人の身体や精神はその人固有のバランスを持ってる

きょう京都からの帰り道、Twitterを覗いていたら、下のようなTweetがありました。
きょうの深夜に書いた私の記事も、これと同じような背景を踏まえての記事でした。
こういうことを伝えたかったのです。
それにしても、良いタイミングでこのTweetを見つけました。

私が下のTweetの中で注目するのは、「施術を受けても自分の中に毒を持ったままでいられる。」という一文です。
ここがとても大事ですね。
ロボットのように同じ型にはめていくのではなく、その人らしさを残したままバランスを整えるというのが本来の整体であることを物語っています。
つまり、本当の健康とは歪んでいてもいいわけであって、施術者が理想を押し付けるのではなく、相手が気持ちよくしていられたらそれでいいのです。
あくまでも相手の立場に立つことが不可欠です。

<Twitterより>

Un Yamada @uncoubou
時々整体に行くと骨格や内臓は正しい位置にはまるけど何か気持ち悪く扱いずらくなり、癖や思考や踊りにあったスパイスが消えてしまう事がある。その場合歪まないように生活したくなるし歪むことが悪だと思うようになるし自分の体をどんどん受け入れられなくなったりする。正しさは人それぞれなのに。

Un Yamada @uncoubou
若林先生が凄いなーと思うところは私の体を私が扱いやすいようにしてくれるけど一般的な正しさの中に押し込めないこと。気力と体力のバランスを整えてくれて、施術を受けても自分の中に毒を持ったままでいられる。

若林理砂 @asilliza
多分、私自身が自分の精神と肉体の歪みを自覚してるからだろうなぁと思うことがあります。その人の身体や精神はその人固有のバランスを持ってるから、よそから「これが正しい」と矯正しても意味のないこと。

若林理砂 @asilliza
特にアスリートやクリエイターは、「壊さないでね、歪めないでね」がムリな人々。物理的世界から乖離しないことと、次元の違うクリエイションやパフォーマンスを産むことのせめぎあいを助けるのが私たちの仕事。

以上引用おわり

 
 

ふろふき大根 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(ふろふき大根 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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歪んでいても、ずれていても、曲がっていても、それも自分

整体でもカイロプラティックでも、人の身体に触れることを職業とされている人が案外犯しがちなこと。
それは教科書どおりの身体でなければ、すべて異常と判断して調整しようとしてしまうことです。
結論からいってしまうと、少々骨がずれていても、姿勢が歪んでいても、指が曲がっていても、長年の間にその人にとってはそれがちょうど良いことがあるのです。
それを単純に教科書的に矯正してしまうと、他のところに歪みが生じたり、痛みが出たり、不快な症状に悩まされる場合があります。

みんなお顔が違うように、人の身体もそれぞれの個性があって、異常かと思えるような特徴にビックリすることがあります。
ベテランになると、その一見異常とも思える部分の存在をまるごと認めて、そこには手をつけないで他の部分に着目したりします。
私の父も若いお医者さんが「これは大変です」というのを、「いやいや、これで何十年もやって来ているので、ここは別にこれでもいいんだよ」とやんわり返していたことがあります。

あるいは、夫もカイロプラティックにたった一度だけ行った際に、骨盤を矯正しますと余計なところをいじられて、その後股関節が痛いといい、完全に痛みが消えるまで3年ほどかかりました。
ですから人の身体に触れる職業の人は、本当に腕を磨かねばなりません。

ちなみに頭はとても敏感なところなので、すぐ体調に影響します。
美容院では頭をマッサージするところもありますが、そのせいで体調が狂うのがいやなので、私は頭のマッサージはいつもお断りしています。
自分の頭は信用できる人にしか触らせません。

自分の体は自分でかなり調整できます。
ですから、骨折部分を元に戻す場合などを除いて、あまり機械的にいじくりまわさない方が良いと私は思っています。

 
 

ひじき豆 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(ひじき豆 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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自分の周りに存在している人たちには役割がある

