子育ては何十年も経ってから答えが出てきますね

先日中川さんから嬉しいお話を聞かせてもらいました。
いま子育て真っ最中の方々にも参考になるお話です。

中川さんの息子さんは保育士さんをされていて、保育園は今インフルエンザでお休みする保育士さんがいて大変なんだそうです。
早番遅番のある保育園なのですが、そのどちらも保育士さん不足になってしまって、中川さんのご長男さんが早番も遅番もこなさなくてはいけない状態なのだとか。
そんなハードでインフルエンザだらけの中、息子さんは風邪も引かずにお仕事をこなされているそうです。

先日、シャワーを浴びて出てきた息子さんがポツリと言ってくれた言葉が嬉しかったと中川さんが話してくれました。
その内容は、「次々とインフルエンザで休む同僚や子どもたちの中で、自分は休まずに働ける丈夫な体に育ててもらってありがとうございます。」という内容だったとか。
その言葉を聞いて中川さんは、「ああ、やっと子育てが終わったんだなぁ」と思ったそうです。

小学校低学年と乳児の子供を残して亡くなった妻は、さぞかし無念だったろう、自分の手で子供を育てたかったろうと思い、中川さんが自分の手で立派に育ててやろうと奥様に無言で約束したそうです。
その約束がやっと果たせたように思えてホッとされたのでしょう。
それは本当に嬉しいと思います。

それで私がどんな子育てをしたのか質問してみました。
その答えが納得できたので記事を書こうと思ったのです。
色々ポイントはありますが、お食事面についてのお話に内容をしぼります。
中川さんはお料理屋さんをしながら2人のお子さんを育てていたわけですが、お食事は白米とお店で使った食材の端しきれを使うことが多かったけれど、質の良い物しかお店では使わなかったので、それが良かったのではないかということでした。

途中で奥様の病気(スキルス胃がん)を治そうと食養料理を作り、玄米を息子さんにも食べさせ続けたところ、ある日息子さんが土下座をして「お願いですから白いご飯を食べさせてください」と懇願された話は前にうかがいました。
それがトラウマになって未だに息子さんは玄米ご飯を召し上がらないのですが、添加物や質にこだわりぬいたお料理を作っておられた中川さんのお料理が、結果としてはマクロビオティックの視点と同じだったことになります。

添加物や養殖物は避ける。
不自然な生育方法や加工された食材は避ける。
体が求める物を食べる。
ざっくりとこんな感じだったようですが、それで息子さんが丈夫に育ってくれました。
私も息子を育てるにあたって、いっぱい気をつけて来たことがありますが、その息子がそろそろ結果を教えてくれる年齢になって来ました。

子育てはすぐに結果を出ないことが多くて、不安になることもありますが、間違いないと信じて貫き通せる核を持っていると不安がグンと減ります。
その一つの支えになるのがマクロビオティックの考え方でもあります。
私の息子は昨年の10月から自分で玄米ご飯を炊くようになりました。
私が不在中に小豆玄米ご飯とプレーンな玄米ご飯を気分で炊き分けているようです。
今日はプレーンな玄米ご飯を炊いたとメールがあったのですが、体調を反映している選択で面白いなと思いました。

子育て中の皆様、神経質にならずに、何十年もかけて子育てをするおつもりで取り組みましょう。

 
 

中川式鰤大根 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式鰤大根 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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むそう塾の試作会より マルチ料理人中川善博 

昨日は今月の秘伝コースで教えるお料理の試作会でした。
今月の秘伝コースは「煮物椀」と「おはぎ」ということですが、このお料理の格の何たる面白さ(笑)
一方は格調高く、一方はカジュアルなお料理ですが、そんな組み合わせがむそう塾の特長かと思います。
来月なんて焼きそばとお好み焼きを作るんですよ(゚д゚)!
あれだけ粉物を否定していた私が、こういうメニューを採用するなんて考えられません(笑)
でも、関西圏の文化を尊重しての決断でした。

