昨日は最近中川式の玄米ご飯を食べるようになった人の体の変化について、ご本人の体験を記事にしました。
「玄米ご飯を食べ始めて感じてきた体の変化(体験談)」
そこでは「血液の質」について触れました。
血液の質といっても、それを気にしていない人にはピンと来ないことでしょうが、注意深く観察をしていると、どなたでも実感することが出来ます。
ただ、普通はあまりそれを意識しないで暮らしているだけですね。
マクロビオティックではその辺のところを、陰陽という視点で体や心の状態をキャッチすることが出来ます。
よく陰陽というと、学校でお勉強をするように、教科書があってノートを取って勉強するのだと思い込んでいる人がいるのですが、すでに陰陽は厳として存在しているものなので、実は「気づく」ものなのです。
昨年、日本CI協会で出版された「マクロビオティックの陰陽がわかる本」は、日常の様々なことから陰陽を感じ取れるように工夫された良書です。
むそう塾ではこの本を塾生さんにおすすめしています。
ただ、この本はあえてお料理についてはページを割いていません。
それは、一般的に「マクロビオティック=マクロビオティック料理」と思い込んでいる人が多いので、そうではないマクロビオティック本来の「考え方」を知ってもらうための本だからです。
(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会)
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さて、冒頭の「血液の質」ですが、これは間違いなく食べ物で左右されます。
さらには、その人の精神面も影響します。
ですからむそう塾では、お料理だけではなく、どんな気持ちで毎日を過ごしているのか、この点を細かくチェックしています。
とにかく笑顔の出る日々を送ることを第一順位にして、そのために自分は何をするべきなのか?
それをみんなで実践に移しています。
なぜなら、笑顔でいられるときが一番その人が素敵だし、周りも幸せ感をもらえるし、最も健康に近づいているからです。
そんな健康体になるために「何を食べるか?」あるいは「いかに食べないか?」はとても重要です。
その辺の選択に関しては、私はマクロビオティックとともに薬膳の考え方を参考にするのが良いと思っています。
以前から私が使っていた本に「すぐに役立つ食品成分表」(菅原明子監修)があります。
これは五訂なので、現在の七訂の成分表ではありませんが、サブタイトルのように食品の陰陽がひと目でわかって、陰陽初心者にはとても参考になるものです。
(すぐに役立つ食品成分表 菅原明子監修 池田書店)
最近この内容を踏まえて、同じ池田書店から「五性五味帰経がひと目でわかる食品成分表」(杏仁美友監修)が出版されました。
こちらは、ひと目でわかる食品数は少ないのですが、現代栄養学と薬膳を組み合わせていて、陰陽からもう少し細かく分かれて、体内での作用まで知ることができるようになっています。
(五性五味帰経がひと目でわかる食品成分表 杏仁美友監修 池田書店)
これらの本に出てくる「陰陽」や「五性」「五味」「帰経」は、現代栄養学一辺倒で食べ物を考えていた人たちには大いに知ってほしい内容ばかりです。
このような視点で食べ物を選択して食べ方を改善すると、あなたの血液の質はグググッと変化して来ます。
1日2日3日・・・・・3か月もすると必ず大きな変化が現れます。
女性なら1か月で実感される人も多いですね。
ミクロな視点になりがちの現代栄養学ですが、マクロな視点でとらえる東洋の考え方は、きっとあなたの人生に革命を起こすことでしょう。