていくものですから、150年くらいでなくなってしまうものではありません。

無意識に私たちは、先人から語り継がれてきたことを生活に取り入れていたり、心地よさを実感したりしているものです。
太陽の視点だけでなく、月の視点でも物事を考えると、生活にメリハリができたり、体調を立て直すきっかけになったりします。

西洋一辺倒ではなく、東洋の優れた考え方も自分を救ってくれることがあって、日本人はなんて恵まれているんだろうと思います。
コロナ禍からまだ脱出できていない日本ですが、ここらへんで「東洋の考え方ならどうするのだろう?」と立ち止まってみるのもいいですね。

当初はワクチン接種がすべてのような勢いでしたが、ここにきて「ちょっと待てよ、なんだかおかしくないか?」と思い始めた人も増えてきています。
人間が本来生まれながらにして持っている免疫力を、最大限に活かせるような暮らし方こそが東洋の考え方です。

私は今だからこそ「中庸」の生き方をおすすめします。
そういう意味でも、旧暦の暮らし方を意識すると、もっと穏やかでいられるでしょう。

 
 

※西暦導入に関する記事
「お正月と旧暦の話」 2006.1.1

 
 

(京都市内のお寺の梅 春といえば梅 2022.2.1)

 
 

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「玄米ちらし寿司」の上手さに感動 料理の「こころ」が伝わった喜び

1月の「上級幸せコース」の授業は「玄米ちらし寿司」でした。
3月のお雛様までに練習ができるように、余裕をもってお教えしたのですが、なんと、プロもビックリするような美しい出来上がりの復習投稿がありました。
あまりにも素晴らしい内容だったので、こちらでも記事にさせていただきます。

 
 

<まりりんさんの投稿文>

中川さん、こんばんは。
◯◯◯◯(130-2)です。

蛤のお吸い物と、ちらし寿司の復習をしました。

蛤のお吸い物は、教室でいただいた鶯菜で作りました。
少し剥きすぎてしまったかな、と思っています。
仕事に行く前にいただいたのですが、身体がしゃきーん!とするのが分かりました。
私には貝類が必要なんだなぁと感じたので、何度も作って食べたいと思います。

ちらし寿司は、作る前から色々大変だぞ!と思っていたのですが、想像以上にバタバタしてしまいました。
海老に串を刺す時も、何度も海老に「ごめん!ごめんて!」と謝ったり、焦ってバーナーの使い方が分からなくなったり、卵がぐしゃっとなったり…

大変でしたが、玄米炊飯から始まり出汁取り、高野豆腐、桂剥き、出汁巻きを思い出す薄焼き卵…と、今までの色々な習ってきたことがたくさん入っているんだなぁと感じて、なんだかじーんとしました。

そしてヘトヘトになったのですが、主人の「衝撃的に美味しいね…!」「これだけ美味しいと幸せになるね」という言葉で頑張ってよかった!と思いました。

盛り付けた時は精一杯で見えていなかったですが、改めて写真を見ると、絹さやや海老の端をもう少し切り落とせばよかったな、と思いました。
色々気になるところもありますが、作るうちに慣れていきたいと思います。
両親にもいつか食べてもらうのが楽しみです。

ご指導よろしくお願い致します。

*   *   *

<マクロ美風より>

いやあ、本当に素晴らしい投稿で感動しました。
一つひとつの繊細で緻密な技術が、単に技術を再現するだけでなく、その技術の「こころ」まで表現出来ていたことに、心底驚いたのです。
「こうあってほしい」ところを、ちゃんと再現されているのですから、驚かずにはいられません。

たとえば、「花びら生姜」や「花びら独活」の3Dの世界や、切込みの角度は、お若いあなたがここまで表現出来ることに唸りました。
よく中川さんは、お料理を作る人には色気が必要だと言われますが、その色気部分がこの花びらには必要です。
見事にクリアできていて、素晴らしかったです。

それから、このお写真はiPhone撮影とのことですが、iPhoneでもここまで上手に撮影出来ていることも驚きでした。
朝でもここまでの写真が撮れるのは、日々のお弁当投稿の賜物ですね。
いつかカメラを購入されたら、もっとお写真が綺麗になってビックリされることでしょう。

大変でしたが、玄米炊飯から始まり出汁取り、高野豆腐、桂剥き、出汁巻きを思い出す薄焼き卵…と、今までの色々な習ってきたことがたくさん入っているんだなぁと感じて、なんだかじーんとしました。

そうなんです。
ちらし寿司は今まで習った技術が総動員されているのです。
ですから、これをこんなに美しく仕上げられたということは、今までの一つひとつをちゃんと身につけて来られたということです。
今まで頑張って来たご自分を褒めてあげましょう。

最後に、ご主人さまのお言葉が嬉しいですね。
素敵なご主人さまだなあと思いました。

 
 


(玄米ちらし寿司 料理:塾生のまりりんさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


(蛤のお吸い物 料理:塾生のまりりんさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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京料理の特徴や唐辛子が体に及ぼす影響を陰陽で考えてみる

私は常々唐辛子を多用する食生活はしていないのですが、おととい「スンドゥブチゲ」をいただいて、横浜時代を想い出しました。
仕事仲間と韓国料理のお店に行ったり、たまたま知り合いが韓国の人だったりして、今より異文化のお料理に接していました。

京都でむそう塾がスタートしてからは、どっぷりと京料理の世界に浸かっています。
他の国のお料理に比べて、やはり京料理は作り方が繊細ですね。
そして、楚々とした美しさがあります。

京料理をいただくと、穏やかな気持ちや、繊細な感性、そして優しい心根が育つように感じます。
京都の街並みや、京都の言葉にも感じるように、静かでゆっくりとした、でもなかなか手強い面を裏に忍ばせた、まさに二面性のある世界がありますね。

一方、中国や韓国系のお料理をいただくと、スピードやエネルギーを感じ、即効性のパワーを感じます。
作り方が京料理に比べると大胆で、野性的な一面が残っていたりします。
でも、だからこそ、それらがパワーの源になるんですよね。
京料理より一物全体に近い作り方だからかもしれません。

*   *   *

先日、唐辛子を見ていて、こんなことを想い出しました。
私の故郷北海道では、真冬になると長靴の底に唐辛子を入れる人がいました。
私は経験したことがないのですが、クラスの男子にそういう子がいて、おばあちゃんがしてくれたと言っていました。

それから何十年も経って、たまたま「八甲田山死の彷徨」という映画を観たら、その中で凍てつく寒さから身を守るために、やはり靴の中に唐辛子を入れている場面がありました。

これをマクロビオティックの陰陽で考えると、唐辛子(陰性)が血管を開いて熱を生み出す(陽性)ので、まさに陰陽の勉強に最適な場面なのです。
食べ物には陰性が陰性を生み出すものや、陰性が陽性を生み出すものがあって、実に奥深いのです。

ですから、食べ物の一部分だけを見て、「陰性だ 陽性だ」と決めつけてしまわないようにしないと、本当の健康は維持できません。

なお、中医学では唐辛子は陽性に分類されます。
(マクロビオティックの分類とは異なることに注意。)

 
 

(スジコン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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