とても指の綺麗な先生がいた
その先生が板書するたび、生徒はその指に見惚れた
近くで見ると、爪もきれいな色をしていた
でも、その先生は肝臓を患って、肝硬変になって、次々と病気になった
耳の形が素晴らしい男性がいた
どうみても健康で、お金に困らないような耳だった
でも、その人の身なりはいつも冴えなかった
そのうちに、腎臓を患って透析が欠かせない体になってしまった
風の便りに亡くなったことを知った
前から「最近疲れるんだ〜」という人がいた
ある日その人の白目が黄色味を帯びていた
「肝臓が悪いのでは?」と私が言った
「そうなのかな〜?」
その人はC型肝炎で入院した
目から5センチくらい下に赤いアザのある子が生まれた
大きさは黒豆一粒くらい
「男の子でよかった」と母親は言った
この子は中学3年に1型糖尿病を発症した
* * *
これらの中で、望診で納得できることもあるし、腑に落ちないこともある。
つまり、望診は100%正しいわけではない。
それを拠り所に何かを判断した場合、間違いもありうるということである。
もし正しく把握したとしても、それを相手に告げることは、相手を苦しめてしまうこともある。
「今さらそんなことを言われても、どうしようもない」ということがある。
それは、お母さんのお腹の中にいるときの影響だと思われる内容で多くある。
それを知ってどうなる?
知らない方がよかった。
そんなこともあるだろう。
望診を教わった時、先生に言われた。
人を裁くような言い方をしてはいけないと。
知識の受け売りをすると、人を傷つけることがある。
* * *
たまたま読んだ記事だったが、この言い方はいいなと思った。
「手術で取れるけれど、幸運を運ぶかもしれない。顔に傷をつけるのはやめましょう」
「小1はハサミを握った 左ほおのホクロ、取ろうと決めて」
(2021.4.8朝日新聞DIGITALより)
【2020.11.28付 朝日新聞「声」の投稿より】
「ホクロを笑いものにしないで」
先日、テレビのお笑い番組で、芸人がホクロのある男の人をネタにしていました。ホクロを笑いの対象にしないでほしいです。
ホクロは生まれつきで、本人のせいではありません。しかし、漫画や時代劇などで誇張して描かれるのを見ます。鼻の下にあるのを鼻くそと言ったり、顔のホクロの位置で「男運がない」と言ったりするのも聞いたことがあります。
私の息子は小学生の時に転校先で、左頰にあるホクロをからかわれました。息子は悩み、はさみで切り取ろうとしました。私も出産後にお医者さんに相談したことがあります。「手術で取れるけれど、幸運を運ぶかもしれない。顔に傷をつけるのはやめましょう」と言われ、救われました。
はさみをにぎる子にその話を伝えました。その後、「取りたい」と言うことはありませんでした。私は息子の印だと思っています。
(一寸豆ごはん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +
【ご案内】
・これから開催予定の講座案内 最新版
・中川式糠床宅配のご注文方法
・中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
・中川式鉄火味噌のご注文方法
・シリットecontrol 鍋のご注文方法
・むそう塾が教えている陰陽料理名一覧
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +