出汁巻き玉子を得意料理にするための鍵は無重力感とお箸の持ち方です

昨日は「中川式出汁巻き玉子特訓講座」を開催しました。
すでに幸せコースで習った人と、1期生で習っていなかった人のミックスでしたが、色々な場面での一コマ一コマが脳裏に焼きついています。
まさに笑いあり涙ありの一日でしたが、それぞれの皆さんの頑張りが熱く伝わって来て、とても氣の良い空間でした。
出汁も玉子も途中で追加するほどの量を巻き進み、最多数はHoさんの16本でした。
涙のNoさんは12本という具合に、自宅で一人なら絶対にイヤになってしまい、上達には限界があるところを、即座に中川さんの修正が入るため、知らず知らずに上達して行くのでした。
消費した玉子はなんと273個です!

この講座で感じたことは、続けて練習することの効果、的を得た指導、同じことをする仲間の存在、そして何よりiPhone5sのスローモーション機能の大活躍でした。
自分の腕の動きを知ることによって、一気に仕上がりに変化が出てきました。
スポーツの練習でも使われている手法ですが、これは効果がありますね。
iPhone5sじゃなかった人は、この動画が残せず残念でした。

次の写真の人達に共通の「あること」があります。
それはお箸の持ち方が中川式でちゃんと持てていることです。
特にすぐ下↓のNoさんは、左利きを右手持ちに直しての特訓でした。
右手で桂剥きも出来ます。
なんという努力家でしょうか!
ですから、達成感も人一倍強かったと思います。
フライパンからふっくらとはみ出た玉子の膨らみが、上手に巻けたことを物語っています。

 
 

出汁巻き1

 
 

Hoさんもきちんと中川式のお箸の持ち方ができているので、このように綺麗に玉子を立てられるようになりました。
課題は精神面での焦りをなくすことです。

出汁巻き3

 
 

Naさんもご覧のとおり、ちゃんとお箸を持っています。
この腕の角度を忘れずにすれば色気のある巻き上がりになります。
中川さんの動画の手つきには色気がありますものね。

出汁巻き4

 
 

オマケ
手に汗する場面がありましたが、確実に上達しました。
必ず出汁巻き美人になりましょう。
すでに美人ですが。

出汁巻き5

 


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柚子味噌の美味しさや玉ねぎの甘さに癒やしを感じる福ZEN

福ZEN なかがわ

(写真は講座のための特別メニューなのでおかずを少なくしてあります)

きょうから3日間はむそう塾の単発講座で福ZENがいただける。
そろそろ写真のように柚子味噌が美味しい季節。
3日間どんな福ZENが登場するのかな?
3日連続受講される塾生さんもいらっしゃるので、微妙に福ZENの内容も変わることは想定内。
ワクワク♪

 


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グルメも唸るマクロビオティック料理が中川善博の陰陽料理

人はなぜ美味しいものを食べたがるのでしょう?
それは美味しいものを食べた時の満足感が心地良いからですね。
ですからお料理には「美味しい」ことが絶対条件です。
「体のために良い」という観念的なお食事では満足できません。
ですから病人であっても、いや病人だからこそ美味しいことが不可欠なのです。
誰だって具合の悪い時には食欲が落ちるからです。
そこを助けるのは美味しさにほかなりません。

では、グルメ料理なら病人は元気になれるのでしょうか?
巷で美味しいと評判のお料理なら病気は良くなって行くのでしょうか?
それなら嬉しいのですが、反対にグルメ料理ばかりでは健康を損ねてしまう人も多いですね。
美食家に病人が多いのはそのためです。
そこにマクロビオティック料理の存在意義があるわけで、じわじわとマクロビオティックの知名度も上がってきましたが、それとともに誤解されていることがとても多くて、困った現象だなあと常々思っています。

