お酒をいただくときには陰陽バランスを忘れずに

昨年私が鱧しゃぶを食べたいなんてボソッと言ったところ、今年は中川さんが鱧しゃぶを作ってくれました。
しかも秘伝コースの授業で!
事の発端は、中川さんが鱧の骨切り用包丁を10万超えで買った数年前に遡ります。
鱧しゃぶはその包丁を使う姿を見たいという私の欲から出た言葉で、なかなかそのチャンスがなかったためです。
昨日は秘伝コースの皆さんと一緒に念願の鱧しゃぶがいただけて、至極満足な一日でした。
(私はきょうもいただけるので役得です^^)

ところで昨日じゅん子ちゃんから、「秘伝コースに来たら毎月お酒が強くなって行くw」と話が出ました。
私は心のなかで(シメシメ)と思って聞いていました。
というのは、じゅん子ちゃんは、むそう塾に来られて食べるものや食べ方に気をつけて、滋賀のじゃい安といわれるほどの美味しい糠漬けを毎日召し上がっているので、すっかり腸も肝臓も元気になっているのだと思います。

毎日適正なミネラル補給も出来ていますし、秘伝コースのお料理はお魚料理も多かったので、お酒の陰性に負けない陽性が摂れていることも大きな要因だと思います。
マクロビオティックと称して、お野菜だけでお酒をいただくと陰陽バランスを欠いてしまうので、そんな時には少量でも良いから動物性をいただくのが良いですね。

私はマクロビオティックを知ってから10年ほどお酒を飲みませんでしたが、渋谷のとあるBarに入った時、アタリメが目に入り注文してみました。
北海道出身の私なので懐かしかったのが頼んだ理由ですが、お酒ととても合って陰陽を知ってから口にするアタリメは感慨深いものとなりました。
ただのイカよりうんと陽性になって味も深みを増し、お酒の陰性を中和するにはピッタリです。
アタリメを食べたのは実に30年ぶりくらいだったと思います。

お酒が強い弱いは個人差がありますが、少なくてもお酒が美味しく感じて悪酔いもしない時は、体調も良く精神的にも良好な時です。
嫌なことを忘れたいために呑むお酒ではなく、笑顔で健康的に呑めるお酒は陰陽バランス的にも悪いものではありません。
お料理を美味しくいただくための陰の演出にもなります。

それにしても昨日の鱧しゃぶとお酒は美味しかった!

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

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第210次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<第210次 むそう塾 パスポート取得者>

Mo(90−6)さん

<寸評>

◆中川善博より
どうなることかと思いましたねぇ。
硬い米に硬い気持ちの人が重なって、大丈夫だろうかと私も心配になりかけていました。
こういう時はどちらかを変更してみるのも手なのです。
あなたの気持ちは少々頑固なのですぐには変わらないとしても米は違うものを探せます。
ちょうど新米切り替えの季節でよかっったですね。あなたはついています。
このパスレベルのご飯をまずは100日黙ってよく噛んで食べ続けてください。
そうすれば少々頑固なあなたの気持ちが花咲くように開くでしょう。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
すでに他のマクロビオティック料理教室で習っておられたのに、ご家族のために美味しい玄米ご飯を炊こうとしてむそう塾に来られたあなたは、この20日間ほど頭の中がグルグルしていたことでしょう。
それほどむそう塾の玄米ご飯やお料理は高いレベルであることを実感していただけたと思います。
玄米の種類に泣かされながらも良くここまで頑張りました。
これからはお子さんやご主人様にも喜んで召し上がってもらえますね。
事後報告も楽しみにしています。
おめでとうございます。

下の写真はあなたが愛クラスを受講された時の玄米ご飯とお味噌汁と糠漬けです。
これからはこの3つを基本にして、しっかりと食生活を立て直してくださいね。
またお会いしましょう。

 
 

玄米ご飯・お味噌汁・糠漬け マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(むそう塾三種の神器 料理:京料理人 中川善博)

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「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」の玄米炊飯指導の過去記事はこちら、パスポート取得者発表の過去記事はこちらのカテゴリーからご覧いただけます。


カテゴリー: むそう塾 パスポート発表 | 2件のコメント

腸内細菌と食物繊維の関係は糠漬けにも当てはまります

マクロビオティックでは食べ物が心身に与える影響を細かく判断して行くのですが、とりわけ重要なのが腸との関係です。
人間で一番大事なところはどこ?と質問すると、「心臓!」という答えが返ってくることが多いのですが、東洋医学の考え方をベースにするマクロビオティックでは、腸を一番大切に考えます。
足の裏やふくらはぎを第二の心臓と呼んでツボをマッサージする人が多いのですが、私はまず腸を意識してほしいなと思います。

むそう塾をして多くの塾生さんに接していますと、腸にトラブルのある人とそうでない人は、思考との関係でもつながりのあることが良く分かります。
幸せコースでは食事日記をつけてもらって細かく観察しているのですが、お食事内容や食べ方を変えることによって便の状態が変わり、精神面にも影響することが確認できます。