私たちはいつも理想と現実の中で生きています。
人はともすると理想を求めてしまいがちで、そのために自分を苦しくさせたり、悩みを作ったりしてしまいます。
しかし、すべてを意味あるものとして受け容れられたら、気持ちの持ち方も現実に起きている悩みも受けとめ方が変わってきます。

私がマクロビオティックを知る前は、人生の悩みを宗教や哲学や文学に答えを求めて彷徨っていました。
求めても求めても肚の底に確信となって揺るぎないものとなるには今ひとつ弱いように感じました。
でも、マクロビオティックの陰陽で物事を判断するようになると、それまでには得られなかった安心感があって、いわゆる「肚が据わる」状態になりました。

マクロビオティックの前に野口整体を知っていた私は、東洋医学的な健康法を採用してはいたものの、その哲学部分を深く落とし込めていなかったと思います。
それが桜沢如一先生の本を読み進めて行くうちに、マクロビオティックの哲学部分の考え方がすんなりと胸に入って来て、とても心地よい安心感に包まれるようになったのです。

ところで、あなたが望みどおりでない人間関係に置かれた時、どのように考えますか?
自分の理想とちょっとでも異なっていると、人間は不愉快に感じるようになりますし、我慢をするか、言葉に出して人間関係を気まずくしてしまいがちになります。

そんなとき、すべては意味があって自分の周りに存在していると考えられたら、とても目の前が明るく感じるようになったりします。
それまで気に入らなかった夫や子供だって、あるいは親だって、全部意味があって存在しているんだと思えたら、視点が変わってきます。

あの人は私にどんなことを伝えたくて私のそばにいるんだろう?
あの人はどんな役目を持って私のそばにいるんだろう?
そんな視点で周りの人たちの役割を考えてみるのです。
たとえば産まれたばかりの赤ちゃんですら、ちゃんと役目を持っているのですから、大人目線だけで考えないで、自分に対する周りの人たちの役割に想いを注いでみましょう。

ここで大事なことは、気に入らない人ほど役割をもっているということです。
もしあなたの周りに気に入らない人がいたなら、自分にとってのその人の役割を探してみませんか?
あるいは、気に入らないまで行かなくても、ちょっと不満があるというのでもかまいません。
そんなちょっとした不満もストレスの要因になりますので、視点を変えてストレスを減らす方法として使えます。

私も常に「その人」の存在する意味を考えながら決断の参考にしているのですが、それをマクロビオティックの陰陽と照らし合わせてみると、面白いほどに陰陽バランスが取れているのです。
そんなことを陰陽で考えながら自分の人生や相手の人生を考えると、とても良い落とし所が得られて落ち着きます。
陰陽の視点って本当に凄い力をもっています。

 
 

京都 真如堂

 
 

(京都 真如堂にて 2015.11.24)

きょうは11月30日。
これで京都の街も紅葉を求めての観光客が減ることでしょう。
お料理の世界も11月と12月では盛り付けの季節感も変わります。
季節を反映しながら自然も人間も一緒に生きています。
ともに呼吸をしながら。

 
 

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迷った時の考え方

生きていれば何かを決断するときに迷うことは多々ありますね。
選択肢がいくつもあると、ウロウロとそれらを比較して、あーでもない、こーでもないと時間ばかり消費して、一向に答えが出せない人もいます。
そういう人は案外損得で物事を考えていることが多いです。

マクロビオティックを知っている人ならば、何かを選択するときには「氣」で決めてみましょう。
ピピーンと自分の感性が反応するもの。
ハッとするもの。
選択したもの(方法)が自分を笑顔にしてくれるもの。
それだけで十分です。

そして大事なことは、チャンスを逃さないということ。
平和ボケしている人たちは、明日も明後日もずーっとこの平和と健康と環境が保たれると錯覚しています。
しかしそれは危険です。
本当は明日の命さえ定かではないのです。

今自分を取り巻く環境に心から感謝して、その中から自分が一番気になることに時間を費やしましょう。
目を閉じた時、あなたの頭の中には何が浮かびますか?
人ですか? 物ですか?