結論からいうと、グルメ料理とマクロビオティック料理の違いは、陰陽バランスがあるかどうかということです。
口に美味しく感じる面だけ強調するとグルメ料理になりますが、人間の身体と健康を考え抜いて陰陽を用いて作ればマクロビオティック料理になります。
それなら、マクロビオティック料理でありながらグルメの要素を兼ね備えれば文句なしですね。
それがむそう塾でお伝えしている「中川善博の陰陽料理」です。
一般的に広まっている不味いマクロビオティック料理ではなく、グルメも唸るマクロビオティック料理です。

なお、一般的には動物性や白砂糖や乳製品を使わないのがマクロビオティック料理だと思っている人がとても多いのですが、肝心なのはいつも陰陽バランスを保っているかどうかです。
すでに罹ってしまった病気を改善することを目的としたマクロビオティック料理(食養料理)と、病気にならないために健康をキープしようとするマクロビオティック料理は、きちんと分けて考える必要があります。
そうでないといたずらに窮屈でかえって体調不良を招く結果になってしまいます。

むそう塾にはここを混同している人が次々と来られます。
マクロビオティックの広め方にも問題があるのですが、マクロビオティックを知ってから体調を崩した人を見ると本当に可哀想になってしまいます。
マクロビオティックを誤って実践すると、「著しい偏食」をしているだけになるのです。
これはかなり危険です。
私は長い間このような人を見てきましたから、何としてもこの危険なパターンに落ち込んでほしくないと思っています。
そのために一般の相談も受けながら、一人でも多くの人に正しくマクロビオティックが伝わるよう、文字どおり日夜奮闘しています。

もっと伸びやかに、もっと大らかに、たまにはこんなパスタや、こんなお鍋を楽しんでください。
ほっこりと幸せになれるひととき。
それが良い陰性です。

 

鳥なんば 尾張屋

(鳥なんば 京都 尾張屋 高島屋店)
※  葱多めと注文して陰陽バランスを図ること

 


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料理に現れる作り手の人格・性格などを意識すればもっと美味しくなります

明太子パスタ 中川善博

 

先日、中川さんのブログに突然こんな写真が登場しました。
「明太子パスタの作り方 Oyaji流」
午前10時過ぎに記事がアップされて、その日のお昼にはもうパスタを作った人がTwitterで写真を載せていました。
それから次々とむそう塾生の写真がタイムラインに上がって来ます。

その中でも1回目で及第点だったのはJさんのパスタくらいでしょうか。
写真撮影がもっと早かったらなお良し!

明太子パスタ じゅん子

 

一番早く作ったRさん。
中川さんからのTwitter指導があり、その後3回ほど作ったようです。
なんと、Rさんは「明太子はキライだけど中川さんのお料理は美味しいから作った」そうです(笑)
そして、案の定美味しかったそうです。
でも、大葉もすだちも・・・。

明太子パスタ 麗可

 

次はNさん。
この方はお子様用にパスタの量を減らしたと思われます。
でも、明太子が・・・。

明太子パスタ 夏目

 

夜になって別のNさんが。
あれれ? スダチが2枚ある!

明太子パスタ 直

 

翌日になって登場したのがKさん。
あれれ? 麺の太さが違いますね。

明太子パスタ けいたん

 

こんなふうに中川さんが写真と作り方を公開しても、作り手によって様々にアレンジされてしまいます。
そのことは常々むそう塾でお料理をお伝えして、その復習段階になると実にそれぞれの結果になる現実を知っていますので驚きませんが、その理由がとても面白いのです。
いえ、面白いなんて言っていては中川さんが悲しみますが・・。

ではその理由なのですが、
1 観察力が欠ける
2 繊細性が欠ける
3 アバウトである
4 まだ中川さんの料理の奥深さを知っていない
これらが主な理由です。
でもそれらは常々塾生さんを拝見していると、こういう間違いをするであろうことが予測出来てしまうのですが、それがあまりにも的中するので、それが面白いのです。