話は変わってもう15年ほど前のことですが、私が義理の姉に玄米ご飯の炊き方を教えてあげたことがありました。
その炊き方はリマ・クッキングスクールで習った方法だったのですが、その姉が一番最初に発した感想が「うんちの量がすごく多くなってビックリした!」というものでした。
常々お肉が多くて野菜の少ない生活をしていた姉の腸内は、私の想像していたとおりの状態だったので、自身の体調不良もあって私の玄米ご飯に興味を持ったのでした。

昨日、Facebookで内海聡先生が腸のことについて書かれていたのですが、ここに登場する藤田紘一郎先生は私も直接お会いしたことがあって、その考え方に大いに関心をもち、息子を育てるときには「不潔のススメ」をしておりました(笑)
当時は学校給食関係の活動もしていたので、藤田先生にお越しいただいて講演会も開催したのですが、どれほどの人が腸のことを理解してくださったのかな?
私は腸内細菌のことを知ったおかげで、息子のアトピーを治してやれたし、中川式糠漬けの威力も確認できたし、玄米ご飯の食物繊維の働きも確認出来ました。
マクロビオティックを知って玄米ご飯に出会えて本当に良かったです。

この内海先生の記事を読めば、賢いむそう塾生ならハハーン!と来て、糠漬けに関する馬鹿な質問はしなくなることでしょう(笑)
それは「食物繊維は腸内細菌の餌ですから」という部分です。
糠床の中は人間の腸内と同じように考えられるので、糠床(乳酸菌)にも餌が必要になるのです。
このことに気がつかずに、「糠床の調子が悪いんですけど〜」という塾生さんがとても多いですね。
糠床の餌はお野菜だったり米糠だったりするので、それらを定期的に糠床のご機嫌を見ながら補充した結果が糠漬けであることをお忘れなく!

以下に内海先生の記事を転載させていただきます。

*   *   *

<内海聡先生の記事より>

腸内細菌・う〇こ・脳

腸をかわいがれば脳がよくなるというのは、寄生虫博士で有名な藤田紘一郎氏の言葉です。彼は世界各地のう〇こを集めることを長年やっていて、う〇こ集めに訪れた国の数は、発展途上国を中心に70か国近くで、集めたう〇この数は10万個を超えているそうです。そして研究により、世界の人々は実に様々な寄生虫に感染していることが分かったそうで、う〇この大きさが国によって大きく異なることがわかったそうです。

一例をあげるとニューギニアの人々のう〇こはやけに大きいのだそう。一日700gもあるそうで、中南米の人たちのう〇こも大きく、メキシコ人の出したう〇こは巨大だったそうですが、あとで調べるとメキシコ人は世界でも食物繊維を最も多くとっている一つだとか。食物繊維は腸内細菌の餌ですから、食物繊維を多く含む食品をとると、腸内細菌が増えてう〇こが大きくなるのだそうです。

さらにいうとう〇この大きさと自殺率が反比例していることも分かったとか。世界の国々の自殺率を比較すると、う〇この大きい国は自殺が少なく、う〇この小さい国がおしなべて自殺大国だそうです。食物繊維が多い国は自殺率が低いということなのかもしれません。これは腸内細菌が脳内ホルモンの前駆物質を作っているということに、関係していると推測されています。また腸内細菌は栄養にも関係してきます。

腸内細菌は消化を助け、ビタミンBやCを合成し、免疫力の70%を作っているとまで言われています。また、腸内細菌がいるマウスといないマウスの実験では、腸内細菌がいないマウスは非常に攻撃的になることがわかりました。ようするにただ栄養が多い食べ物だけを食べても意味がありません。腸内細菌がよい配分だと吸収率や合成物質も変化し、その相互作用によって健康は作られていくということなのです。

ちなみに、善玉菌、悪玉菌という呼び方はまったく不適なので使わないようにしてくださいね♪。

(画像はネットよりお借り)

内海 聡さんの写真

 


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第209次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<第209次 むそう塾 パスポート取得者>

Or(90−1)さん

<寸評>

◆中川善博より
毎日の激務の中で、ぎりぎりのところで公私のオンオフを切り替えておられるあなたは強いです。
パッと集中モードに切り替えて、さっと緩めに入れるのは強さもあるでしょうが鍛えられたのでしょう。
久々に「飯を見れば人が解る」という気持ちの良い投稿でした。
あとはいかに長くこのレベルのご飯を食べてもらえるかです。
どこに行っても食べ続けて欲しいです。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
あなたのお仕事は本当にハードですよね。
真夜中に帰宅されて、それから玄米ご飯を炊いたのは、目的を達するためのあなたの強い意志の表れでした。
自律神経が乱れそうになってしまう体調を食べ物から改善しようとされたのは賢明な選択でしたね。
この玄米ご飯がこれから海外に留学されても、あなたの身体を守ってくださることを期待しています。
余談ですが、中川さんがあなたにお料理を教えたがって、海外に行かれることをとても残念がっています。
5回の投稿でのパスポート取得、お見事でした。
おめでとうございます。

