むそう塾のサイトの方に「マクロビオティックの盲点」というコーナーがあります。
こちらにはマクロビオティックの問題点ともいえる内容が書かれていますので、マクロビオティック初心者にはぜひお読みいただきたい記事です。
たとえば次の記事は、動物性を摂らないように頑張っている人にはショックだったようです。
「動物性を完全排除することがそもそもマクロビオティックではないことに気づくべきです」
私は動物性も甘いものも完全に断っていた時期があります。
その時期は心身ともに快調でマクロビオティック万歳という感じでした。
1点だけ気になるといえば痩せすぎていたことです。
身長155cmで40㎏を切りかけたからです。
でも、物凄く元気なのでそれでいいのだと思っていました。
しかしそんなある日、「もう少し太った方がいいよ」という人が私の目の前に現れ、その人に陰性食品を食べようと誘われました。
この時が私のマクロビオティックの大転換期でした。
そこを堺に陰性食品の摂り方と心身への影響を観察し始めました。
コツコツと年単位での観察が続きました。
その後一定の結論を得たので、今はむそう塾生の体調反応をみながら陰陽の効果を確認しているところです。
今では動物性もたまに摂るようにしていますが、この場合はお肉よりお魚を選びます。
なぜなら、やはり体の反応がお肉の方が私の場合は負担になるからです。
お肉の陽性さとお魚の陽性さには差がありますが、それは生きている時のことを思えば当然ですね。
動物性を摂る場合は質を第一優先にするため、外食より自宅で美味しくお料理をする方が安心です。
そんなわけで、むそう塾ではお魚料理も教えますし、お肉料理も少し教えます。
秘伝コースでは天然の鯛を自分でおろしたり、一尾全部を使い切るお料理方法も伝授しています。
これがとても体に優しくて美味しくて、ご家族様からも大好評なのです。
動物性を絶対摂らないのではなく、必要なときには動物性を体に負担のない状態で摂ることを考えるのがマクロビオティックの陰陽の生きた使い方です。
(蜆のお味噌汁 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 上級幸せコースの授業より)
マクロビオティックだからといって、昆布と椎茸のお出汁でお味噌汁を作って、体力がないと嘆いていませんか?
陽性の人だったり、過去に動物性をよく摂っていたりする人は昆布と椎茸でも大丈夫ですが、陰性がまさっている人なら鰹節と昆布のお出汁の方が体調を良くすることが多いです。
また、今もお肉やお魚をよく召し上る人なら、お野菜出汁の方が体が楽だったりします。
貝類は滋養のある食材ですから、女性も男性も日常的に食べてもかまいません。
二日酔いの翌日にはシジミのお味噌汁が効果的というのは、マクロビオティックを知らない人だって知っている食べ方です。
そういう大切な経験則を、マクロビオティックを盲信してしまって葬り去ることのないようにしましょう。
マクロビオティックを盲信しては危険です。
すべての食物は、美味しいと思えるなら食べれば良いし、美味しくないと思うなら食べなければ良いのです。
ただし、「質」と「量」にはいつもこだわりましょう。