私の息子は2,670グラムと小さく産まれました。
妊娠したら野口整体で育てようとしていた私は、助産院で出産したかったのですが、39歳の初産ということもあって受け入れてもらえませんでした。
何軒かあたったのですが、距離的に遠すぎたので、市内で評判の良い産婦人科で産むことにしました。
しかし、可能な限り自力で妊娠出産を経過させたいことを伝え、先生も協力してくださることになって、自然分娩と母乳で育児をスタートさせました。
ところで、妊娠中に病院探しをしていたら、東京で入院費用が100万円を超える病院があってビックリしました。
詳しい内容は抜きにして、退院前のお食事がフランス料理のフルコースで贅沢なものでした。
理由は一生に何人も子供を産まない現代において、出産は女性の大仕事だから、その労をねぎらってリッチなお食事や室内装飾を施したというものでした。
結構な人気らしく、予約でビッシリとのことでした。
一方私がお世話になった病院は通常の和食でしたが、結構おかずの種類が多くて、とても食べきれる量ではありませんでした。
看護婦さんに量が多いですねとお話をしたところ、「お産をすると体力を消耗するから母体の回復を早くするためにこの量なんですよ」とおっしゃっていました。
でも、野口整体で少食に慣れている私は残してしまうので、夕食には夫に来てもらって手伝ってもらいました。
きっとあれを全部食べていたら、私の場合は負担になっていたと思います。
病院側はたくさん食べることが体に良いと判断していたから、あの量になったのでしょう。
今マクロビオティックの視点でそれらの病院のお食事を考えると、どちらも授乳中の人には負担の多い内容だったなと思います。
おっぱいを出す出さないに関係なく、お食事は血液を汚さないものが適しているので、玄米ご飯を主とした野菜中心のマクロビオティック料理は、とても授乳中のお食事に向いていると思います。
むそう塾には助産院で玄米を知ったといって来られる方が多いです。
そして助産師さんのむそう塾生も何人か在籍しています。
彼女たちはお食事とおっぱいの関係を、体験をとおしてよくご存知です。
私がした体験とマクロビオティックの理論を合わせると、おっぱいにも陰陽があって、お母さんの食べたものと精神状態がおっぱいの質に直接反応します。
妊娠・出産を通じて女性ホルモンが大きく動き、お母さんは精神的にも不安定になったりします。
授乳中は寝不足も手伝ってその不安定さは極地に達します。
この私だって涙を流しつつ産後を過ごしました。
頼れる人もいなく、たった一人で責任ある育児を乗り越えようとしていたからです、
そんなおっぱいは美味しいはずもなく、子供にはよく泣かれました。
そういう時のおっぱいはシャバシャバしていますね。
ちょうど生玉子と同じで、陽性なおっぱいはキュッと盛り上がって高さがあります。
しかし陰性なおっぱいは平たくて表面張力が弱いです。
さて、先の記事の乳腺炎についてマクロビオティックの見解では、タンパク質の多いものや油脂類は乳腺を詰まりやすくさせるから控えた方が良いとされます。
それは血液の質が悪くなるからですね。
お母さんにはピンと来なくても、体と赤ちゃんは敏感なのですぐ血液の質が判るのです。
特に赤ちゃんは命がかかっていますので、血液(おっぱい)の質に敏感になるのは当然です。
ですから、先の記事でてんこさんが指摘されたような乳首の問題や抱き方の問題を除くと、乳腺炎の原因は食べ物と精神面の影響を考えるのが妥当かと思います。
私の場合は乳首が小さかったので子供がうまく吸えなくて、しばらくは搾乳して飲ませました。
赤ちゃんの体重が3キロを超えると吸う力も強くなってちゃんと吸えるようになるという言葉を支えにして。
その間は桶谷式の乳房マッサージを受け、張っていた乳房を揉みほぐしてもらった快感はとても良いものでした。
氣がグーッと通って行く感じが判ります。
授乳の快感ってこの「氣の流れ」でもあります。
あ、そうそう。
乳腺炎を防ぐ食べ物って、結局は私達全員に当てはまるものなんですよね。
そりゃあそうです。
きれいな血液を作る食べ物は、どんな人にも合うからです。
ということは、授乳期だからといって特別なことは考えないで、いつもと同じくバランスの取れたお食事をすれば良いわけです。
ただ、授乳期は喉が乾きますので、水分補給はこまめにした方が良いです。
もっと書こうと思っていたのですが、時間切れになってしまいました。
これから「マクロ美風の陰陽落とし込み講座」があります。
この続きはまた明日。
(麗可ちゃんとにっちちゃんの赤ちゃん)