それもこれも、マルチ料理人中川善博の力あってのお料理ばかりです。
中川さんの場合は単に作れるというのではなく、「すっごく美味しい!」レベルまで考え尽くされているのが凄いところです。
それだけ徹底的にお味を研究し尽くした結果なのですが、その分野の広さには誰しも驚かされます。
そのおかげでむそう塾では外部講師にお願いすることなく、統一した技法や知識を伝授出来るのが最大の利点です。

よく考えれば、主婦は家庭で和食も中華も洋食も作らなければならないのですから、1人の料理人から一貫した技術を習った方が確実に統一が取れて良いと思います。
さらにむそう塾はマクロビオティック京料理教室として、マクロビオティックの考え方や陰陽を随所で説明することになるので、腕は良くてもマクロビオティックを知らない外部講師では困ることになるのです。
ですから、マルチ料理人の中川さんの存在は、皆さんが思っている以上に財産なのです。

ということで、以前は中川さんが1人でしていた試作ですが、それを試食するのが大変なわけです。
お腹がすいていない状態でも延々とお料理を食べるわけですから、ある種拷問に等しい時だってあることでしょう。
それでもっと太ってしまったら体調に影響が出ると思って、大切なむそう塾の財産を守るために、食べる係を私とスタッフの麗可ちゃんが分担することにしたのでした。

高度な料理技術をいかに素人でも出来るようにアレンジするか。
ここが中川さんが一番悩むところです。
いつも思うのは、「だから、最低包丁砥ぎと桂剥きと刻みは出来るようになっておくれ」ということです。
包丁がちゃんと砥げて、桂むきがちゃんと出来て、刻みが速く正確に出来たら、出来るお料理の幅がグンと広がります。
でも、そこで足踏みしていると、その先に行けないか、仕上がりが良くありません。

そんなこんなで、今回も限られた時間の中で教えきれるかどうかという検討がされながらの試作会でした。
では、昨日の試作会から何枚か写真をご紹介しましょう。

まずはおはぎです。
つぶあん
おはぎ マクロビオティック京料理教室 むそう塾1

 
 

きな粉
おはぎ マクロビオティック京料理教室 むそう塾3

 
 

胡麻
おはぎ マクロビオティック京料理教室 むそう塾2

 
 

青海苔
おはぎ マクロビオティック京料理教室 むそう塾5

 
 

次はこんなことをしました。
吉野産の蕨です。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾1

 
 

美しいですねぇ。
ちゃんと、灰も入っています。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾2

 
 

くるんと丸まっていて、春の息吹がギュッと濃縮されていますね。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾3

 
 

まずは灰を振りかけて、このあと灰汁抜きをします。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾4

 
 

灰汁抜きが終わったらこんな感じになりました。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾5

 
 

これを形を整えてお料理に使います。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾6

 
 

煮物椀に鎮座しました。
蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾7

 
 

この形を見て、( ゚д゚)ハッ!としませんか?
そうそう。おせちの「蕨烏賊」です。
おせち かぎ蕨 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

次は煮物椀です。
煮物椀は京料理人中川善博の腕が鳴るお料理でもありますが、その美味しいことといったら言葉では尽くせません。
一流料亭以上の味を伝えると言った中川さんの言葉が豪語ではなかったと納得されることでしょう。
やはりお料理は実際に召し上がってもらわないと、その素晴らしさは伝わりませんね。
どんな言葉も、どんな写真も、どんな動画も、お料理の前では無力です。

煮物椀も何種類か試作しましたが、一番材料が揃いやすいものを授業で作ってもらうことにしました。
こちらは材料と料理名に「えーっ!」と驚くものですが、口頭でお伝えします。
(秘伝さんレベルだと口頭でも作れてしまうから。)
(写真はあえて横から撮っています。)
煮物椀1 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

こちらは同じ真丈でも、盛り付けがちょっと違います。
(これも斜め横から撮っています。)
煮物椀2 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

こんなふうに試作会では皆さんにお伝えするお料理を、もっと簡単にもっと美味しくする視点から食材の手配のことまで考えながら推敲していきます。
たとえばおはぎでは、甘さをどこで決めるか、何回も糖度を変えて試作しました。
マクロビオティック京料理教室としては、甘いお料理を教えるときには相当神経を使います。
私は塩味のおはぎをマクロビオティックの指導校で習いましたが、とても悲しかったので、世間一般のおはぎを伝えたいと思いました。
しかし糖度と材料は吟味しています。
ということで、こんなおはぎを秘伝さんではお伝えします。