とても素晴らしい炊き上がりなので、記念にあなたの最後の投稿写真を載せておきましょう。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(玄米ご飯 塾生作品 Orさん)

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知識の習得と技術の習得の違いを知りましょう

10月5日から始まった煮物コース。
平日開催にもかかわらず15名の方が受講してくださいました。
これから来年の3月まで、煮物ばかりを習う実力のつく講座です。
煮物といえば材料を切ったり皮を剥いたり包丁仕事が欠かせません。
ですから、最初に包丁砥ぎからスタートして、桂剥きや刻みのチェックをしました。
希望者は10回の桂剥き投稿が出来るのですが、13名の方が希望されました。
すでに中川さんのブログで桂剥き投稿の指導が始まっています。
この投稿のために新しいカテゴリーも用意して記事を掲載しているのをご存知でしたか?
「煮物コース基礎力強化桂剥き」となっています。

今朝もHoさんの桂剥き投稿が掲載されました。
動画も上手に編集してポイントをまとめてありましたね。
その動画を見て、私はHoさんが素手で桂剥きができるようになったことにウルウルしてしまいました。
長い間つらかったですよね。いつかのメールに「私が素手でお料理できる日は来るのでしょうか?」という文章があったことを私は忘れていません。
アトピーの排出の最もひどいときには、誰しも将来への不安が増幅して、夢など描けなくなりますからね。

さて、そのHoさんのために、桂剥き投稿のみならず、技術を習得するための姿勢みたいなことを私から書いてみます。
頭で分かってもなかなか実行出来ないのが現実ですが、まずは頭で理解していないと実行にも移せませんのでね。

あなたは一流大学も出て、堅実な職業もお持ちで、きっと学ぶことにご自分なりの手法があるかもしれません。
しかし、ここで一つ区別をつけてほしいのです。
知識の習得と技術の習得は別物であることに。
技術の習得に必要なのは、いかに自分の癖をなくしてその技術のために自分を合わせられるかが鍵になります。

ですから、まずは無欲になってみましょう。
ただひたすら「大根を左手で包丁の刃に向けて送る」ことだけを考えるのです。
この時に包丁を持つ右手は上下運動しかしません。
下がるときも面圧は解除しません。
右利きであっても右手は左に進みません。
大根は正直にあなたの取った行動どおりに結果を見せてくれます。

次に刻みについて。
刻みには性格がよく表れていますねぇ(笑)
先へ先へ急ごうとするあなたの思考癖がそのまんま出ています。
あなたは内面にものすごい陽性を抱えています。
それは悪いことではなく、あなたの頑張りの源にもなっているので良いのですが、刻みの時にはその陽性が邪魔になります。
ですから、刻みの場面ではその陽性をお休みさせて、ここでも無欲になります。

まるで同じ場所でずっと足踏みしているかのように、なかなか左に進まない刻み方をするのです。
その制御は左手の人差し指と中指の押し返しで出来ますね。
このことは何度も中川さんから指摘されていますが、あなたの内面が制御を忘れてしまうのです。
同じことを指摘されるのってご自分でも悲しいですよね。
頭で分かっているからこそ、よけい悲しくなると思います。
ここを解決するために、ぜひとも無欲になりましょう。

無欲とか足踏みなんて、今の激動社会を生き抜くためにはマイナスだと思われるかもしれませんね。
でも、技術の習得は知識の習得より難しいのです。
我が出ると結果は出せません。
でも、マクロビオティックの陰陽を知っていると、苦境に立たされた時でもそれを乗り越える力が出てきますので、今の場面を陰陽で考えてみましょう。

無欲も足踏みも停滞(陰性)しているようにみえますが、陰性は陽性を生む力を持っています。
ですから、ここは陰陽の力関係を信じて、ただただ無欲と足踏みに甘んじてみましょう。
完全なる陽も完全なる陰もないのですから、時間の経過(陽性)とともに陽性への動きが出てくると思いませんか?
このことが理解できたら、期待感を持って「今するべきこと」が実行出来ると思います。

自分の意志で先に進むことばかりを考えがちな今の時代ですが、あえて自分の意志は最小限に絞っておいて、周りの環境とともに静かに進ませてもらう受け身に見える生き方も悪いものではありません。
その方が進んだ時の安定感が増します。
今回の桂剥き投稿は、あなたの内面を成長させる機会となってくれたら嬉しいなと思っています。
残りの9回を陰陽の視点で取り組んで、新たな世界を切り開いてください。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾 刻み指導

 
 

先日の授業での様子です。
これから刻もうとする大根の並べ方をもっと丁寧にしましょう。
体の重心が後ろに倒れていますので、首を折るようになってしまいます。
頚椎に負荷をかけますので、体の重心をかかとから足の親指に移動させましょう。
目的に向かって少し陽性な姿勢が最も疲れませんが、陽性になりすぎても疲れます。
写真の状態は少し陰性な姿勢ですね。
マクロビオティックの食べ方と同じだと思いませんか?

 
 

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