塾生さんから提出された食事日記で、嬉しいことがありました。
それは、5月の授業で習った「一番出汁」でお味噌汁を作ったら、お味噌汁嫌いの子どもがおかわりして飲んでくれたというのです。
また、今まで何も言わなかったご家族が、「このお味噌汁美味しいね」と言ってくれたそうなのです。
そんなふうに言われると、作った者としてはすごく嬉しいですよね。
「美味しい!」という反応は、お料理をする人には最高の応援になります。
なんというか、報われるんですよね。
お料理を作り上げるまでに費やした時間が、無駄にならなかったことが嬉しいんです。
そこにあるのは、食べた人の笑顔。
作った人の笑顔。
これって、最高の空間ですよね。
良い気に包まれた空間です。
***
でもね、食事日記を見ていてちょっと気になることがありました。
ものすごく具沢山にしている人が何人かいました。
お料理が苦手だと、お味噌汁に色々な材料を入れて、それをおかず代わりにしてしまう考え方があります。
しかし、それだと本当のお味噌汁の美味しさから少しズレてしまいます。
お出汁の美味しさを味わうためには、材料がいくつも入ってしまうと、その分だけお出汁の味に濁りが出てしまうのです。
よく素材の美味しさを引き出すために、出汁すら不要で、いくつもの食材のハーモニーで美味しくなるのだという考え方もあります。
それも分かりますが、多すぎるとやはり雑味が出てしまって、透き通った美味しさにはならないことが多いです。
もっと単純に、お出汁の美味しさを味わうお味噌汁。
お味噌も具材も添え物みたいなお味噌汁が、案外喜んでくれたりします。
毎日飲むものは、あんまり複雑でない方がいいのです。
その方が体が疲れません。
具沢山のお味噌汁はたま〜にね(^_-)-☆
(アジサイ キンシバイ)
(ビヨウヤナギ)
埼玉の自宅に帰ったら、エントランスに色々な花が咲いていた。
この後にはクチナシも咲く。