よく中川さんが愛クラスの時に初対面のかたに対して、「あなたがどんなご飯を炊いて来るか私にはもう分かっています」というのは、このような背景があってのことです。
お料理にはその人の人格や人柄や精神状態がすべて反映されます。
ですから、一つのお料理を教えても、作り手が変わると出来上がりに差がでます。
むそう塾では一人ひとりでお料理を完成させますので、その差がいつも歴然と現れます。

ちょっと各人のお料理写真から作り手の内面を覗いてみましょう。
上からいきます。
<Jさん>
日頃からの観察力がそのまま出た仕上がりになっています。
Jさんの観察力はかなり高くて、それでいてキュウキュウと神経質にならないところが良いです。
良い意味での大胆さがあるためです。
<Rさん>
早い(速い)けれどそそっかしい性格がそのままです(笑)
速いために見落としてしまうものが多いのですが、そのスピードがあちこちで活かされる場面が多いので、回数を重ねながらその点を補って行くのが良いと思います。
そんなに生き急がなくても良いではないか、くらいのおっとりさを育てましょう。

<Nさん>
いつものアバウトな性格がそのままです。(あぅ〜)
お料理にアバウトは大敵ですね。
繊細性も欠けます。
繊細さが不足している場合は、誰かに指摘されることによって気づきを得るので、少しずつ改善することが可能ですし学習効果もあります。
しかしアバウトは万事において共通するため、芋づる式にあちこちで顔を出してきます。
アバウトだとお料理は美味しいことから遠ざかりますが、人づき合いでは良い場合もあります。
お料理に出てしまうアバウトさは、心して自分を律することによって改善可能です。
そこにはそれを指摘する人と、律する自分の精神力が必要なのですが不可能なことではありません。

<すだち2枚のNさん>
スダチの量を考えた結果2枚になったのかも知れせんし、もしかしたらお疲れで酸味が欲しかったのかも知れません。
全体的に丁寧さに欠けるのは、生き方において不満のあることが多いです。
心を込めた仕上がりは、どんなお仕事でも気持ちの良いものです。
もちろん人間関係においても。
それがまたお料理に反映して更に美味しくなるという循環です。

<Kさん>
まだ中川さんのお料理に出会ってから日が浅いので仕方のないことですが、幸せコースを初めとして、中川さんから伝えられたお料理を復習する際の約束事があります。
それは指示されたとおりに作ることです。
それをむそう塾では「完コピ」と言っています。
完全コピーの意味ですね。
中川さんのお料理は実に微妙な加減が計算されているので、それをちょっとでも狂わせると似て非なるものになってしまいます。
それでも美味しいのですが、それは中川さんが伝えたかった味ではありません。
そこの厳密さがプロたる所以だと思ってください。

ということで、「材料が全部揃わなかったら作らない」がむそう塾の約束事です。
中川さんのお料理を完コピすれば、あなたに新しい道が拓けます。
不可能から可能を生み出します。
たかが料理と思わないで、お料理で自分を発見し、修正して、現状を打破したり、夢を実現させる踏み台にされることをお勧めします。
中川さんのお料理にはそれだけの力があります。
なぜなら、マクロビオティックの陰陽バランスを踏まえたお料理だからです。
マクロビオティック料理はその陰陽バランスをもって人生の陰陽バランスも調えてくれます。

 


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プロの料理人による栗の皮のむき方を動画で公開しました

音楽あり、赤ちゃんの泣き声ありの動画ですが、プロの料理人が栗の皮をむくところを公開しました。
まるで桃でもむくかのように、するするとむいてしまう手つきは凄いです。
中川さんのむく栗は艶っぽくて、萬亀楼さんでの修業時代でも店主から「色っぽいわあ!」と言われたそうです。

 

栗1 むそう塾
(むいた人:中川善博)

動画の最初の方では栗の皮を切るところが入っていませんので、こちらで補っておきます。
栗2 むそう塾 栗3 むそう塾

 

ここから先は動画をごらんください。
1個目と2個目では栗の形が違うことに注意。
包丁を入れる順序が違います。
[youtube]

 


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