迷った時にはとにかく行動すること。
迷うことに専念してはいけません。
行動しながら答えを出すのです。
迷うことに時間を使える人は暇な人ですね。
自分に自信がなかったり、勇気がなかったりすると迷うことが多いです。

それでも迷うときには、信頼出来る人に相談するのも良いでしょう。
これはマクロビオティック的にいうと、考える人の陰陽が異なるので、思わぬ意見が聞けたりして、今まで悩んでいたのは何だったのだろうと思うこともあります。

つまり、迷った時の解決方法は、陰陽を入れ替えながら考えるということです。
陰陽を意識して答えを出す方法なら、短時間で結果が出せます。
今の自分の行動、考え方、すべてを陰陽でチェックしてみましょう。

時間は生産性のあることに使うのが人生です。
この生産性は、考え方一つで非生産性にもなります。
迷った時こそ陰陽を。
感情優先ではありません。

 
 

京都 真如堂

 
 

(京都 真如堂にて 2015.11.24)

 
 

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2016年度(第2期)秘伝コース」受付開始のご案内

むそう塾って面白いなと思います。
それは、頑張る先輩の姿を見て、後輩が「あんなふうになりたい」と毎日エネルギーをもらっているのです。
日本全国バラバラな所に住んでいて、月に1回だけ教室に通っているのに、毎日会っているかのようなやり取りをタイムリーにしていて、なおかつ京都から瞬時に指導が届くのです。
別に通信教育とはうたっていませんが、離れていてもあらゆる方法で塾生さんの腕を向上させようと、お弁当投稿まで毎朝の指導になっています。
そうこうして塾生さんが身についた力は、先輩から後輩に確実に良い刺激となって伝わり始めています。
生きるために必要なことをマクロビオティックの視点で整理してみると、人生が愉しく思えて勇気が湧いて来ます。
そんな愉しい人生に贈る最上のお料理がこの秘伝コースに織り込まれています。

頑張ってむそう塾に何年も通ってくださった人たちに贈る中川善博からの感謝のコース。
それが秘伝コースです。
先輩たちの熱い想いがこのコースを創りました。
中川善博の言葉を授業内容に替えて次に記します。
【愛クラスの玄米炊飯に始まり、常に上へ上へと克己心と向上心を胸にむそう塾に通い続けて下さった塾生だけが辿り着く高み。
中川善博が口伝する陰陽料理もついにここまでお伝えするのかという思いで感動しています。
塾生の中の塾生、スーパー塾生が誕生します。
この秘伝コースを無事卒業すれば、もう「素人」とは言わせない。 中川善博】

【2016年度(第2期)秘伝コースの講座内容】

【講座名】
「2015年度(第2期)秘伝コース」

【コースのカラー】
京紫色

【授業内容】
秘伝のため、すべてを公開するのではなく、秘伝コースお申込者のみにご連絡しますが、2015年度前半の内容はブログの記事から少しご覧いただけますのでまとめてみました。後半はこれからのお楽しみです。
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース土曜クラス 2015.5.16
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.5.17
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.6.20
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.6.21
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.7.19
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.7.19
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.8.22
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.8.23
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース土曜日 課外授業 2015.9.19
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース日曜日 課外授業 2015.9.20
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.10.17
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.10.18
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.11.21
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.11.22

【授業時間】
11:00       入室および準備
11:30~17:00 実習&試食
17:00       解散
17:00~17:30 質問&自由時間
17:30       退室(時間厳守)
※教室外での授業はその都度事前連絡します。

【授業日】
2016/5/21 6/18 7/16 8/27 9/17 10/15 11/19 12/17
2017/21 2/18 3/18 4/15

【受講資格】
満足コース在籍者のみ

【受講費】
500,000円+消費税

【受講費の振込期間】
2016年1月25日(月)〜1月29日(金)

【キャンセル料】
・入金前:0%
・2016年1月30日〜3月31日迄:受講費の20%
・2016年4月1日以降:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

筍と紋甲烏賊の木の芽和え マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(筍と紋甲烏賊の木の芽和え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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