おはぎ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(おはぎ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

<秘伝コースの方へ>
時間と材料の関係上、蕨は授業では使いませんので、この記事をご参考になさってください。
疑問点は授業中にご質問ください。
写真の蕨は錦の「川政」さんで事前に頼んで購入しましたが、1箱単位での注文となりました。
そんなに皆さんはいらないし、食材の手配に困るだろうと思って、授業では省くことになりました。

 
 

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陰陽五行と色のお話

昨日は幸せコースで陰陽五行のお話をしました。
一般的には陰陽五行ってなに?という人も多いでしょうが、自然体で生きることを大事にする人達も増えてきた今では、各分野で陰陽五行を取り入れた考え方が広がって、特に健康に関するビジネスではその動きが目立ちます。
それらのサイトをよく見ると、陰陽五行の理解力に相当の差があるので、実力の程を確かめてからでないとポーズで終わってしまいます。

そもそも陰陽五行思想は天地開闢から森羅万象のあり方を、1気(混沌)・2気(陰陽)・5気(木火土金水)と気を中心に考えて行くもので、日本には古くから伝えられていたため、日本人には実はお馴染みの考え方なのです。
しかし、明治維新とともにその考え方は葬り去られ、細々と今に伝えられて来たのでした。
ですから、もともと日本人は陰陽五行思想とともに生きてきたのであって、今急に騒ぐような特別なものではありません。
ただ学校教育で教えられなかっただけです。

でも、陰陽を知って、さらに陰陽五行を知ると、ものの見方や考え方がより具体的になってとても面白くなりますし、健康的な生き方や暮らし方に何歩も近づけます。
そこで私は、陰陽五行が初めての人には、ファッションから見直してもらうようにしています。
つまり「色の陰陽五行」ですね。

最近は電車に乗ると、ビジネスマンたちが黒のスーツを着用している割合がとても高くて驚きます。
その彼らの中で働くためでしょうか、女性も黒とか紺とかを通勤服に選ばれている割合も高くて驚きます。
私はちょっと待って!と言いたいです。
ま、周りに合わせてとか、あまり浮かないためにとか、先輩のことも考えてとか、通勤服選びは難しいのですが、せめて休日は色を楽しむファッションにしてほしいです。
なぜなら、人は色の波動も受けるからです。

お料理をしていると色彩のセンスが問われます。
まさかお弁当箱を真っ黒なお料理で仕上げる人はいませんよね。
見た目を考えるだけでなく、色から連想することが人間にはいっぱいあって、それがまた健康にも人づきあいにもつながって行くので、お料理もファッションも実は同じ土台にあるわけです。

私は過去に彼氏ができないと悩んでいる人の買い物につき合ったことがありましたが、「それでは彼氏ができないでしょうね」という色ばかり選んでいました。
もちろんアドバイスをして、冒険色を着てもらって、その後めでたく彼氏が出来て結婚しました。
私が選んだ色は「心を開く色」でした。
彼女が選んでいたのは「心を閉じる色」でした。
色の持つ波動はかなり大きいので、マクロビオティックを知らない人でもこの色の陰陽五行は身につけた方が良いと思います。

つい声をかけたくなる色。
つい食べたくなる色。
つい手を伸ばしてしまう色。
つい眺めてしまう色。
それをキャッチ出来る感性、それを慈しむ心、それらのオーラがあなたからにじみ出てくるのです。
そして、あなた自身と周りの人にもそれが波動となって広がって行くのです。

だから、色は大事です。

 
 

教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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第219次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<第219次 むそう塾 パスポート取得者>

Na(93−5)さん

<寸評>

◆中川善博より
最初の炊飯から、いえ、愛クラスでお見受けしてからあなたの炊きあがりは判っておりました。
そして1回めの炊飯で一発パスポートのレベルの炊飯を投稿されましたね。
そのままパスを出しても良かったのですが、難しい米もお持ちで近く引っ越しをされることもあり、不安を払拭するために経験値を高める投稿を重ねてもらいました。
あなたの反応は実にシャープで、私の指導を自動変換せず正しく受け取って正しく体現できる方でした。
もう大丈夫です。あとはまず100日間このレベルのご飯を食べ続けてください。
かならず大いなる変化が体感できるでしょう。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
Naさんは炊飯器で玄米ご飯を炊いて食べようとされていたのですが、玄米ご飯の炊きあがりが体調に影響することを知っているむそう塾生が、「一生ものだからちゃんと習いに行った方が良い」といって愛クラスをご紹介してくれたのでした。
そして愛クラス当日。
自己紹介のお話しぶりから、私も中川さんも「この人はパスポートが早いだろうな」と思いました。
案の定、1回目に素晴らしい玄米ご飯を炊かれました。
中川さんから教えられたとおり、忠実に再現してくださったら、どなたでも1回目でちゃんと炊けるように細かく考えぬかれた方法だからです。

これからお一人暮らしをされるとのことなので、この玄米ご飯を軸に食生活を変えてみてください。
必ずやあなたの体調も考え方も人生も変わってくることでしょう。
そして、楽しい時間が増えてくることでしょう。
ぜひ後日談をお聞かせいただきたいと、今から楽しみにしています。
おめでとうございます。

 
 

玄米投稿 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ご飯 塾生作品 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

【関連記事】
「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」の玄米炊飯指導の過去記事はこちら、パスポート取得者発表の過去記事はこちらのカテゴリーからご覧いただけます。

【これから開催予定の講座一覧 最新版】

 
 

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ミゾイキクコさん Twitterが評判で出版へ

たまたま「ミゾイキクコ」(@kikutomatu)さんという人の存在を知りました。
下記に関連記事があります。
「コンピューターおばあちゃん」と呼ばないで~フォロワー5万4千人・81歳ミゾイキクコさんが語るインターネット愛
Twitterを2010年から始めて、現在81歳で58,546人(2016/2/6 8:45現在)のフォロワーを持って、そのつぶやきが本になって出版されたのだそうです。
「何がいいかなんて終わってみないとわかりません。」

少し読ませていただきましたが、「うんうん」と頷くことが多くて、私の性格や視点と相容れる文章が多く見受けられました。

「何事も自信ができてからやるものではないんですよ。やってるうちに自信が持てるもの。」
「ともかく自分の人生は自分のもの。自分のために生きるのが当然。そして自分の責任。人が何とかしてくれるものではない」

テレビでも取り上げられたそうですが、私はテレビを観ていないので分かりません。
64歳のころパソコンを始められたそうですが、この方は前向きに人生を生きるタイプですね。
むそう塾で塾生さんをたくさん見ていると、その人の老後が予想されます。
生き方のタイプから見えてくるものがあるからですね。

お若くてもインターネットに尻込みしている人がいますが、私はインターネットは上手につき合うべきだと思います。
なぜなら、インターネットには無から有を生み出す力があるからです。
よく「炎上」とか「傷つく」とかいう事態を心配して、ネットから遠ざかる人がいますが、それは世渡りが下手なタイプだと思うのです。
だって、ネットの世界だって人間が発信しているんですから、実社会と同じように色々なタイプの人がいるわけです。
だから、実社会と同じように「空気をよむ」気持ちで接すれば問題ないと思います。

ところで、ミゾイキクコさんも書かれていますが、私も最初から自信のある人なんてそんなにいないと思っています。
多くの人は実際に経験しながらジワジワと自信がついてくるのです。
まだ見ぬ世界に飛び込もうとするか、自信がないから周りをウロウロするだけにするか、それで人生は180度変わって来ます。

マクロビオティックではその辺のところを陰陽で考えることが出来ます。
陽性さがあれば前に進めるし、陰性さが増せば躊躇するという具合にね。
私は文明の利器は大いに活用して、「その時代」を燃焼し尽くすように生きたいなと思います。
同時代に存在しているご縁のあるものすべてに感性を反応させて生きるって、寝る間もないくらい愉しいことだと思えるからです。

そう、愉しい。
これが生きる基本ですね。

 
 

瀬戸内の海

 
 

(瀬戸内海 マリンライナーからの景色 2016.2.4)

 
 

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